昔、働いていた仕事
倉庫系のバイトをしていた。そこは海外でも有名なところで、日本人でも知らないという人は少ないかもしれない有名なところだ。ただ、幽霊というのはどこにでもいるように、その倉庫でもたびたび目撃されていた。
――3Fに赤い女が現れる。
細かい資材や材料が置かれている3Fには、赤い女が現れるという噂があった。3Fにはかなり別々だが目撃情報が多く、その赤い女も目撃情報として二番目に多かった。赤い女が現れるのは3Fの中央の通路で現れることが多い。ちょうど作業用のエレベータの前で姿を現す。どういう条件で現れているのかは謎だが、触れてはいけないということだけは見た人がそう伝えている。もし、見たとしても騒いだりしなければ大したことはしてこないと、霊能者が言っていた。もし、騒いだりしたらおそらく大事なことになるのかもしれないと。
危険度:4/5
――3Fの黒い誘惑
ここで働く人は色分けの服装で作業している。会社が前もって制服を渡されるのでそれを着て作業するわけなのだが、ここでは人の姿となって現れるという目撃情報がある。それは黒い服を着た人間で、誰かに声をかけたり肩を触ったりしてくるという。この人を目撃し、実際についていったことがあるが、付いていった先で壁のなかへと消えてしまったという怪現象に出くわした。もちろん、監視カメラにもそのような映像はなかったと聞いている。ただ、霊能者曰く、そういうのは多いそうだ。
危険度:3/5
――棚から覗く目玉
棚から荷物を取り出したりチェックすることは日常茶飯事だが、ここで注意するべくことは、棚の引き出しや棚に入っている荷物から目玉や顔が覗いていることがあるという点だ。大抵は集中している分、見ることは少ないであろうが、一日に何度も見ることから目撃情報は最も多い。霊能者曰く危険はまったくないという。ちなみに、壁や棚の横から頭だけ覗かせることもある。
危険度:2/5
――作業着の男
ヘルメットをかぶった作業着の男が現れることがある。それは主に荷物を運ぶためのレーンのそばで目撃される。対してなにもしてくることはないが波長があると寄ってくるという霊能者がいっていた。もし、憑かれたらすぐにお祓いをした方がいいらしい。ネガティブ思考になるという。
危険度:3/5
――白い子供
ドライバーやトラックなどが行き交う1Fの現場。夏は暑苦しく、冬は暖房がついていても寒い。温度差が激しい場所だ。白い子供が歩いているという情報がある。実際に見たわけではないが作業中に手を握る冷たい小さな白い手で触られたことがある。霊能者曰く、無邪気なだけであるというが、…急に触られたらびっくりする。
危険度:1/5
現場で霊能者と一緒に働いていたこともあり、いつの間にか霊感が身についてしまったという話。霊能者と相談するきっかけとなったのは、Oさんのときみたく、記憶を見るようになったからである。今は、夜ゆっくり寝ることも難しく、大抵は身代わりを立てて寝るようにしている。以上、働いていたバイト先の会談である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます