第13話ITO派経済学13 ~池戸万作さん、木下こうゆうさん、三井秀俊先生~

東京消費者物価指数(10月)08:30

結果 2.7% 予想 2.5% 前回 2.5%(生鮮食料品除くコア・前年比)


日銀が利上げする可能性が高くなってきました。それでも3万円割れは押し目と見ますが(´・ω・`)。


池戸万作さんの講演に来ています。債務対名目GDP比率、ドイツが低いのはユーロに加盟し事実上の固定相場制のため輸出が好調で、債務対名目GDP比率が低いと。


アメリカの政府債務は日本の2倍以上。中国の政府負債も1400兆円で、まもなく日本を抜いて世界2位に。21世紀の政府総負債の増加率はG7では日本が1番低い。高いのは、イギリス、アメリカ。


21世紀の名目GDP増加率は、やはり日本が最悪で、アメリカ、カナダ、イギリスの順に高い(´・ω・`)。要するに、失われた30年、債務対名目GDP比率が悪くなっていったのは、名目GDPが増えない=経済成長しなかったから(´・ω・`)。


鶏とたまごなんですよ。政府債務と経済成長って。単純に言えば政府支出した分だけ経済成長する(´・ω・`)。


財政破綻しない根拠のひとつが日本国債の保有割合。海外は7%。大半は日銀や政府が持ってる。


池戸万作さんの主張は、ザイム真理教徒の教義にすべての問題があるということですね。失われた30年、間違い続けた財務官僚とその信者たち。彼らが自分たちの人生を肯定したい、メンツを保ちたいがために、誤てる経済観に固執していると。


また、新自由主義のイデオロギーの中で政治を利用した汚い金儲けですよね。法人税や所得税を下げ続けて消費税や社会保険料といった、逆進性の高い(貧乏人増税)増税をする。


その消費税の使途ですら大半は金持ち優遇に回されている。別に新自由主義であれ社会民主主義であれ、大なり小なり政商というのは生まれる。政治と結託した金儲けですね。これはある意味人間の本性でありますから基本的に防ぎようがない(´・ω・`)。大切なのは65点の政治。今は15点ぐらいですから。


池戸万作さんは同志社大学の政治学科から中央大学大学院経済学研究科。政治学と経済学を修める「碩学」なのです。彼が経済の矛盾の解を政治に求めて政治にコミットし続けるのも偶然ではない(`・ω・´)キリッ


民主党政権時代は政府支出を結構したんですね。だからリーマンショック、東日本大震災にも関わらず生活実感はそこまで悪くなかった(´・ω・`)。


政府支出である公的固定資本形成の推移。2000年代前半の債務対名目GDP比率の悪化は、公共事業費の大幅削減によって、GDPが伸び悩んだことが大きい。


政府負債増加は国民や企業の資産増加。増加した資産が支出に回らなければ、GDPは増えず、債務対GDP比率は上昇。公共事業費の増加が比率改善に良い。財政赤字を縮小したいのであれば、所得税の累進課税強化が悪影響は少ない。


債務対GDP比率とは国民の貯蓄性向度。比率上昇による悪影響は極めて疑わしい。 だいたいこんなまとめです(´・ω・`)。


観覧者は年配の方が中心ですね。若者は少ない。どうもこの国の若者は経済的に弱者の割りに経済右派が多い印象。みんな儲かってんの?(´・ω・`)


おいおい(^_^;)この年寄りただのアンチじゃねーか。藤巻の名前を出し始めた。


まあ、池戸万作さんは想像していたよりずっとちゃんとしてるといいますか、常識人でした(´・ω・`)。


わたしの本当の師匠は日大経済学部で金融工学のゼミの先生だった、三井秀俊先生です。三井先生は勉強には本当に厳しくて。決して怒るタイプではないんですけど、「ゼミは必修じゃないから嫌なら辞めてもいいんだよ」とクールに諭すタイプの先生。


わたしは今でこそ伊東乾先生、左巻健男先生、茂木健一郎先生を師と仰いでいますが、わたしの原点は三井先生です。一方で、勉強以外の大学生活では三井先生は本当に温かくて。30代で日大に入りそれなりに年齢の壁に当たっていたわたしに決して邪険にすることはなく、逆に面白がってくれていた(´・ω・`)。


三井先生は碩学なタイプではなく専門知タイプであったが、当時まだ40代の若さで金融工学の権威であり、三井先生の書いた教科書を読むと高等数学の話ばかりで面食らったものです。バリアン、コーバリアンって何?とか。三井先生は東京都立大学から都立大学大学院で博士号。


日大准教授と同時に、千葉大大学院、一橋大大学院などでも社会人相手に第一線の金融工学を教えていました(´・ω・`)。統計数学、計量数学など、日大生には目の回る数学性であった。


わたしは始め金融テクニカルの技術を数学的に身につけたいという動機づけで金融工学ゼミの門を叩いたが、金融工学の教科書では「テクニカルは完全にオカルト」とされていた。実際の金融の現場でテクニカルを無視した証券市場論などありえないのですが(´・ω・`)。その辺も象牙の塔の経済学と現場経済学の乖離を感じる所であった。ただ今さらではありますが、三井先生には感謝しかありません(´・ω・`)。


経済学者の池戸万作さん北海道美深町町議の木下こうゆうさんとは先日嬉しい邂逅がありましたが。今後積極財政派の匿名垢でリアルにお会いしたい方は、リフレ女子さんシェイブテイルさんtasanさんれんちょんさんなどです。彼らから学ぶことは本当に多岐にわたる(´・ω・`)。

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