第2話ITO派経済学 ~導入編~
そもそも「ITO派経済学」というのは、新古典派、ケインズ経済学に続く第三の経済学の発見というマクロな視点から始まったのですが。研究を進めるうちに「なぜ現代の庶民、特に日本の労働者階級はこんなにもお金がなく奴隷のように長時間過酷な労働を薄給で受け容れているのだろう?」というミクロな
視点の疑問を持つようになった。行きついた答えは「財政出動」と「富の再分配」なのですが話はそう単純ではなかった。岸田さんも始めは「成長と分配」と言って総理になった。今も言ってますが実際には言ってる事とやってる事が違う。自公維の保守だけでなく立憲民主まで「利上げと財政再建」と言い出す
始末。これは財務官僚や財界に丸め込まれたとかアメリカをはじめ世界の権力者たちの陰謀であるとか。確かにそういう側面もあるのでしょうが、私はここで哲学を使います。つまり、一連の権力者の反応は一時的な保守的反動に過ぎないと。繰り返しますがこの30年間の急激なグローバル化、リベラル化で
民衆だけでなく権力者、多くの知識人のアイデンティティーまで動揺している。皆、変化が急すぎて付いて行けない。これは文系的な発想だけでなく進化心理学など科学的に見ても。つまりこんな短期間での急激な環境の変化に適応できるようなマインドを600万年の人類の歴史の中でDNAに刻まれて来なかっ
た。まあ、「ITO派経済学」と名乗ってる割に本来の経済学とはだいぶ話が逸れた感はありますが。そのぐらい現代の経済の本質は複雑化していると。経済学である以上数学は避けて通れませんが数学的な部分は柚里絵たちに委ねるとして。私はもう少し基礎的で本質的な議論をしている。マルクス、ケインズに
限らずパラダイムシフトを起こしてしまうような革新者はたいてい「碩学」ですが。つまり、私もこの時点で既に経済学、哲学、進化論、政治など幾つもの分野を横断している訳です。これはソクラテスやプラトン、アリストテレスまで或いは孔子まで遡っても「碩学的」であるのは同様だと考えます。
第三の経済学から出発した「ITO派経済学」ですが、研究を進めるほどに、本当に予期していなかった程の大きな物語になっていく事に気づきます。さて、伊東乾以外何人の人間が興味があるのか(笑)。またフォロワーが逃げ出す展開ですが(笑)。
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