08 仄かにも

 仄かにも 見ゆるものから 七夕は なだらか野守る 弓も二河の帆

 ほのかにも みゆるものから たなはた(は なたらかのもる ゆみもにがのほ)


  に‐が【二河】 仏語。火の河と水の河。人間の瞋憎 (しんぞう) を火に、貪愛 (とんあい) を水にたとえたもの。


 ほのかにも-みゆるものから-たなはたに-ひかりをわけて-かすにやあるらむ

  能因法師集(能因集)のういんほうししゅう(のういんしゅう)

  成立年時未詳(※1050年以後)

  作品二十三

  最終詠歌の主題“閏五月

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