第8話

「なんでないの?君って元からそういう感じなの?というか君の名前って」


まあ、そうなるだろう。名前より先にち○ち○の方に興味深々になってるんだし。お互い何も知らない。


「タカハシ カズトだ。信じられないと思うが俺は異世界転生者だ。勿論信じてくれなくても構わない。ただ言っておくが転生したばかりで、俺は俺のことについても何も知らないんだ」


俺は俺のことについても何も知らない。ってなんかカッコイイね。無知の知みたいで。ムチムチだね。


「クズト?」


「なんでだ。カズトだ」


「へえ。転生者なんだ。カズト」


「驚かないんだな。他にも転生者いるのか?」


「うん、地上で何人か会ったことあるよ。魚の転生者は初めてだけど」


ええぇ。他にもいるのか。でもなんで俺だけなんで魚なんだよ。


「それに、ち○ち○のない転生者も初めてだ」


「いや、ちょっとまて。なんで転生者のち○ち○の有無知ってるんだ。おま、全員の見たのか。挨拶感覚か」


「いや、おぼれた人を助けた時にチラッと、みんな小さいウミウシだったから残念だった」


まだ会ったことのない異世界の先輩方がポークビッツ過ぎて人魚に馬鹿にされていた。そんな事実がなんかちょっと悔しかった。

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