【短編】かつて■■■だった物たちへ

山鳥 雷鳥

前節 学院追放

 これは、とある■■が人と成っていた時、人が人としてきちんと生きていた時の話。

 一つの大学院の研究室で11人の学者がいた。


 一人は物理学を。

 一人は機械工学を。

 一人は人体工学を。

 一人は計算機工学を。

 一人は生体工学を。

 一人は金属工学を。

 一人は生命化学を。

 一人は医用生体工学を。

 一人は薬剤学を。

 一人は分子物学を。

 一人は制御工学を。


 皆、極める物はてんでんばらばらであったが、皆、同じ目的の為にここに集まっていた。

 彼らの目的は【神話の再現】。

 ただ一つだった。とあるものは『黄金の果実』の再現、とあるものは『楽園』の再現、とあるものは『神器』の再現、とあるものは『箱』の再現……と各々、自らに課したテーマを持って、【神話を再現】して見せようと研究していた。

 多くの学者の者たちから馬鹿にされ、不可能だと、口にされながらも、彼らはその目的を潰えることはできなかった。

 逆に、燃え上がった。

 禁忌も、不可能も、今の彼らには解き明かし、可能することができる無窮の居場所だった。

 中でも丸眼鏡のかけた学者は、他の者たちとは違い、強い熱意を持っていた。


「お~い、『丸眼鏡』!」

「……何? 『読書家』」


 そんな丸眼鏡をかけた学者に話しかけてくる、男性が一人。

『読書家』と呼ばれるお気楽そうな声と共に、彼は手に持ったイングランドのとある出版物を手にしていた。

 そんな、彼に中性的な顔立ちをした丸眼鏡をかけた学者は、眉を顰めながら、言葉を返す。



「おいおい、なんだよ、そんないやそうな顔をすんじゃねぇよ」


 その返答に、『読書家』も困り顔で返答する。

 だけども、丸眼鏡をかけた学者の眉には皺が残る。


「……すまない、徹夜続きでね。少し、眠いんだ」

「なんだよ、そんな事かよ。お前、きちんと休めているのか?」

「見ての通り、休めてない。今日で五日目だ」

「徹夜?」

「うん」

「そう……いや、少しぐらい休め。見回りの警備員さんも心配しているからさぁ」


 心配そうな顔を浮かべる『読書家』に、眠そうに欠伸をあげる丸眼鏡をかけた学者。

 目頭をぐっ、と掴み、目元の睡魔を追い払うと、覚束ない視線を段ボールが道の端に積み上げられた学院の廊下を見つめる。

 薄暗くとも天井から灯されるLED蛍光灯が白い廊下を照らし続ける。

 そんな中、二人はただコツコツ、と小さな音を鳴らしながら歩く。


「そう言えば」

「ん~?」


 すると、『読書家』は丸眼鏡の下に隠れている瞳を擦る学者に対して、話しかける。

 しぱしぱ、と何度も瞼を閉じたり開いたりしている丸眼鏡をかけた学者は、その話に寝見たそうに答える。


「さっき、メールが来たんだけど、今日、話があるらしいよ」

「話? 連絡事項なら、別に口答じゃなくても良くない?」

「そうだね……一体、何を考えているんだろうねぇ。もしかして、何か大事な話なんだろうかねぇ?」


 丸眼鏡をかけた学者の言葉に、『読書家』は不思議そうな顔をしながらも、どこか面白そうな表情で答え始める。

 そんな彼の表情に、丸眼鏡をかけた学者は小さな溜息を吐く。


「はぁ、そんなのだから、質の悪い、なんて言われるんだ」

「はは、だけど、しょうがなくないかな? 学問を究めるものとしては、未知の結果程、興味が湧かないなんてないじゃないかなぁ」

「はぁ」


『読書家』の返答に、小さく溜息を吐く丸眼鏡をかけた学者。

 だけど、その表情には、落胆や悲し気と言ったものは無く、ただあるのは笑みだった。

 友のつまらない話とはいえ、それは人の道を片足外している丸眼鏡の学者にとって、十分だった。


「そういえば、『読書家』はこの後の予定なに?」

「え? 普通に研究室に入り浸るつもりだけど」

「そう、だったら、先日頼まれていた作業用機械の自律神経AIをアップグレードしたから、前から頼んでいる繊維動作の実験は可能だよ」

「さっすが、万能! 仕事が早い!」

「やめて、その言葉、それに自分は万能じゃない……」

「はは、恥ずかしがっている?」

「恥ずかしがっているんじゃない、単純にその言葉は嫌い」

「ははっ、そうかい」


 薄暗い廊下を歩き続ける彼等に、冷たい足音と配管を通る空気の音だけがその耳に入っていた。

 先程の会話を皮切りに、二人とも一言も話さない。

 まるで、会話なんて必要性を感じていないのか、それともただ会話の材料がないのか、その二つに一つの状況に二人とも何も言わなかった。

 ただ、何も無い廊下を歩き続け、目的地の研究室の扉を開く。


「あ、やっと来た~」


 がらっ、と軽快な扉を開くと、そこには、九人の白衣を来た学者たちが屯しており、研究室の机の上にはたくさんの資料や研究材料が山のように積みあがっていた。


「いやぁ、ごめんね『医者』。寝坊しちゃったよ」

「うんうん、別に良いよ~、『丸眼鏡』ちゃんはなんで遅れたの?」

「言わなきゃ駄目?」


『医者』と呼ばれたショートヘアの女性がそう呟く。

 丘の様な佇む胸部と沈む括れに、一目見た異性を翻弄するようなその姿をしていながらも、素肌の一つも見せまいとする服装は、より扇情的に見せる。

 そんな、彼女に啖呵を切る様に冷たい言葉を返す。


「そりゃあ、当たり前じゃな~い? 社会人なら普通じゃな~い?」

「自分達に普通と言う概念があるの?」

「………」


 厭味ったらしく問う『医者』に平然とした声音で返す丸眼鏡をかけた学者。

 それが例え、年上の女性であろうとも平然と返すその姿に、『医者』も隣にいた『読書家』さえも、呆気に取られたかのように驚いた表情を浮かばせている。


「あははっ、『医者』~、あんた一本取られたね」

「っ~! そんなこと分かっているわよ! 黙っていなさい、『人形』!」

「はいは~い♪」


 そんな『医者』を揶揄う『人形』と呼ばれる青年。

『読書家』よりも体格は小さく、悪戯っぽい表情を見せている。

 

「まぁまぁ、そこまでにしましょうよ。ほら、これでも食べて」


 すると、間に挟まり、仲介を行う一人の男性。


「で、突然、呼び出した理由は何ですか? 『博士』?」


 言い争いが始まりそうな彼等を無視し、一人の男が声をかける。

 白衣には似合わない屈強な身体が、着ている衣服に自らの筋肉を見せつける。


「まぁ、『筋肉』、君達も聞きたいだろうけど、話と言うのは何とも他愛も無いただの連絡事だよ」

 

『筋肉』と呼ばれる屈強な男の言葉に、小さな眼鏡をかけた『博士』と呼ばれた男性は答える。

 ひょろひょろで、どこかぱっとしない佇まいに、皆、少しだけ苦笑を漏らしながらも、ふと、連絡事項なら別段、このよう場所に集まらなくては、なんて捻くれた疑問を抱き始める。


「えっと、すまない。みんな」


 そんな彼らの疑問を知って知らずか、突然、『博士』は頭を下げ始める。


「なんですか、『博士』?」


 当然、頭を下げた事に、驚きを見せる一同。

 その行動に、神父服を白衣の下に来ている学者は疑問を口にする。


「いや、『神父』。本当にすまないと思っているんだが、今日付けでこの院から研究室が追い出されることになってしまった」

「「「はぁ⁉」」」


 突然の追い出されたというカミングアウトに、さすがに冷静さを保っていた一同も驚きの表情を見せる。

 一人は驚き、一人は戸惑い、一人は落胆、一人は不安、と十人十色と言わんばかりに一人一人、様々な驚きの表情を見せていた。


「あ、あのぉ、『博士』、それは一体、どういうことでしょうか?」

「なに、『調香師』どういう事も、こういうことだ。研究費の使い込みや度重なる事故や苦情の数々により、研究費用はカット、挙句には成果もここ数年出せていない状況だから、学院からも追い出されることになった」


『調香師』と呼ばれる女性は、小さく手を挙げる。

 研究室の中でもっとも身長が高いというのに、その発言に恐々とした性格を見せる。

 そんな、彼女の言葉に『博士』は、先ほどまでの反省の色なんて見せずに、開き直ったかのような表情を見せる。


「まぁ、こうなった以上、どうすることもできないよねぇ。成果が出ていないんじゃねぇ?」

「確かに、学院側も面倒ごとを減らしたいという気持ちは少しだけ、わかる」

「あら、貴方と意見が合うなんて思わなかったわ」

「自分は別に誰と意見が合うなんて、どうでもいいでしょ」


 そんな彼らの姿を見ていた『医者』はそんなことを口にすると、そっけない態度で『丸眼鏡』は返事をする。

 その言葉に、わずかに眉が動き、表情がぎこちないものへと変わる。


「あんたねぇ……」

「はいはーい! ストップ、ストップねー! こんなところで喧嘩されちゃ、みんな困るからね! ね、そうでしょ? 『博士』?」

「あぁ、『医者』『丸眼鏡』すまないが、喧嘩は次でやってくれないか?」

「……次?」


 すると、ふとききなれない言葉が丸眼鏡をかけた学者の耳に入る。

 丸眼鏡をかけた学者が口にした言葉に、『博士』は不敵な笑みを浮かべる。

 まるで、子供が満点のテストを親に見せるまでのような喜びと期待感の笑み。


「それで、君たちに提案だ」

「「「!」」」

「どうせ、追い出されるのなら、次の研究場所を求めてみないか? それも、今よりもより良い環境で、寄り寄り設備で、研究も私生活も全て解決してくれるような、そんな場所は欲しくないか?」

「何を当たり前のことを聞くの? 私たちは研究者よ?」

「そうだよ、けど、それが不可能だと知っているからこそ、このような場所で研究をしてきたんじゃないか」


『博士』の言葉に、『医者』と『読書家』はいち早く反応を示す。

 二人の言葉に続くように、研究室の仲間たちは口々と今までの不満と願望を口にし続ける。

 他者から与えられたものに満足できず、より高度で上位的な希望に、『博士』はどこからとなく満足しているような表情を見せる。


「そうだね、分かる分かるとも、故に、今回の追放から本格的に独立した研究室を手に入れようかと考えている」

「これから、ですか?」

「あぁ、そうだ『調香師』。君の言う通り、これからだ………と言っても、既に良い所は見つけているんだがね」

「じゃあ、そこでいいじゃないですか」

「そうと行かないんだよ『人形』。私たちは今まで研究に明け暮れた、いわば社会からの弾かれ者だぞ? 信じるものは己の才能のみ、他者の才能や特徴などは全て利用する物だと、認識している物だろう? そんな物に、今から社会勉強と言う名の資金集めはできる物なのかな?」

「「「………」」」


『博士』の言葉に、誰も言い返さない。

 先程まで質問を漏らしていた『人形』と呼ばれた学者も何も言わない。

 誰もそれに対して、返答をしない。

 なぜなら、それが一番、自分自身知っているのだから。

 他人よりも自分自身がその事をより知っているから、研究ばかりで家から出ればすぐに研究所に向かうような者らが、社会に出てお金を一から集めるなんて出来なかった。

 たった一人を除いて。


「もし、資金のことで困っているのでしたら、別段大丈夫ですよ」

「「「はぁ⁉」」」


 その発言の主は、丸眼鏡をかけた学者だった。

 丸眼鏡の学者以外、驚いたような表情を浮かべる中、まるで、『博士』は驚きの表情も見せていなかった。


「やはり、君のことだから資金集め、どうにかしていたんだろ?」

「えぇ、株と資産運用で何とか……もしかして、『博士』が購入したい研究所と言うものは?」

「そうだ、既に前金は払っている」

「なっ! ちょちょちょっ、少し待ってください! 一体、何が何やら?」

「そうです、『博士』! 『筋肉』のいう通り、我々にも分かるように説明を!」


 丸眼鏡のかけた学者と『博士』が何やら、分かったような事を言い合っていると、二人の間に他のメンバーが割り込んでくる。


「ふむ、他のメンバーにも分かりやすいように説明しておくが、土地も研究所も既に手に入っている」

「は、はあ?」

「後はそれを運用するための資金が無かっただけだ」

「じゃ、じゃあ、さっきまでの弁舌は?」

「『丸眼鏡』の調子を乗らせる物だけど?」

「………」


 平気な顔で人の気分を上げ下げさせる『博士』の蛮行に、さすがのメンバーの表情が固まってしまう。

『読書家』は唖然とし、『医師』は頭を抱え、『調香師』は口を噤み、『人形』は苦笑いを漏らし、『筋肉』は眉の皺をよせ、『先生』は胸を弾ませ、『神父』は首を傾げ、『技師』はどこか納得したような表情をし、『教授』は静かに携帯端末のスケジュールアプリを開いた。

 その姿を見た『博士』はどこか誇らしげな表情を見せ、丸眼鏡をかけた学者はそれとは真逆に、どこか落ち込んでいるような様子を見せた。

 だけど、丸眼鏡をかけた学者自身も、そのような彼等の姿を見て、まんざらでもないような小さな笑みを浮かべていた。

 先日の追放騒動から一週間が経った。

 いや、一週間もあった、と記載する方が正しいのかもしれない。

 彼等にとって一週間もあれば、研究に必要な者は全て持ち出すことが出来た。


「さぁ、着いたよ。ここが、私たちの新たな研究を行う場所だ」


『博士』に案内されて着いた場所は、一目見て分かるほどの辺境の片田舎だった。

 辺りには、森と広い草原、そして、森の中から流れる小川がより『博士』の案内した場所は、研究所とは無縁の自然豊かな場所だった。


「これのどこに、研究要素が?」

「まぁ、それはこれを見てからにしてよ」


『博士』はそう小さく言うと、ポケットから一つのスイッチを取り出す。

 取り出したスイッチを押すと、辺りの風景にラグが起きる。

 耳障りな機械音と共に、ラグが消えていくと、そこには、白く、機械的で、先鋭的でありながらもシンプルな形をしていた建築物が佇んでいた。


「これは、もしかして迷彩ホログラムですか?」

「そう、君たちが先ほどまで見ていたのは、全部、ホログラムだよ。他の人に見られたくはなかったし、何より、学会の関連人に見られたら問題でしょ?」

「そうですが……近隣の人からしてみれば一夜城の気分でしょうね」

「そうだね」


『読書家』の言葉に、満足げな笑みを浮かべる『博士』。

 彼はこれを見せることを相当、楽しみにしていたのか、肩を躍らせながら、仲間達の反応を待っている。


「ふっ」


 その姿を見ていた丸眼鏡をかけた学者を初めとし、次々と、笑い声を上げ始めた。

 生命の歓喜、という言葉が

 

「で。どうだった? この施設は?」

「そりゃあ……」


『最高でしたよ』。


 彼らは一切の言葉の乱れを見せずに声を合わせ、みな同じことを言う。

 それほど、『博士』が準備したこの施設にご満悦な様子を見せていた。


「そうだね、ここは世界の最先端となる、いわば人を成長、進化させる場所……そうだね、私たちで分かりやすく共有するのなら」

「【ノアの方舟】……」

「そうだ、だけど、同時に我々は愚か者だ。だから、愚か者どもの名前からとって、【バベル】なんてどうだ?」


『博士』はそう口にする。

 先程までの子供っぽい笑みなんてなく、ただあるのは、一人の神を愛する信奉者の笑み。

 悪魔の様に不敵で、大聖堂に住まう天使のように穏やかな笑み。


「【バベル】って、それって、神のいる空に向かって建てられた塔だっけ?」


 僅かに辺りの空気が凍り付く中、『人形』は顎に手を当て、首を傾げる。

 彼女自身、『神話の再現』という一介の学者としてより強い興味を示していた者の一人であるが、その知識は情人とほとんど変わらないものだった。

 ゆえに、神話の専門家と呼ばれるであるメンバーの一人『読書家』が答える。


「いや、具体的には土地の名前だね。ギリシャ語表記のバビロンをヘブライ語に表記したもの」

「へぇ、で、意味は?」

「アッカド語だと、『神の門』だけど……」

「旧誓約書では『混沌』の意味を持つ」

『読書家』の説明に耐えきれなかったのか、丸眼鏡をかけた学者は口をはさむ。

「へぇ、そうなんだ」とどこか納得した『人形』に対して、丸眼鏡をかけた学者は口を動かし続ける。

「バベル、ということは、最終的には……」

「あぁ、『すべての言葉を乱し、そこから人の全治にちらされたからである。』だね。この意味だと元は人種関係なく同じ言葉を使えたはずだが、別の言葉を使うようになった……ということになるね」

「……もしかして、皮肉?」


 丸眼鏡をかけた学者と『読書家』の説明に、一人の学者は呟く。

 白衣の下に、小さな十字架をかけている男性。『神父』と呼ばれていた学者は、どこか半目で『博士』のことを見つめる。


「いやいや、だって、事実でしょ? 人種も違う、言葉も違う、研究テーマも人間性もすべて違う。ましてや、私たちの挑むは『神話の再現』。まさに天にいる神々に挑戦するということだよ? この名前以外何がある?」


『神父』の言葉に『博士』は淡々と事実を口にする。

 言い分も言い訳も何もかも、『博士』の語る姿の前では大洪水のように押し流され、残っているのは独壇場と化したその場のみだった。


「……わかりました」

「自分もそれでいい」

「あ、俺も―」


 言い負かされた『神父』を中心に次々と異議なしの言葉が漏れる。

 納得と新たな一歩の渇望の声が口口と上がる中、『博士』は白衣の襟をぴん、と引っ張り、彼らの前で口を開く。


「では、今日から私たちは『■■■研究室』改め【バベル】だ。これからもよろしく頼むよ、同志諸君。不可能を可能にしていこうじゃないか」


 その宣言とも取れるその言葉に、傲慢で強欲で嫉妬深い人ならず者への足を踏み入れた。

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