第26話 阿呆!2

 昨日の「阿呆」にかこつけ、少し、違った視点から。


 私が毎週日曜朝にもなると張り切って視聴している、プリキュア。

 こちらに登場する人物や妖精たちの言葉ってのを分析してみると、先日のあの話と大いに関連していることがわかります。


 なんだかんだで、そのキャラクターを特徴づける言葉というのを、目立つ形で一つ作って、それを徹底的に繰り返す。

 プリキュアもその傾向が強いが、そのもとをただせば、セーラームーンのあのきめ台詞なんかが、それにあたるわな。


 とはいえ、こちらの作品でそんなことをしてしまうと、キャラクターづくりが妙に軽く安易な姿勢で行われているような印象を受けてしまいかねんわけや。

 少なくとも、こちら「太陽の子」の登場人物については、誰一人として、きめ台詞みたいなものを持った人物は、現れません。

 そんなことしても、しょうがないからね。

 なお、プリキュアなどでその手法が使われるのは、主たる視聴者が子ども相手というのが大きいのと、日曜の朝の娯楽番組で変に深堀りするようなものを見せられても視聴者自体がついていけないってのも、あろうな。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 あ、ちなみに、私の書籍化版「小説養護施設シリーズ」におきましても、そのような手法は一切使っておりませんよ。こちらはシリーズものだから、その手を使おうと思えば使えんことは、ないけどね(苦笑)。


 だけどね、同じ文字であらわされるべき言葉を、2人以上の人物に別の場面でそれぞれしゃべらせることで、その人物や、その人たちのいる集団の空気とか、そのようなものまでを含めて、端的に表すことは、可能ってことになる。

 まさにこの作品は、それを、「阿呆(あほう)」ということばにおいて、モノの見事に表現しておるわけである。


 この手法、何とかどこかで使えないかな。

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