第2話トウメインとED治療薬
私の名前は東明(あずまあきら)。
私は今、とても悩んでいる。
それは何故かというと、私の息子が勃起しないのだ。
トウメインを使えばエッチなことも出来るのにこれでは張り合いがない。
私は勃起しない理由を考えた。
勃起しない理由は大きく分けて二つ考えられる。
一つ目が年齢などの肉体的な問題。
二つ目はストレスなどの精神的な問題。
おそらく私の勃起不全の原因は58歳という年齢に加えて
ストレスの影響によるものが大きいと考えられる。
しかしストレスと言ってもトウメインの実験は関係ない。
ストレスの原因は8個目のいぼ痔だろう。
そこで私は考えた。
勃起しないなら勃起薬を飲めば良いのでは?
そうだ、どちらにせよまずは勃起薬を飲んでみよう。
そうすれば、きっと勃起するに違いない。
私は市販の勃起薬を手に入れるために大急ぎで薬局に向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
私は博士。
息子のためにED治療薬を買いに来ている。
ちなみにEDというのは勃起不全のこと。
それにしても最近は色々な種類の勃起薬があるんだなぁ。
私はそんなことを考えながらショーウインドウに貼り付いて色とりどりの勃起薬を眺めていた。
私は薬局の親父に尋ねることにした。
「親父、こいつとこいつは何がちがうんだ?」
(お客さん、こっちとこっちじゃ全然違いますよ。こっちは勃起力を高めるものです)
「そっか。じゃあその隣にあるやつはなんだ?」
(こっちは持続力をアップさせるものです)
「へぇ~。よくわかんねぇけど色々あるんだなぁ。」
(お客さん、何か悩み事ですか?)
「いや別に……。
ただちょっと最近、息子の元気がなくってさ。」
(それならこっちなんてどうですかね?
こっちならきっと息子さんの悩みも解決しますよ!)
「おおっ!本当かい!すごいじゃないか!よし買った!」
(まいどあり!)
◆◇◆◇◆◇◆◇
私は東明(あずまあきら)。
私は今、勃起薬を飲んでいる。
すると私の体はみるみると透けていった。
「ああ!」
これで勃起さえできれば完璧だ!
勃起できないはずがない!
勃起しようと必死に努力した。
勃起しない……。
なんでだ……。どうしてなんだ……。
もしかして勃起薬が効かない体質なのか……?
そんな馬鹿な……。
勃起しない……。
なんでなんだ……。どうしてなんだ……。
ひょっとしたら勃起薬が効かない体質なのか……?
私は薬局の親父にクレームを入れることにした。
「ちょっと!勃起しないんだけど、なんでだよ!」
(あー、お客さん、その薬は勃起用です。
勃起不全の人は勃起薬じゃなくて勃起不全用の薬を買うんですよ)
「なるほど、そういうことか。じゃあ勃起不全用の薬はどこにあるんだ?」
(勃起不全用はですね、勃起不全専用のコーナーに置いてありますよ)
「わかった、ありがとう。」
私は博士。
今日も今日とて、私は勃起不全薬と勃起薬を飲み続けている。
最近、どうも体の調子が悪い気がする。
研究に勃起、いや没頭していたからな。
ちょっと休もうかな……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます