第25話 集団性活
試験の全科目が終了し、俺はいったん大魔境の自宅に戻っていた。
これからはここから通うつもりだ。
やっぱりこの家が一番落ち着く。
アイリがいつ帰ってきてもいいように、家や周辺の手入れはちゃんとしておかないとな。
ちなみに、ライゼとティナもこっちに引っ越してくることになった。
やっぱり二人とはずっと一緒にいたいからな。まあ嫁だし。
今は二人とも引っ越しの準備をしに、城に戻っている。
俺は今のうちに、家を増築しておこうというわけだ。
「よし、《創造》――!」
俺は創造のスキルを発動させた。
頭に想像しているのは、大きめの屋敷だ。
二人も住人が増えるから、それなりに家を大きくしなければならない。
今の俺の家は世界樹と呼ばれる樹をくりぬいた、その中に部屋がある感じだ。
アイリが大昔に作ったから、仕組みはよくわからない。
今回はその横に、屋敷をドッキングさせる形で増築した。
家を創造するとなると、かなりCPを消費した。
「50万CPか……」
ライゼたちや城のメイドとたくさんイチャイチャして補充しておいた甲斐があったな。
だけどまたかなり減ってしまったから、二人が来たら沢山愛し合わないとだな。
◆◆◆
しばらくして、ライゼとティナが荷物をまとめて大魔境の家にやってきた。
二人にはあらかじめトカゲを護衛件乗り物としてつけてあった。
やってきた二人は、様変わりした家を見て驚いた。
「って……この一瞬で変わりすぎじゃないですか……!? さすがレルギア様。一瞬でこんなお屋敷まで創れるなんて……すごすぎます……」
「まあ、そういうスキルだからな。ていうか、これが作れたのもある意味ライゼたちのおかげだぞ?」
「え? そうなんですか?」
「ああ、たくさんイチャイチャしたおかげだ。だからもっとイチャイチャするぞ!」
「うれしいですけど……それただイチャイチャしたいだけじゃないですか?」
「あ、バレた?」
まあCPにはまだ余裕がある。
俺はさっそく二人を屋敷の寝室に連れ込んで、新居でおっぱじめた。
◆◆◆
「うう……昼間っからなんという奴らじゃ……これだから人間は……」
レルギアの新居を、物陰から覗く者があった。
その正体は、魔王カンナヴェイル=ガルガンティアである。
カンナは
世界中の様々なことを知り尽くしている魔王だったが、そういったことには疎かったのだ。
だが、その実、興味津々である。
「くそう、私もどさくさに紛れて新居にお邪魔しようと思って隠れていたら……こんなことに……」
そう、カンナの作戦では、どさくさに紛れて自分もレルギアと住もうという魂胆であった。
そうでもしないと、ライゼやティナにレルギアを完全に取られてしまうと思ったからだった。
しかし、隠れていたカンナの前で、事がおっぱじまってしまったのである。
初心なカンナは、その行為にくぎ付けになりながらも、どうしていいかわからず隠れたままなのだ。
「うう……なんだか見ていたら切ない気分になってきたぞ……」
次第に、カンナもそういう気分に飲み込まれていった。
いつの間にかカンナは、自分で自分を慰め始めた。
声が漏れて、レルギアにバレていることも気づかずに……。
◆◆◆
「おいカンナ、そんなところで何している」
「ひゃいぉ……!?!?!?」
俺は一人で情事にふけっていたカンナを発見した。
勝手に人の家に忍び込んで、一人行為を始めるなんてこいつ怖すぎるだろ……。
どんなストーカー魔王だよ。ショタコンドラゴンといいストーカー魔王といい、俺の周りの女はそんなのばかりだな……。
「お前、ずっと見てたのか?」
「ひゃい……はやぉ……」
「だめだこりゃ……」
カンナは羞恥のあまり、なにも言葉を発せなくなっていた。
これはもう、抱いてやるしかないな。
「俺は今からお前を抱く。いいな?」
「ひゃ、っひゃい……」
「よし」
抱いてしまえば、羞恥心も薄れるだろう。
まあ勝手に覗いてたんだ。向こうも本望だろう。
それにしても魔王を抱くなんて貴重な体験だな……。
妊娠はするのだろうか……? まあ一応避妊スキルは使っておくか。こいつも学校に通わないといけないしな。
昔はまだ子供体型だったからそんな気はなかったけど、こうしてみるとカンナもなかなかだな。
「なあカンナ、なんで覗いて一人でしていたんだ? 本当は混ざりたかったんじゃないのか?」
「うう……い、言わせないでおくれ……」
「はは、可愛いやつめ。いいだろう。めちゃくちゃにしてやる」
魔王も一匹の雌だということを、自覚させてやろう。
俺は一匹の雄となり、獣となった。
「カンナ、お前も俺と暮らしたいか? 俺の嫁になるか?」
「なりゅ! なりゅううう! レルギアのお嫁さんになりゅ……! だかりゃゆるして……!」
「まだまだ、お仕置きが必要だな……!」
てなわけで、俺たち四人の乱れた共同性活が始まった。
毎日この愛の巣で愛を育みながら、一緒に学校に行く。
なんだか背徳的で、ちょっとえっちだな。
よし、えっち確認。
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