即興小説まとめ
結津
嘘/お題:どす黒い演技/制限時間:15分 ※未完
「あなたが、やったんですね?」
若い刑事は俺に向かって、言葉の一つ一つをはっきりと発音するように尋ねた。取り調べ室には俺と、刑事と、警備員の三人。ぎしぎしと音を立てながらパイプ椅子に座り直し、俺は薄く笑った。
「さっきからそう言ってるだろ。女をレイプしてから殺した。俺の言った通り、川から死体と凶器も発見されたんだろう?」
「はい、確かにあなたの言った通りでした。今朝、刺し傷のある女性の遺体が現場近くの川から発見され、凶器と思われる刃物も見つかった」
「だったら俺を疑う理由はないだろう」
「ですが……事件当時、あなたにはアリバイがあったはずです。ご家族もそう証言されている」
「さあね?俺は知らんよ。ぼけたババアが勝手にほざいてんだろ。とにかく、犯人は俺だ」
刑事が眉間に皺を寄せた。腕を組み、納得がいかないといった様子で俺を凝視する。
「本当に、いいんですか?」
「いいって、あんた刑事だろ?俺にきいてど
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