I LOVE YOUが言えなくて
興梠司
第1話 I LOVE YOUが言えなくて
三年前君は桜木町のホームから飛び降りて、僕の前から消えていったんだ。
もう一度会いたいと桜木町に仕事に行く度に君の姿を探している、もういないってわかっているのに、君はもうどこにもいない。桜木町のホームに行く度に声が聞こえてくるような気がするんだ「もう私の事は忘れて新しい子を見つけて幸せになってと」
そんな声が聞こえて来るが僕は君のことが忘れられないんだと毎回思う。
君は三年前同棲してた自宅から携帯を持たずに家を飛び出した、たわえのない喧嘩だった、僕が浮気してると君は勘違いして怒って外に出て行ったんだよね、一緒にいた女性は君のお姉さんで最近君が、悩んでいるようだったから相談していたんだ。
君は「どこの女と浮気してるんだよ」と自宅に帰った僕を責めてきた、僕は何のt子とかわからず「してないよ」と否定すると「なんで嘘つくの!!私今日見たんだからね。知らない女と歩いているの」それは君のお姉さんだよとは言えなかった。相談していることは内緒にしてくれと言ったから僕がお姉さんに相談乗ってもらったとは僕から言うのは違うと思って黙ってると「やっぱり浮気してるんじゃん」というので
「浮気だけはしてないよ」「絶対嘘だからもういいよ」と言って君は外に出ていってしまって戻って来ることはなかった。君が亡くなったって聞いたのは翌日君の母親から泣きながら「娘が死んだ」と「貴方はなにをやっていたの」と言われたが僕には何も言う権利がなく、黙って話を聞いていた。彼女が亡くなったのは僕のせいだと思い会社をやめ、家を引っ越すことにした。葬式にも参加はいかなかった。
僕の中では君は存在してるし、僕の中では生きている。月命日には必ず桜木町にいって君を探している。桜木町で猫をみると君じゃないかと思って猫を撫でたりしている、君が大好きだった竹下公園で猫と一緒に君を探しにいったりしていた。
猫は僕に懐いていたのでそのまま猫を自宅まで持ち帰った。猫は「新しい女の子探していいんだよ」と猫が話しかける。猫が喋るわけ無いと僕は思ったが自宅には僕と猫しかいないので猫がはなしかけたのかと付に落ちた。彼女が猫になって戻ってきたのだ、僕はまた君に会えたことが嬉しかった。猫になって戻って来てくれてありがとうと思い猫を抱きしめると「痛いよ」と猫が言う。「だって会いたかったんだ」
「君が居なくなってから桜木町いく度に君を探してたんだ」
「知ってるよ。君が桜木町来る度に後ろついていってたから、毎月15日だよね」
「知ってるなら話しかけてくれればいのに」
「話しかけたって信じなかったら意味ないじゃん」
「それはそうだけど」
「君が浮気してないのがわかったから戻ってきたんだよ」
「だから言ったじゃん」
「うん。ごめん」
猫とは三年過ごした、僕には新しい彼女が出来ることはなかった。僕には君しか居ないんだと思って彼女は作らなかったが猫が「そろそろ私達一緒にいるのやめよう」といっていたのでなんでと聞くと「君に彼女が出来ないのは私がいるからでしょ?」
一理あったが「そんんなことないよ」と否定したが君がいたから恋愛してないんじゃんくて君がいたから恋愛をしなくて済んだんだよとは言えなかった。
もう君みたいな人とは出会えないと思っていたし、突然大切な人が亡くなられるのはもう勘弁だった。だから恋愛なんてしなくていいと僕は思っていたが君は「私の寿命もそんな長くないから君には幸せになって欲しい」「また僕の前から居なくなるの?
「しょうがないじゃん、一回死んでるんだし」それはそうかと思った。
死んだ人間が猫になってもどってきた自体奇跡なんだからその奇跡を受け止めようと思い猫を抱きしめると猫は「痛い」となんども言った。
その翌日から猫は僕の自宅にやってくることはなかった。最後に会ったのは2週間前だった、もう僕の家にやってくることはないと悟った。僕も新しい恋愛をしようと心に決めた
I LOVE YOUが言えなくて 興梠司 @asahina0606
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。I LOVE YOUが言えなくての最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます