(二)-23
「二組の柳瀬川ワカバさんとかはどうなの?」
これでダメなら、今後地道に探りを入れていくしかない。
このときだった。コウジ君のさっきまでとは違う反応が現れた瞬間だった。
彼は改札の前の三段あるちょっとした階段の中段で立ち止まってうつむいてしまった。
キタキタキタキタキター! ビンゴよビンゴ! 備後長船ってやつ?! キャハー!!!
心の中の私が飛び跳ねながらお尻フリフリしつつツイストダンスするほど大喜びしていた。
肉体的な私も口元を緩めずにはいられず、「柳瀬川さんなんだ。そうでしょそうでしょ!」などと彼に迫ってしまった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます