第1章 脱モブキャラ

モブってご存知ですか?

そう漫画、アニメーション、ゲーム内で、主人公以外のその他大勢の群衆など固有名詞こゆうめいしがないキャクターを示す用語です。

主人公を引き立てる、決して目立っては行けない存在をモブキャクターと言います。(略してモブキャラ)

ドラマや映画なら、エキストラとも呼びます。


舞台は北関東に位置する高関市たかぜきしを舞台に高校生デビューした。

鹿島 愛佳かしま まなか(16歳)が高校一年生になり脱モブキャラを目指して

自分を変えようと、四苦八苦しくはっくしながら仲間から助けられて

孤軍奮闘こぐんふんとうする物語です。


幼年期ようねんきから声が小さく、みんなからバカにされいじめらて、すっかり人との関りから逃げていたわたし。

そして、自分の存在をなくせば、(モブになれば)そんな虐めから逃げられるのでは、ないだろうか?

徐々に影を薄くして、小学校はモブになりきってましたが、中学ともなれば話は別です。

虐めは更に悪意あくいになり学校へ行くのが怖くなる=登校拒否に

そして引きこもる様になってしまい、

SNSそんな中へ逃げ込む毎日でした。

それでも幼馴染おさななじみでもあり

親友の柏崎 詩織かしわざき しおり唯一無二ゆいつむにの存在で

何時いつもわたしを助けてくれた大切な人、その詩織からの提案で、おんなじ学校へ通い高校生デビューと同時にモブキャラから抜け出す様、話を持ち込まれた時には絶対、わたしには無理とつっぱねたけど、詩織からの説得の甲斐あってモブキャラから抜け出す事を決めて、中学の終わり頃から自分磨きをしながら何とか入学式、当日の朝に・・・・・・・・・・。

まなちゃん、学校の帰りに、カラオケ行かない。


ねぇ〜まなちゃん今度、オープンした文房具のお店に一緒に行こうょ。


ねっ!まなっちさ!今度の土曜日に遊ばない!


ねぇ〜 ねぇ〜 ねぇ〜〜ねぇ~ねぇ~ねぇ~ねぇ~ねぇ~ねぇ~!


そこへ いきなり

「おい!鹿島」

「ちょっと 話があるから顔貸せよ!」


「せせせんぱぃ なななですか!」


「いいから、話があるんだっ!顔かせよ」


ええええええええええええ!(周りがざわつく)


二人は教室を後にして、廊下へ出て先輩はわたしを手を引いて壁へ押しやって

から壁ドンして来た。

 

狼狽うろたえる愛佳を尻目に、

「鹿島さ、俺と付き合わない、俺はお前の事が好きなんだ。

なっ! いいだろ」

そう言うと、愛佳のあごクイする 先輩の顔が近づく

ドキドキが止まらないょ。

どうしよ 動けなょ、

このまま キスするかなっ!こんな場所でそれもみんなが見てるのに

わたし、ここでファストキッスされちゃぅの?(あせあせ)・・・・・・・!


愛佳は金縛かなしばりなった様に動けなくなり恐くて

目を閉じて意識がだんだん無くなり周りが暗くなって行く

心の中では来るかな来るかな ファストキッス♡されちゃうのかな?

すると遥、遠くから 

かすかに聞こえる音は???????

ピッ ピッ ピッ ピピピピピピピィ~~~~~~~

目覚ましボイス声(愛佳♡起きなよ。学校に遅れるぞ)

愛佳は 「あぁ~ そうだね♡」とつぶやく

「起きないとね。」

この声は確かゲームのイケボ声 なんで?どうして目覚ましの声が聞こえるの?

あっ えっ おかしいな、そっと目を開くと、そこは自分の部屋だった。

「まさかや 夢だったの

なにもう リア充 きたぁ~って思ったのに、」

愛佳は深くため息付く

また、目覚ましの音がピピピピピピピピッ!!!!!!

部屋中に鳴り響く 

「あぁ~ もううるさいし!」

「オッケーグーグル 目覚まし止めて!」

(はい、目覚まし時計を止めます..早く起きないと遅刻しますよ。)

「うっさ!」

「オッケーグーグル 黙れ!」

(はい、黙ります。だけど起きないと遅刻しますよ。早く起きて下さい。)

「なに、こいつIAのくせにわたしに指図するの?うっざっ!」


大きなあくびをしながら もうちょっと二度寝して

夢の続きを(ぐぅひ ひひひぃ~)と思ったやさきに


「まな!起きなさい!

今日は入学式でしょう

起きなさい!」

お母さんの声が・・・・・・。

いきなり部屋のドアが開いて

「いつまで寝てるの」と囃し立てるはやしたてる


そう言えば昨夜は気合い入れて、髪の毛を少しカットしてから

お肌の手入れとか、ヘャースタイルをどうしよか夜遅くまで、

バタバタしてたから遅くなっちゃったし

小中は闇の中をさ迷っていたから

絶対、高校生活はバラ色の高校生活を送りたい。

その反動かあんな夢を見るなんて、これは人生の転機が

やって来る予感、ニアニア(微笑み)


「今、起きるからお母さんは部屋から出て行ってよ。」


「朝食は出来てるから、さっさと食べて

学校へ行く用意しなさいよね。」


「は~ぃ わかりましたっ!」


中学校の頃はギリギリの出席日数だったので、公立は難しいと言われ

私立の学校へ行く事しか選択できなかった。

でも、公立より私立の学校の方が制服が可愛かったので、殆ど

制服で選んだ様なもの、もう言わせない、声が小さいとか、影が薄いとか!

誰かあの子とか!

今日から始まる

わたしの脱モブキャラの学園生活のスタート!


制服を着て、身だしなみをして、

髪型をツインテール?ポニテ?

どっちにしよう・・・・・迷うな

最初が肝心!みんなをあっとおどろかしてやるっ!

結局、いつものハーフツインでいいやと自分を納得させてから。。。

しばらく鏡とにらめっこした後に、ナチュラルメイクをしてる時に。


お母さんの 怒鳴る声が聞こえる

「何時までも鏡とにらめっこしてるの

早く食べて、学校へ行く準備をするよ。」


はーぃ

しぶしぶ朝食を食べて、身支度して、さてと行きますかね。

鹿島 愛佳は脱モブキャラ頑張りまぁ~す。

気持ちいい春の日差しと共に、いざ出陣だっ!



浮き浮き、どんな人達が居るのか不安もあるけど、しーちゃん(詩織)居るし

どんな高校生活になるんかな?


楽しみに・・・・・・♡


第2章

「入学式」へ続く・・・・♪

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