フレンチ
バブみ道日丿宮組
お題:東京のキス 制限時間:15分
うーん。
仕事とはいえ、キスシーンは味気ない。
リアルはAVみたいに早送りなんてものは存在しない。
だから、セックスが始まるまで時間が人によりまちまち。
僕はセックスを覗くのが趣味で、違法だがそれを撮影して裏ビデオとして販売して生活してる。
二ヶ月前くらいは田舎で収集してたのだけど、やっぱり東京は凄いね。いろんなところで性活動してるおかげで、いろんなビデオがとれた。毎日毎秒性に溢れてる。
あまりにも多いから、ぱんつを常時脱いでいけなくなった。開放された穴にはぱんつを突っ込ませてあるけれど、数分もすれば濡れ始める。これが若さか。いや……どうだろう。
何にしても東京の人は油断しすぎじゃないだろうか。
トイレ、ホテル、オフィス、ゲームセンターなどなど。
いずれも24時間体勢でリアル録画。
休みってのが知らないくらいに次々に男優と女優がやってくる。
モニターの端っこのカップルはかれこれ20分ぐらいキスをし続けてる。他の部屋とかはもうずっこんばっこんして終わったりして入れ替わってるのに。
だからこそ、目立った。
キス限定のAVとか売れるのかな?
VRならわかるかもしれないけど、他人のキスには味気も色気もない。
いい雰囲気のカップルなので、どんなセックスをするか気になるのであまり目を離せない。
可愛い系は売れる。爆乳系も売れる。
ちんちんがでかいのはあまり喜ばれない。
外国もまた売れない。
自分たちの国の人が犯し、犯されが一番売れる。
たまにある制服とかのコスプレはよりいっそう高値で売れる。
「あっ」
ようやくキスが終わったのか、お互いの性器に手を触れ始めた。でも、キスはやめなかった。
これは……本番まではまだ時間かかりそうだな。
動画の編集をはじめるか。
今日は売れそうな人は少なかったし、あまり見どころがない作品になるな。
一日10万円の稼ぎはあるのだけど、使い道がない。
僕を愛してくれるような殿方なんてものはいないし、友だちだっていない。
ただただお金が膨れてくばかり。
高級マンションには住んではいるものの。
「なんかなぁ」
フレンチ バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます