―チームセプテム—―

　柊　翔魔　（ひいらぎ　しょうま）人間　２２歳　男　

　なんら特技もなく、親の言うままにＦランク大学に進学すると、のほほんと大学生活を送ってきたため、就活に苦戦して追い込まれ、卒業を来週に控えた最後の最後に（株）総合勇者派遣サービスの入社試験を受けたところ簡単に合格した。エルクラストにおける勇者適性ＳＳＳという破格の能力とスキル創造、スキルコピー、完全鑑定能力を与えられほぼ無敵の勇者となり、業務としてエルクラストの害獣を狩る。その強さは群を抜いており、色々と事件を起こすが、周りからのフォローもあり、なんとかやっていけている。本人も待遇の良さとともに、エルクラストの住民を助けることになる派遣勇者という職業によって『自分が必要とされている』と感じ、仕事への意欲は高く、学生時代のように楽な方へ流れようとはせずに、自己研鑽に励むといった行動も見られるようになった。

　女性に対しては受け身で奥手気味。母性本能をくすぐる顔立ちで無自覚な男子。現在の所、エルクラストの婚約者と日本での婚約者を持つにいたっている。

　人称：オレ　身長１７０センチ　体重６２キロ　細マッチョ　黒い短髪、黒目、童顔　両親健在　妹あり

ステータス一覧

――――

　柊　翔魔　（ひいらぎ　しょうま）　年齢２２歳　人間　男性　国籍：日本

　社員ランク：Ｓ

　勇者素質：ＳＳＳ

　ＬＶ４１

　ＨＰ：２４０１２０

　ＭＰ：２４０１２０

　攻撃：２４１２０

　防御：２４１２０

　素早さ：２４１２０

　魔力：２４１２０

　魔防：２４１２０

　スキル：スキル創造　スキル模倣　神の眼　神の奇跡　全系統魔術　全属性　全武器適性　全防具適性　全攻撃耐性　状態異常無効化　ＨＰ自動回復　ＨＰ増加　ＭＰ増加　攻撃力増量　防御力増量　素早さ増量　魔力増量　魔防増量　限界突破　教育　読解　癒やす者　人望　栽培　加工　運営者　経験値増量　破壊光線　攻撃阻害　事務能力　資金運用　荷物持ち　鍛冶　調合　メイド道（壱）　商売人　密偵　クリティカルファング　立体機動連撃衝　終末の雷霆　武器製造　防具製造　高性能武具製造　鍛冶士　甲冑士　反射　強固　水晶化ブレス　吸収　衝撃刃

――――

　エスカイア・クロツウェル　エルフ　１２３歳　女　

『総合勇者派遣サービス』の事務員。現地採用の社員でチームには所属せずにクロード社長の秘書的立場にいた人。日本人勇者に憧れを抱いており、優れた能力を見せた翔魔に惚れてしまい、チームの副主任兼教育係という立場で色々と世話を焼く。料理の腕は天木料理長のお墨付きで、日々社食にて翔魔に食べさせるレシピの研鑽を行うなどかいがいしさ見せる。知識、経験ともに豊富な冒険者で精霊魔術を得意とする軽戦士。エルフ五大氏族クロツウェル氏族の族長の娘で、父は聖エルフ連邦の主席であるムライ・クロツウェルであるためエルクラストにおける人脈も幅広いが、それ以上にクロード社長の秘書として日本側の人脈も幅が広い。特に政府関係者には『最凶の事務員』という仇名を付けられるほど恐れられている存在。日本政府とエルクラストの取り決めで日本にいる時は黒縁眼鏡をかけて黒髪普通耳に変化している。

　人称：わたくし　柊君（翔魔様）　身長１６５センチ　体重５２キロ　Ｂ：８５　（Ｄカップ）Ｗ：５１Ｈ：７８　金髪長い髪をポニーテ―ルにしている。翡翠色の眼と長いまつ毛。鼻は高く、鼻筋はすっきりとした美人顔。　一人娘　会社の寮暮らし

――――

　エスカイア・クロツウェル　年齢１２３歳　人間　女性　国籍：エルクラスト（聖エルフ共和連邦国）

　社員ランク：Ａ

　勇者素質：Ｂ

　ＬＶ４８

　ＨＰ：９５６

　ＭＰ：３０６７

　攻撃：２４６

　防御：２２８

　素早さ：５８７

　魔力：８９８

　魔防：９２１

　スキル：精霊魔術＋＋　ＭＰ増加＋　風属性＋　交渉　教育＋　情報収集　索敵　軽装鎧　弓術＋＋　読解＋＋　料理　

――――

　青梅涼香　（おうめ　すずか）　人間　２８歳　女性　

大学の就職課の職員、主人公の就職を陰ながら応援していた人物。母性本能が高くダメンズ好き、就活に失敗する翔魔と度々飲みにでかけていた。卒業後、翔魔と付き合おうと画策していたようで、エスカイアを連れてきた翔魔に焦りを感じて大学の職を辞して翔魔の会社に転職を決意する。両親の仕事の都合で幼少時は紛争地域で育っていたため、銃の取り扱いが上手い。子供の時に見た戦争を無能な為政者が引き起こしていると感じ、大学では政策学を学んでいた。（株）総合勇者派遣サービスに入社後はバイト扱いのＦランク社員から始まり、翔魔のチームに所属することになったが、ミチアス帝国での復興案策定に異才を発揮し、すぐに正社員として採用されることとなった。現在は翔魔の領地であるヒイラギ領の金庫番兼政策秘書的立場になり、翔魔をサポートしている。仕事はバリバリできるが、オフの際は結構自堕落な生活を送り、食事に関してはエスカイアにお任せしているのが現状である。

　人称：私　柊君　身長１６０センチ　体重４９キロ　Ｂ：９０　（Ｅカップ）Ｗ：５２Ｈ：８３　両親他界、姉一人　黒目、黒髪ショートカットのサバサバ系女子で右目の下に泣き黒子がある。お姉さん的な雰囲気が強い女性。

――――

　青梅涼香　（おうめ　すずか）　年齢２８歳　人間　女性　国籍：日本

　社員ランク：Ａ

　勇者素質：Ｂ

　ＬＶ２３

　ＨＰ：３２１

　ＭＰ：４５６

　攻撃：１３５

　防御：２３４

　素早さ：１９８

　魔力：２３１

　魔防：２０９

　スキル：召喚魔術　光属性　銃　軽装鎧　事務能力　記憶力　人望　資金運用

――――

　トルーデ・ベッテガ　年齢９３５歳　ダークエルフ　女性

エルクラスト国家であるミチアス帝国を創業した皇帝、スキル能力である『思念感知』を存分に外交戦に生かし『覗き見トルーデ』で各国に畏怖された伝説の皇帝。少数民族であったダークエルフの安息の地としてミチアス帝国を建国し、安定した後は弟の息子に皇帝位を譲り、自らは独身のままで『思念感知』による雑音を避けるため魔境の奥に引き籠り隠棲生活をしていた。何者かにより、合成魔獣（キメラ）の核とされてしまい、暴走するところを翔魔によって助けられた。その後、圧政を敷いていた甥と取り巻き貴族が死亡していたため、甥の私生児で人柄を見極めたアレクセイに皇帝位を授け、涼香の作った復興案による帝国再建を託す。上皇となったが生活費に困ったため、翔魔に泣きつき、（株）総合勇者派遣サービスに入社し、日本に住むようになると、メイドに目覚めてしまい、給料の大半を注ぎ込んではメイド喫茶やメイドソシャゲに嵌っているため、お小遣い制にされてしまった。

人称：妾　翔魔　身長１４５センチ　体重３７キロ　Ｂ：７０（Ａカップ）Ｗ：５１Ｈ：７５　褐色の艶のある肌にプラチナブロンドのツインテール。エルフの特徴である長い尖り耳と紅い眼をしている。幼児体型であるが、本人談ではキメラの核にされた際に魔力を吸い取られて萎んだらしい。

――――

　トルーデ・ベッテガ　年齢９３５歳　ダークエルフ　女性　国籍：エルクラスト（ミチアス帝国）

　社員ランク：Ａ

　勇者素質：Ａ

　ＬＶ８０（ＭＡＸ）

　ＨＰ：８９６０

　ＭＰ：１２４８２

　攻撃：５４３０

　防御：３４５６

　素早さ：６５４９

　魔力：５８９５

　魔防：５９６９

　スキル：隠蔽魔術＋＋　精霊魔術＋＋　攻撃魔術＋＋　闇属性＋＋　杖＋＋　ローブ＋＋　先見の眼＋＋　魔力増量＋＋　思念感知＋＋　カリスマ＋＋

――――

　赤沢　聖哉　（赤沢　せいや）　年齢１８歳　男性

　好奇心が強く、父親の赤沢主任の仕事が異世界との交易ではないかと勘繰り、独自調査で（株）総合勇者派遣サービスの内情を掴みかけるほどの行動力も持っていた。学業優秀、運動神経もいいイケメン好青年であり、父親の赤沢主任が溺愛している息子である。異世界の存在を知ったことで公安警察により確保され、クロード社長が政治力を使い身柄を翔魔に預けることとなり、チームの一員として会社に採用された。勇者適性も高く、破壊力が高すぎる翔魔の代わりに雑魚を掃討する戦力としてトルーデが期待をかけている人物。翔魔も初めての年下後輩であり、何かと気にかけてもらっており、関係は良好である。自身も翔魔と同じように派遣勇者という職業に誇りを持ち、父親とともに上司である翔魔を尊敬しており、自らを鍛え上げることに邁進している。戦闘センスは秀逸で状況判断も早く、的確に弱点を突いて攻撃を重ねる戦い方をしている。

人称：僕　翔魔　身長１６５センチ　体重５８キロ　細マッチョな身体付き、学生時代はサッカーをしていたため、足は速い。黒髪、黒目のイケメン好青年。

――――

　赤沢　聖哉　（あかざわ　せいや）　年齢１８歳　人間　男性　国籍：日本

　社員ランク：Ｆ

　勇者素質：Ｓ

　ＬＶ２１

　ＨＰ：１７４３

　ＭＰ：１５４３

　攻撃：１５２１

　防御：１４３２

　素早さ：１４６７

　魔力：１５９８

　魔防：１４３６

　スキル：経験値増量　精密攻撃　弱点増大　槍　ローブ　水属性　攻撃魔術　回復魔術　

――――

　クラウディア　年齢２７歳　獣人（猫族）　女性

　ドラガノ王国で人攫い達に囚われていた女性。元孤児院の職員であったが、孤児達が姿を消したのを訝しみ捜索していた所、人攫いに捕まる。危機的状況にも自身の持つレアスキルのおかげで乱暴されずに孤児達の世話係をすることだけで済んでおり、翔魔に救出後も孤児達の面倒を見ていた。その後、超高度な政治的決定で翔魔が領主となることが決定すると、孤児院の施設長を任せられることになり、予算の多さに恐れおののきながらも、王都の孤児達を引き取る提案をしてドラガノ王国一の孤児院を切り盛りすることになった。また、チームセプテムの現地オフィスがヒイラギ領に設置されることになると、現地在住スタッフとして採用され、チームの一員として迎え入れられた。翔魔達の不在時は領主代行として領地運営会議も取り仕切り、彼女の人柄に魅了された領民からは領主夫人候補として尊崇を集めている。

人称：私　翔魔　身長１６５センチ　体重５２キロ　Ｂ：９３（Ｇカップ）Ｗ：５６Ｈ：８８　黒い猫耳と黒と茶のブチ色の尻尾を持つ女性。茶色いロングの髪と鳶色の眼をした健康的な肌の色をしている。

――――

　クラウディア　年齢２７歳　獣人（猫族）　女性　国籍：エルクラスト（ドラガノ王国）

　社員ランク：Ｆ

　勇者素質：Ｂ

　ＬＶ５

　ＨＰ：１２１

　ＭＰ：１５３

　攻撃：１３４

　防御：１２３

　素早さ：１６４

　魔力：１２９

　魔防：１５３

　スキル：弓　ローブ　防護魔術　風属性　癒やす者＋　人望　栽培　加工　運営者

――――

　グエイグ　年齢４５歳　ドワーフ　男性

　さすらいの鍛冶師であり、希代の名工として名を知られた男。良い武具を作ることに意欲を燃やしており、父から受け継いだ技を駆使して数々の武具を制作してきていた。彼の作る武具は品質が高いのと装飾が美しいため、各国の貴族や商人が贈答用として購入している。そんな風潮を嫌っているとも言われ、定住せずにエルクラスト内をさすらっており、気に入った依頼を受けては武具の制作を終えるとふらりと消えるとも言われている。翔魔のヒイラギ領には銀水晶龍がいると聞き、その素材を求めて来ていたが、翔魔の眼に止まり、歓待を受けると銀水晶龍討伐を依頼する。その後、紆余曲折を経て専属鍛冶師契約を結びチームの一員となるが、翔魔から依頼された『絶対に折れない剣』の制作に尽力を尽くすことになった。無類の酒好きで一説には地球の銘酒が飲み放題という提示によって定住を決めたとも言われている。

人称：ワシ　翔魔　身長１５５センチ　体重７０キロ　　背は低いが鍛冶で鍛えているため、体全体が筋肉で覆われており、頭髪と繋がっている茶色い顎髭は毛の量が多く縮れている。

――――

　グエイグ　年齢４５歳　ドワーフ　男性　国籍：エルクラスト（ドワーフ地底王国）

　勇者素質：Ａ

　ＬＶ４３

　ＨＰ：４５６０

　ＭＰ：１２４８

　攻撃：２４５６

　防御：３３２３

　素早さ：１３４５

　魔力：２１１２

　魔防：３２１１

　スキル：防護魔術＋＋　ＭＰ増加＋　土属性＋　重装鎧＋　槌術＋＋　武器製造＋＋　防具製造＋＋　高性能武具製造＋＋　鍛冶士＋＋　甲冑士＋＋　

――――

――（株）総合勇者派遣サービス――

　クロード　年齢不詳　男性

　（株）総合勇者派遣サービスの社長として日本、エルクラスト両世界に多大な影響力を持つ男。銀髪を撫でつけた髪型とレンズの大きなサングラスと顔の傷が強烈な印象を与えている。門が繋がった時にはエルクラスト害獣処理機構の前身団体である『特殊害獣処理軍』の指揮官をしており、『大陸騎士』の名誉称号を授与されているスゴイ人であった。社長業と称して日々、六本木や銀座のクラブを飲み歩いているかと思えば、料亭や人材派遣業、その他グループ会社を幾つも経営する才覚も見せる謎の多い人物。趣味は筋トレと女性と公言してはばからない。税金で取られるくらいなら、社員への利益還元する主義の為、グループ各社でも同業他社よりも好待遇を提示して、人材によって成長する会社経営を行っている。人脈情報によって日本政府、エルクラスト害獣処理機構の幹部の色々な情報を握っており、『怪物』と称せられている。

人称：私　翔魔　身長１８５センチ　体重９５キロ　　テカテカと光るポマードをべっとりと撫でつけた銀髪、大きなレンズのサングラス、額から左目と頬から唇にかけて見える何らかの傷痕、腹に響く重低音の声、筋肉こそ正義と言い出しかねない体躯

　西園寺　静流　（さいおんじ　しずる）　年齢２８歳　人間

　高難度害獣処理専門チームであるチーム『ウーヌス』の主任。翔魔が来る前までは（株）総合勇者派遣サービスの最強派遣勇者の名を欲しいままにしていたが、ヒドラをソロで討伐して最強だという噂の立った翔魔を入社式で襲うがあえなくスキルをコピーされた上に胸まで掴まれた上に睡眠と麻痺で無力化させられるという失態を犯す。日本に居る際は、派遣勇者としての力を失っているため、おどおどとして人の影に隠れている。日本とエルクラストの結合した場に立ち会っており、クロードとはその際に出会い、彼の立ち上げた（株）総合勇者派遣サービスの創業メンバーの一人でもあった。実家は古き時代から物の怪を狩る生業を行っていたが、両親祖父母は亡くなり現在西園寺を名乗るのは静流一人となっている。

人称：あたし　翔魔　身長１７０センチ　体重５６キロ　Ｂ：９５（Ｈカップ）Ｗ：５６Ｈ：８８　黒艶髪ロングのパツン前髪をした和風の顔立ちをしている。エルクラストでの服装はもろ肌脱ぎの着物とさらしを胸に巻いている格好で薙刀を持っている。

――――

　西園寺　静流　（さいおんじ　しずる）　年齢２８歳　人間　女性　国籍：日本

　社員ランク：Ｓ

　勇者素質：ＳＳ

　ＬＶ１２０

　ＨＰ：６２０９４

　ＭＰ：５９０４３

　攻撃：１２１６９

　防御：１３８３２

　素早さ：１３０８８

　魔力：１３５４３

　魔防：１３４４４

　スキル：神の奇跡＋＋　槍術＋＋　全魔術適性＋＋　炎属性＋＋　全攻撃耐性＋＋　ＨＰ増量＋＋　ＭＰ増量＋＋　攻撃力増量＋＋　防御力増量＋＋　素早さ増量＋＋　魔力増量＋＋　魔防増量＋＋　魔物鑑定＋＋　限界突破＋＋　立体機動＋＋　

――――

　大鳳　凱　（おおとり　がい）　年齢４０代　男性　日本人

　高難度害獣処理専門チームであるチーム『ウーヌス』の副主任。トラブルメーカーの静流の後処理をする気のいいおっさん風の人。派遣勇者としての能力も高く、高難易度の害獣討伐も楽々とこなしていく。筋肉を誇示したＴシャツ短パン姿をした短髪の壮年でクロード社長とは同じジムの会員で筋肉仲間でもある。

　西島秀明　（にしじま　ひであき）　年齢三〇代後半　男性　日本人

　要人護衛専門チームであるチーム『ドゥオ』の主任。元ＳＰ出身で総理大臣専属護衛官だったが、クロード社長の眼に止まり、とある事情で金が必要となり、好待遇を提示したクロードの会社の派遣勇者に転職することとなった。派遣勇者となったなった後も護衛任務を主として行っており、任務遂行率１００％を誇る。

　谷原修平　（たにはら　しゅうへい）　年齢二〇代後半　男性　日本人

　要人護衛専門チームであるチーム『ドゥオ』の副主任。西島の元部下で西島が派遣勇者に転職する際にＳＰから引き抜く形でヘッドハンティングした人物。護衛任務では沈着冷静に事態を判断し、自らの身体を盾として護衛対象を守る。

　赤沢　茂　（あかざわ　しげる）　年齢四〇代後半　男性　日本人

　害獣処理専門チームであるチーム『トレース』の主任。元は静流のチームに所属して派遣勇者をしていたが、新規チーム立ち上げの際に主任に昇進する。冴えない中年サラリーマンみたいな容貌をしているが、元〇クザ出身で切った張ったをする修羅場に慣れており、派遣勇者としての適性も高い。派遣勇者という職業の素晴らしさを家族に語れずにいたが、溺愛している息子の聖哉が自分と同じ派遣勇者として会社に入社したことを喜びでいる。チームのメンバーは現地人が大半を占め、メンバーからは『親分』と言われて慕われている人物。

　アーレイ　年齢１４５歳　男性　竜人　

　害獣処理専門チームであるチーム『トレース』の副主任。咽喉ぼとけに黒い鱗を持つ竜人族の青年。主任である赤沢を『親分』と慕い、任侠道にハマっている。チーム『トレース』副主任というよりは『任侠団体赤沢組若頭』を自認しているとの噂もチラホラと聞かれている。

　天木　志朗　（あまき　しろう）　年齢３８歳　人間　男性

　サポート専門チームであるチーム『クァットゥオル』の主任兼社食の料理長をしている男性。派遣勇者として赤沢主任の下で害獣と戦っており、新規チーム編成の際に主任として独立した。魔術の素養がなかったが勇者適性に恵まれており、剣を主体とした攻撃を得意としている。妻のアッシェは赤沢主任の下で戦っていた時のメンバーであり、彼女に押し切られる形で結婚することとなり、エルクラストへの移住を決めたため、日本国籍を抹消され失踪処理をされいる。翔魔と同じく孤児院を経営しており、孤児達に料理を仕込んで料理人として独り立ちさせることをしている。チームメンバーである厨房スタッフもその元孤児達で勇者適性が優秀な者を雇用していた。

――――

　天木　志朗　（あまき　しろう）　年齢３８歳　人間　男性　国籍：日本

　社員ランク：Ｓ

　勇者素質：Ｓ

　ＬＶ９８

　ＨＰ：２５６８２

　ＭＰ：２４９９８

　攻撃：８９９７

　防御：６７７８

　素早さ：９８６２

　魔力：２３４５

　魔防：２５６０

　スキル：料理＋＋　料理知識＋＋　味覚＋＋　神剣＋＋　剣術＋＋　ローブ＋＋　抜刀術＋＋　魔物鑑定＋＋　みかわし＋＋　解体術＋＋　切れ味＋＋　遠距離防御＋＋　経験値効率＋＋

――――

　アッシェ　年齢１５６歳　女性　ダークエルフ

サポート専門チームであるチーム『クァットゥオル』の副主任。赤沢主任の下で天木とともに派遣勇者をしていたが、天木がのれん分けされる際に共に移籍をして副主任となる。超肉食系女子であり、新人時代の天木の才能と将来性を見抜いて自ら猛烈なアタックを掛けて陥落させ、妻の座に収まると色々とサポートに周り、天木の念願である料理長という仕事をクロード社長から引き出すことに成功した。その後は、孤児達を集め、料理人として育てる孤児院を開設に尽力している。エスカイアとは彼女が新人時代の教育担当であった関係で親しくしており、翔魔への猛烈アタックをするように炊きつけた黒幕とも言われている。

　東郷守久　（とうごう　もりひさ）　年齢４０代後半　男性　日本人

　害獣処理専門チームであるチーム『クィーンクゥェ』の主任。元自衛隊特殊作戦群に所属していたエリート自衛官。二〇年前に行われた日本政府による異界調査に参加していた自衛官である。その繋がりでクロードとも面識があり、業務拡大に伴い、新規チームの編成の人材としてスカウトされる。自衛隊としても有能な指揮官であり自衛官である東郷の転職は激論を呼んだようだが、クロードによってリークされたという情報により制服組の首が三つほど飛ばされた所で、そういった議論は掻き消えた。派遣勇者となった後は特殊作戦群やレンジャー部隊などの優秀な自衛官を自らのチームにスカウトし、日本人比率の一番高いチームを編成することに成功していた。地上ではクロード社長の護衛も行うことある。

　要美尋　（かなめ　みひろ）　年齢二〇代後半　女性　日本人

　害獣処理専門チームであるチーム『クィーンクゥェ』の副主任。女性初のレンジャーを獲得した女性自衛官であり、合気道や柔剣道の達人。伝説の自衛官である東郷に憧れており、彼からのスカウトを受けたことを誇りに思い二つ返事で派遣勇者となる。

　水谷龍二　（みずたに　りゅうじ）　年齢三〇代後半　男性　日本人

　情報収集専門チームであるチーム『セクス』の主任。元公安警察に勤めており、（株）総合勇者派遣サービスの専門部署でエルクラストの情報に接触した者の行動調査や素行調査をしていた人物。能力をクロード社長に見出されてスカウトされると、情報収集専門チームを立ち上げると日本側は元より、エルクラストにおける反日や反エルクラスト害獣処理機構といった集団の情報調査を行っている。

　藍原悟　（あいはら　さとる）　年齢三〇代後半　男性　日本人

　情報収集専門チームであるチーム『セクス』の副主任。水谷の同僚で転職の際に同じく引き抜かれて情報収集チームの立ち上げに尽力をする。メンバーが集めた雑多な情報を整理するのが彼の仕事となっている。

――柊家―――

　柊　伸二　（ひいらぎ　しんじ）　年齢五〇歳　男性　日本人

　翔魔の父親であり、高卒ノンキャリア官僚であるが外務省異世界情報統括官という立場についている。クロードとも面識があり、息子が（株）総合勇者派遣サービスの社員になるとは思っていなかった様子。日本とエルクラストが繋がった際にも現場に立ち会っていたようで、その後に行われた日エ友好条約策定にも参加していた模様。

　柊　玲子　（ひいらぎ　れいこ）　年齢四八歳　女性　日本人

　翔魔の母親。伸二と同じく外務省勤めていたことで職場恋愛の後に結婚すると退職して専業主婦となる。そして翔魔と玲那を産むと子育てに奮闘することとなった。翔魔が就活に苦戦しているのを自分のせいだと思い、知り合いのコネを総動員しようかとしていた矢先にクロードの会社に就職が決まったが、あまりに怪しい会社のため、辞めるように勧めていた。しかし、クロードの会社に招待され色々ともてなされると手の平を返したように仕事に励むようにと応援してくれるようになった。

　柊　玲那　（ひいらぎ　れいな）　年齢二二歳　女性　日本人

　翔魔の妹。陸上の中距離選手でオリンピック強化指定選手になるほどの実力を持ったランナー。小さい時から走ることだけを考えていて。高校、大学もスポーツ特待生として入学し、学力は翔魔と同程度と思われる。卒業を来年に控えた時点ですでに実業団からのスカウトを何社も貰っており、前途洋々な将来が待っている。社会人になって見違えるようにしっかりした兄にチラつく女性の影を気にしている様子も見られる。

――日本政府―――

　羽部総理　年齢四〇代後半　男性　日本人

　新たに総理となった際にエルクラスト開放路線を打ち出したため、エルクラスト保守派により半年で失脚させられた総理。ラノベ、漫画好きを公言する異色の政治家でもある。

　東雲霞　（しののめ　かすみ）　年齢三〇代後半　女性　日本人

　元公安調査庁調査三部第一課でエルクラストにおける反日組織の情報収集を専門で行っていた女性官僚。官僚の給料では住めないような高級ホテル暮らししているが、『鬼の東雲』と呼ばれ、政財界に多数の人脈を持ち、恐れられている女傑でもある。ミチアス帝国の件で上層部に裏切られて生贄とされたことで官僚に見切りをつけ退職した所をクロードがあらゆる手段を用いてスカウトし、社長秘書として採用されることになった。実家は古くから居合道を元にした剣術道場で自身も居合をたしなむ。

――エルクラスト害獣処理機構―――

　ブラス老翁　年齢３２１歳　男性　小人族

　子供のような体躯だが齢３００年越えた老人。白く長い顎髭ともさもさの白い毛で『老翁』と呼ばれる。エルクラスト害獣駆除機構の所長。エルクラスト大陸の最大国家オギルステン王国の大貴族。日本と折衝時にクロードと代表団に参加し、友好条約を締結させた人物。現在はエルクラスト害獣処理機構の所長に就任している。

　ヴィヨネット　年齢２４歳　女性　ハーフエルフ

　機構に所属する解析班の職員。白衣を常用してエルフ耳は少し短めだが、人間よりは尖っており、茶色いくせ毛と、細いフレームの眼鏡をかけ、目元にそばかすがうっすらと浮かんでいるが、エルフの血を引いているため、顔は整った作りをしている綺麗な女性。トルーデによりよってメイド服の試着をさせれて撮影されて以来、メイド服に興味が湧いてしまっているものの、深みはまりそうなので黙っている。

―――その他―――

アレクセイ　男性　ダークエルフ族

トルーデの甥であるミチアス帝国二代目皇帝の私生児、キメラ事件でミチアス帝国の後継者達を含む貴族層が一層されてしまったことで、皇帝候補として急遽、帝国復興を任せられた人物。市井で苦労して育ってきていたため、涼香の復興案によって著しく権限を削られた皇帝となることにも難色を示さず、国民の模範として質素な生活を送る。吹き飛ばされた王城は翔魔が作った防護魔術が過剰に施されたログハウスに住んでいる。上皇となったトルーデの金遣いの荒さを心配した翔魔により、彼女の給料の管理者として指定され日々お小遣いとして渡す役目もになっているが、皇帝業もきちんとこなす苦労人である。

オルタ　男性　獣人族

人攫いに攫われていた所から逃げ出し、翔魔に助けを求めた少年。頭の回転が速く、機転が利くため、トルーデが特に気に入り、翔魔が設立した孤児院で帝王学の英才教育を受けている。将来はドラガノ王国の官僚として名をはせるかもしれない逸材。

颯流星　三八歳　男性　日本人

羽部総理の知り合いであるらしいライトノベル作家。総理の依頼によってエルクラストの世界を取材する事となり、色々と興味を持ってエルクラストを取材していた。行く先々でトラブルを起こしかけていたが、何とか無事に取材を終えて日本へ帰還する。その後書き上げた小説は羽部総理の失脚とともにお蔵入りになりかけたが、ＷＥＢ投稿サイトへの投稿により、人気となり出版社から発売されることとなり、のちに『異世界転生系』と呼ばれる作品群の元となった。