“その女性と私とどっちを選ぶのよ!” 思わず言ったこの言葉が、、、!?
神石水亞宮類
第1話 “その女性と私とどっちを選ぶのよ!” 思わず言ったこの言葉が、、、!?
彼と付き合って半年、週に2回彼と会える。
彼は仕事が忙しく、なかなか“彼女である私と会えない彼。”
それでも私と彼は愛を育んでいる。
週に2回しか会えない分、彼とのデートは濃密だ!
二人で水族館や映画館に行きお昼にランチをしてから少しだけ二人
の時間を満喫し、その後二人で一緒に○○ホテルに行くのが私と彼
の定番のデートだった。
彼の逞しい胸板に抱かれながら眠る時間が私は大好き!
彼じゃなきゃ、もう私はダメな女になってしまったのだ。
・・・それなのに。
彼と他の女性が仲良く腕を組んで歩いている姿を私は目撃してしまう。
私は咄嗟に二人の前に行き、こう言ってしまう!
『“その女性と私とどっちを選ぶのよ!”』
彼は私が突然現れた事にビックリしていたが迷わず彼は私にこう言った。
『“本命の彼女はコイツだからごめん。”』
『えぇ!?』
『“またアンタ浮気してたの?”』
『・・・あぁ、お前もごめんな。』
『まあいいわ! そういう事だからごめんなさいね。』
『・・・で、でも? 私達半年も付き合ってたのよ!』
『えぇ!? 本当なの?』
『お前が他の男と浮気してたからこうなったんだろうが!』
『あら? そうだっけ? もう時効よね! 早く行きましょう!』
『あぁ、そうだな!』
『・・・ちょ、ちょっと待ってよ、』
『ごめん、今日で別れてくれるか!』
『・・・そ、そんな、』
『“もうワタシの彼に手を出さないでね!”』
『・・・・・・』
・・・私はあっけなく彼にフラれてしまう。
今想えば? 彼との半年間は、何だったのだろと何度も何度も
考えるようになっていた。
あんなに愛し合っていたのに、彼は私と同じ気持ちではなかったのだ。
彼と会えば、“体の関係を続けていたというのに......。”
彼の私に向ける笑顔は本物だと今も思っているわ。
それなに、彼は彼女を選んだ!
それもあんなに真っ直ぐな目で疑いもなく彼女を選んだ。
私の事を彼は、どう思っていたのだろう?
“ただ彼と彼女は似た者同士というか? 同じ生き物だと私は感じた!”
お互いに浮気をしても、あっさりと受け入れてしまう。
彼女の彼に言った“またアンタ浮気してたの?”
これは! 何度も繰り返す彼の浮気がある事を物語っていたわ。
それでも彼女は何度も許してきたのだろう。
彼もまた彼女が他の男性と浮気しても許してきたはず。
普通のカップルなら既に別れているのだろうが、彼と彼女の中ではお互い
に許せるモノだったらしい。
私なら即、別れるだろうが......。
私は彼と別れた事に未練は一切ない!
どうせいずれ、“浮気されるなら” 今別れた方が良かったと思うからだ!
心から好きだった彼ではあるが、あの彼女には勝てないと私は知る。
“私は普通の女の子だ!”
彼に浮気されて許せるほど、心が広くない!
嫉妬で私は狂い始めるだろうと......。
思わず言った言葉が彼と別れる引き金になるとは思ってもみなかったが
“さようなら好きだった彼”そしてこれから出会える彼を期待している!
でも今度こそは! 別れた彼とは正反対の真面目で純粋な彼を見つけたい!
私だけを見てくれる優しい彼を、、、。
“その女性と私とどっちを選ぶのよ!” 思わず言ったこの言葉が、、、!? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
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