12
「ちわ~、悪魔宅配便です。お届け物…はい、これ」
魔法陣の真ん中から配達人が現れ梨華に箱を渡した。リモート化しにくいお仕事、ご苦労様です。
箱を開けると煙のようなものがもわもわと現れ、梨華の口の中に入っていった。
ポンっと音がして梨華は地味な女の子の姿に戻った。これで二つ目まで願いが叶った。
しまった、最後に尻尾でペチペチ叩いてもらえばよかった。
「ではお兄さん、一旦魂をここに入れて下さい。蓋を開けると自動的に回収されます」
魂を一旦渡さないと、返してもらうという三つ目の願い事が叶わない。でも、そのまま持って帰ったりしないだろうな。俺はスマホの画面を見た。
悔しそうな顔をして悪魔が言った。
「悪魔、嘘つかない」
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