夏休みが明けて二学期、教室に向かうと廊下に人だかりが出来ていた。


「おい、祐、お前の幼なじみが小悪魔になったぞ」


「高校最初の夏休みに雰囲気の変わる女子なんて珍しくも無いだろ。そんなに大騒ぎするなよ」


 余裕ぶって言ったけど、俺は梨華の小悪魔っぷりを内心期待しながら教室を覗いた。


 そこには背中にコウモリの羽のようなものを生やし、しっぽの生えた梨華が居た。どう見ても小悪魔だ。


「違うっ、そうじゃないっ!」


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