③シシカブリネコ ~Heart of Regulus~
鳴海なのか
プロット
〇お題
③異世界ファンタジー《人類滅亡後の世界、人類以外の新人類が繁栄した世界》
〇タイトル
シシカブリネコ ~
〇物語概要
路地裏で盗みを働いて生きる猫耳少女が「金獅子の能力と想い」を継承。
出会った仲間達と共に様々な壁を越えつつ、世界を救う物語。
〇備考
神話・星座等を設定上のモチーフに取り入れたが、あくまでインスピレーション元であり、物語や実際の人間関係は新たに構成予定。
――――
〇世界観
どこかの世界、どこかの時代。
今の地球と比較的近い環境を持つ惑星【
地球との最大の違いは“人間”の姿が見えないことだろう。
星に暮らすは多数の【
獣の耳と尻尾と能力とを持つ、
彼らは各々の能力を活かしながら、国や街を作り発展させてきた。
長い歴史の流れの中で数えきれないほどの争いがあったものの、近年の世界情勢は比較的安定していると言える。
だがその平穏は偽物だった。
一般
世界の異変に気付いたのは【選ばれし
彼らは世界を救うべく、激しい戦いの日々へと身を投じたのである。
〇備考/悪意ある者(敵対する巨悪)
1巻で以下を描写し、主人公の最終目的(悪を倒し、世界を救う)を実感させたい。
・悪侵略前の世界の様子
・悪の侵略で世界に起きた変化
・上記を受け、先代が決意を固めた経緯の断片
・敵が明確に悪意(主人公とは違う正義)を持つ
・敵組織の存在(敵幹部が登場し、敵組織名を示唆)
――――
〇用語説明
■
地球と近い環境を持つ惑星。
※地球の人間・動物は登場しない。
※紀年法・歴史・国家・地形等も設定したが、文字数が足りずプロット&本文には反映できず。
※ズーディアは「zoo」「zodiac:黄道帯/獣帯/占星術の十二宮図」からの造語。(zodiacは「小さい動物の輪」という意味から転じた語らしく、星座やギリシャ神話はじめ動物関連の事象とも関連づけやすい)
■
獣のような耳と尻尾と能力を持ち、それ以外ほぼ人間に準拠する生き物だが、人間の耳にあたる部位は存在しない。地球の獣に通じる身体特徴や能力を持つ。
例/
耳と尻尾:ライオンのような形状
能力:屈強な肉体と圧倒的な身体能力を持つ最強種族
例/
耳と尻尾:猫のような形状。
能力:
※同じ種族でも身体特徴が異なる場合がある。例えば犬なら「ポメラニアン系の犬耳族」「セント・バーナード系の犬耳族」は見た目が異なる。
※異種族の
※例外は遺伝子操作で、「両親のどちらとも異なる種族」や「複数種族の特徴が混ざったキメラ」等が生まれる可能性あり。ただし遺伝子操作は一般に倫理上で禁止。(後に物語の根幹に関わる要素)
■
体内に『魔核』を持つ生き物。
※地球における昆虫・鳥・魚に近い形状の生物も、原則は魔獣に分類される。
※魔獣の体は、種類により食肉として食べられる他、建築物・装備・魔導具等の作成素材に使われる。
※魔獣の魔核の形状は丸い石。専門技術で加工すると魔導具の動力になる。
※
※「魔法が魔獣に由来」か「魔獣が魔法に由来」かという“卵が先か鶏が先か”的論争があり、専門家間で長年激しく議論が交わされている。
■
魔獣を倒し素材・食料を入手する職業。腕と信頼さえあれば短期集中で稼げるため、本業のかたわら副業で狩人になる人も。
※品質保持のため魔獣素材売買には信頼関係が必要。誰でも適正価格で売却できるわけではない。素人はそもそも買い取ってもらえないか、買い叩かれるだけ。
※大手製造企業は、実力ある狩人や卸業者と直契約するのが基本。
※個人店には狩人を兼ねる職人(自ら魔獣を狩り素材入手する職人)も多い。
■
『
■
「
※金獅子の主能力は、魔法と剣を操り、時に力を融合(剣に魔法を纏わせる)する魔剣士の力。ただしそれは力の一端で、本質は“王者”の力。真の力の継承で、様々な事象に干渉(事象を支配)可。あまりの強大さから、継承者には「能力を悪用しない王者の風格」が求められる。
※ハートに“心臓”の意味もあり。しし座のレグルスは“ライオンの心臓”。
※レグルスはラテン語で「小さな王様」という意味。
※金獅子&継承者のモチーフ:ネメアーの獅子、実際のライオン、ネメアーの獅子由来とされるしし座+構成星レグルス等、しし座星座石(ダイヤモンド等)
※試練はヘラクレスの功業モチーフに新たに構築。
※“金獅子の力の真実”を紐解くと、世界の歴史や成立(地球と関連)が見える形。(難しくなり過ぎず、物語に必要な要素だけを直感的に分かる形で見せたい)
■魔法
固有の“奇跡”を引き起こす能力。特別な者だけが使える。基本は種族の固有能力を拡張した力。能力使用者は『○○+種族名の一部』(例:金獅子)との二つ名を持つ。生まれながらの先天性と、継承による後天性あり。先天で魔法を受け継ぐ
■魔導具
魔法を封じ込めてあり、発動できる道具。似た効果でも値段・大きさ・デザインは様々。使用難度はアイテムや用途により異なるが、製作や修理には技術が必須。
※地球の電気製品・機械な感覚。移動用の車両魔導具もある。
■魔導具士
魔導具を作る職業。
――――
◯主要人物
メインキャラには星座(12星座・88星座等)をモチーフに関連付けたい。
■メネア・フェリス(
主人公。新たな『金獅子メネア』となった魔剣士。
生きるために仕方なく路地裏で盗みを働き暮らしていたが、先代から
年齢:15歳
性別:女
種族:
※基本は指輪を付けることで金獅子へ変身
<イメージ台詞>
「よしっ、今日はこれぐらいにしといてやるかーっ」
<由来/関連モチーフ>
・メネア:ネメアーの獅子から
・フェリス:近代に作られた“幻の星座”ねこ座から ※やまねこ座とは別の星座
・ギリシャ神話のヘラクレス
・しし座
・太陽(しし座の支配星) ※直接“太陽”という単語は出さず、間接イメージ
・ねこ座(幻とされている点も含め)
<能力/猫耳族>
・
・耐久力は無いが回避力抜群(動けない場合は回避不可)
<能力/金獅子>
・猫耳族時の
・さらに圧倒的な身体能力(屈強な肉体/怪力等)が追加
・
※継承直後は、金獅子の能力を一部しか扱えない。
<経歴>
6歳までの記憶は無い。だが社会で暮らす
最初の記憶は6歳で1人放り出された頃のこと。衣食住にも苦労する生活が数年続き、どうにか路地裏の片隅で生き延びた。身体能力の活用を覚えてからは盗みを繰り返し食い繋ぐ。ただし「最低限、自分が必要な物しか盗まない」のがポリシーで、盗品売買で儲けるなど
15歳で先代メネアから能力『
<目標・願望>
1人で放り出された直後は、とにかく「生きる」ことだけしか考えられなかった。そのために盗みも覚えた。一方で「このままでいいの?」という葛藤もあった。
先代メネアに命を救われてからは、恩を返すべく「世界を救おう」と努力。あくまで個人的な恩返しだった。
だが旅する中で徐々に他者や世界へ愛着を持ちはじめる。「大切だと思う人/守りたい人」が増えることで、彼女にとって「世界を救う」ことの意味が変わっていく。
<性格>
基本は明るくふるまう。直感&その場の感情で動くことも少なくない。そのほうが自分が楽しいから。
幼い頃から人に何度も騙され続け、そのたびに酷い目にあったことから、人間不信気味の傾向。受けた恩はしっかり返す義理堅い一面はある。だが騙されまくった経験から、そもそも「人からできる限り恩を受けずに済む」よう、なるべく人と関わらなかったため、基本は1人行動だった。
先代メネアに能力を継承されたことがきっかけで、それまであまり経験していなかった「仲間をはじめとする人々との交流」を通し、物語の中で徐々に成長していく。
「絵本『
数年前までは食うにも困り、食べ物のことだけ考え続ける生活をしていたため、食べ物に目が無い。食べれる時に食べておく。外で寝ることも多かったため、「屋根の下で、ふかふかベッドで寝る」ことにも至福を覚える。
<黒猫(
髪:黒のさらさらロングヘア、前髪あり
瞳:黒+紫
身長:154cm
似合う色:黒、紫
服:元々はシンプルな黒い服(ひらひら薄手アウター+ショートパンツ)だけ。仲間と出会い、金銭的に余裕が出来てから少しずつおしゃれを楽しむようになる。特に気合いを入れた場面は“先代メネアに貰ったローブ”を愛用。
<金獅子(
髪:金色に輝くロングヘアの巻髪、前髪あり
瞳:力強い金
身長:154cm
似合う色:白、金
服:基本は黒猫時と共通。後に「先代メネアの戦装束」を模した専用衣装を製作。
■アスティ・アクトゥルス
■キリィ・アクトゥルス
双子の姉妹。姉アスティは感覚派の
先代メネアの仲間であるトレボウとヴィヴィの娘達。世界救済に興味はないが、母の仇へ復讐を遂げるべく、今代メネアの旅へ2人揃って同行することに。
年齢:15歳
性別:女
種族:
<イメージ台詞>
「僕は姉のアスティだよ! 何かあったら遠慮なく相談してね。で、こっちは――」
「――キリィ、妹です。よろしくお願いします」
<由来/関連モチーフ>
・アスティ&キリィ:りょうけん座(猟犬座)の2頭の名前「北の犬:Asterion」「南の犬:Chara」から
・アクトゥルス:うしかい座のアークトゥルス(父から継承)
・りょうけん座(新しい星座のため対応する神話は無いとされる)
<経歴>
15年前、父トレボウと母ヴィヴィの間に双子の姉妹として生誕。母に育てられた。父にはたまにしか会えず、母に「遠くの地で働く狩人」と聞いていた。父のパーティメンバー(先代メネア含む)は「父の仕事仲間」という認識。
9年前に目の前で母が死亡、復讐を決意。父に連れられ遠くの街へ。父の仕事や家事を手伝いつつ、2人で戦闘訓練。今代メネアへの同行により、復讐へ向け歩み出す。
<目標・願望>
幼い頃に母が殺される襲撃現場を目撃し、密かに「復讐」を決意。父からは敵の情報を聞けなかったが、母の残した日記を見て、父母らの戦いの経緯を知る。
アスティは母の武器を、キリィは父の武器を継承。表向きは「父の店を手伝うのに、私達が狩人として素材集めをしたいから」と戦闘訓練を行った。
「母が先代メネアに巻き込まれなければ、死なずにすんだかもしれないのに」という理由で、今代メネアへ複雑な思いを抱く。だが最終的には“利害の一致”から3人でパーティを組むことに。最初は復讐のためだけに動くが、旅を通して父母らの想いを実感し、彼らの「世界を救う」という目標も継承することとなる。
<性格>
・アスティ→性格は父似の感情派、初対面でもフレンドリー、母譲りの戦闘能力(
・キリィ→性格は母似のクールな理論派、初対面は警戒気味、父譲りの魔導具能力(製作や魔導
2人とも若く、父母ほど成熟していない。普段は比較的穏やかだが、復讐のためなら心を鬼にする傾向。ただし無実の相手に危害を加えたり、見殺しにしたりは流石に良心が痛む。そのぶん“明らかな悪”には容赦なく
<アスティのビジュアル>
髪:淡いピンクがベースの茶髪+ショートヘア
瞳:緑系
身長:160cm
<キリィのビジュアル>
髪:淡いピンクがベースの茶髪+セミロング
瞳:茶色系+赤系
身長:160cm
■メネア・デネボラ(先代メネア)
かつて能力『
年齢:34歳(25歳の時に行方不明、もし生きていれば34歳)
性別:女
種族:元は
※ヴィヴィとトレボウは黒猫姿を知っている
<イメージ台詞>
「ふふふ、君は本当にぶれないねぇ。そうだなぁ……」
<由来/関連モチーフ>
・メネア:ネメアーの獅子から
・デネボラ:しし座のデネボラ/うしかい座のアークトゥルス/おとめ座のスピカが“春の大三角”を形成する等から
・デネボラは先代メネアの本来の名前と共通、レグルスは先代メネアが後天的に継承した能力であるあたり、「国によってはデネボラの代わりにレグルスを加え、『しし座のレグルス/うしかい座のアークトゥルス/おとめ座のスピカが春の大三角』が有力とされること」にもリンク可かも
・ギリシャ神話のヘラクレス
・しし座
・太陽(しし座の支配星) ※直接“太陽”という単語は出さず、間接イメージ
<能力/金獅子時>
・屈強な肉体や怪力はじめ圧倒的な身体能力
・
<経歴>
元々は“黒猫”と呼ばれる少女。獅子耳族の父と猫耳族の母を持ち、『デネボラ』は父から受け継いだ苗字。あまり自分のことを話さなかったこともあり、仲間も彼女の生い立ちはよく知らない。(物語が進んだ時に描きたい。今代メネアと少し近い境遇だが、生まれた経緯や育った環境は異なる)
15歳で“先々代の金獅子”から能力を継承し、旅に出る。冒険の中で仲間と出会う。途中でヴィヴィが離脱するが、新たなパーティメンバーを加え旅を続行。ヴィヴィの元には、トレボウや他の仲間とともに時々顔を出していた。
金獅子の試練を乗り越え『
現在も行方不明のはずだが「どうやって今代メネアの前に現れ能力継承を行ったか」「そもそも能力継承を行ったのはメネア本人なのか」等は、物語開始時点では分かっていない。
※プロローグの「ひょんなことから金獅子の皮を被ることとなった黒猫が、あがいて、もがいて、やがて世界を救うまでの物語」は、『今代』だけでなく『先代』にもあてはまる表現。先代メネアは“9年前の最終決戦”にて敗北し、戦いの最前線からは離脱したが、実は彼女なりに世界を救うべく“今代とは違う形”で孤独に努力し続けている。ある意味で裏の主人公。
<目標・願望>
彼女自身はあまり多くを語らなかったが、15歳の時に“何らかのきっかけ”で「世界を救う」ことを心に誓い、冒険を始めたという(仲間もそのきっかけを知らず、物語が進むことで“きっかけ”が明らかになる形を描きたい)。世界を救うことだけを考え、がむしゃらに旅を続けていた。
トレボウとヴィヴィの結婚・出産を横で見ていたことがきっかけで、ほんの少し「戦いではなく“普通の幸せ”への憧れ」も抱くようになった。ヴィヴィの娘達を純粋に可愛がっており、「戦いが終わったら、いつか自分も彼女らのような子を授かり、普通に暮らしたい」という密かな夢を抱いている。
<性格>
少女時代は非常に明るく、元々は今代メネアと近い性格だった。(早い段階で、かつての仲間であるトレボウ達が、今代メネアを見て「先代に似ている」と少し懐かしむ描写を入れたい)
だが厳密には全く同じではなく、今代メネアよりも全体的に余裕があり、視野が広く、物事の見方が長期的な傾向にある。(理由は育ちの違いが大きい)
幾度もの戦闘や経験を経て、年齢を重ねたことで成長。思慮深くなったことで、一般の人から見ても「人々を導く救世主にふさわしい人物」に見えるようになった。
<ビジュアル>
髪:金色に輝くロングヘアの巻髪、前髪あり
瞳:力強い金
身長:165cm
似合う色:白、金
服:他の服を着る必要がある場合・就寝時等を除き、人前では基本的に「自分専用の戦装束」を着用していた。今代メネアへの能力継承時は、戦装束+フード付ローブ。
■ヴィヴィアン・スピカ(ヴィヴィ)
元・王宮騎士団所属の騎士。先代メネアの仲間だった女戦士。メイン武器は
トレボウと結婚し、妊娠を機にパーティ離脱、2人の娘を出産。9年前の最終決戦と同時期に暗殺された。
年齢:27歳(享年)
性別:女
種族:
<由来/関連モチーフ>
・ヴィヴィアン:おとめ座の英語表記「Virgo」から
・スピカ:しし座のデネボラ/うしかい座のアークトゥルス/おとめ座のスピカが「春の大三角」を形成する等から(アークトゥルスとスピカは「春の夫婦星」と呼ばれるという説あり)
・おとめ座(おとめ座の由来は農耕と豊穣の女神「デメテル」説でいきたい)
・豚耳族としたのは、デメテルの聖獣が豚のため
・真珠:スピカは真珠星と呼ばれる
<経歴>
ある王国の若き王宮騎士団所属の騎士として勤務。19年前に先代メネアに出会い、最初は戸惑うが、結果的には王国の仕事を辞めパーティに参加。
長い戦いの中で仲間のトレボウと恋愛関係になり結婚。16年前に妊娠しパーティ脱退。安全な街へ残り、娘達を出産した。時折帰っては顔を見せる夫から冒険の稼ぎも随時受け取っており、金銭面での苦労はそこまで無かった。
9年前の最終決戦には作戦の立案段階のみ参加し、直接戦闘には参加しなかったが、同時期に敵幹部に不意打ちされる。娘2人は何とかかばったものの、ヴィヴィ自身は息を引き取る。亡くなる直前に夫と会話し、娘達を託した。
<目標・願望>
王宮勤務時は「王国のために身を粉にすること」が唯一の正義だと疑わなかった。先代メネアと出会い、“世界に迫る危機”や、そもそも世界を救わねば王宮を守れないこと等を知り、ショックを受ける。先代メネアの描く未来に共感し、王宮を辞め「世界を救う」ために旅へ同行。
最初は不真面目っぽいトレボウが苦手だったが、徐々に彼の人間的な魅力に気付き、惹かれ合い結婚。世界を救うことも大切だが、その前に「守りたい者(娘達)」ができたことで仲間と相談しパーティ脱退。その後は「娘達のことを第一に」考えつつ、先代メネアらの大きな戦闘前には作戦立案や準備を手伝う等、陰ながら支えていた。
<性格>
寡黙でクールな理論派。何事も合理的に考える人間だったが、先代メネアと出会って、「自分とあまりに違う彼女」や「自分の知る世界の狭さ(世界はもっと広く深い)」に衝撃を受ける。先代メネアの想いに心動かされ、2人目の仲間としてパーティに参加。
それからはメネアに感化されつつも、パーティの参謀&戦士としての役割をしっかりこなし、着実にメネアをサポート。徐々にトレボウと惹かれ合い、悩んだ末に結婚。パーティを離脱し、2人の娘を育てることになる。娘達に対しては“良き母”として子育てに奮闘した。
<ビジュアル>
髪:淡いピンクがベースの茶髪+ポニーテール
瞳:茶色系+赤系
身長:158cm
※パールの髪飾り(または別のパールアクセ)を愛用
■トレボウ・アクトゥルス
三番街の魔導具屋の店主で、魔導具士。魔導具用の素材を集めるべく狩人としての心得もあり、メイン武器は魔導
先代メネアの仲間の1人で、9年前の最終決戦における唯一の生還者。今代メネアと会い、世界を救うため再び奮闘することとなった。
年齢:48歳
性別:男
種族:
<由来/関連モチーフ>
・トレボウ:うしかい座の英語表記「Boötes」から
・アクトゥルス:しし座のデネボラ/うしかい座のアークトゥルス/おとめ座のスピカが「春の大三角」を形成する等から(アークトゥルスとスピカは「春の夫婦星」と呼ばれるという説あり)
・うしかい座(うしかい座の由来は天空を支える巨人神「アトラス」説でいきたい)
・ヘラクレスとアトラスの神話は複数ある。先代メネアとトレボウの出会いのエピソードにほんの少し絡めたい。(ただし神話上は、この2人が最終的に仲間になるようなエピソードは見当たらないこともあり、神話を完全になぞる予定はない)
・犬耳族としたのは、うしかい座とりょうけん座の関係から
<経歴>
元々は田舎の小さな魔導具屋の跡取り息子で、魔導具の製造・修理、素材集めに必要な最低限の狩人技術を身に付けた。19年前、先代メネアに会った頃には既に実家で働いていたが、紆余曲折あり3人目の仲間として冒険に同行。戦闘はそこまで専門ではなかったが、冒険の中で戦いの腕をあげ、最終的には相当強くなった。
長い戦いの中で仲間であるヴィヴィと恋愛関係になり結婚。16年前、ヴィヴィが妊娠したため、彼女を安全な街へ残し、単身赴任状態で冒険を続ける。15年前、2人の娘の父親となった。冒険の合間に妻の元へ時々帰っては、娘を可愛がっていた。
9年前、先代メネアらと共に挑んだ最終決戦で敗北。不本意ながら逃げ帰る。家族の元へ帰ると妻は敵により致命傷を負っており、トレボウの前で息を引き取る。
残された2人の娘を育てるべく、戦いを引退し、遠くの街へ引っ越して魔導具店を開店。ただし先代メネアとの“最後の約束”は心の片隅に留め置いていた。娘達が「狩人の仕事をしたいから」と戦闘訓練を行うことに、トレボウは乗り気ではなかったが、「何かあった時に自衛できるほうがよいから」と反対はしなかった。
“最後の約束”を守り、訪問してきた今代メネアの面倒を見つつサポート。本当は自分がこっそり裏からサポートするだけに留めるつもりだった。だが娘達が今代メネアに同行することに。娘達の復讐心にも気づいたトレボウは、心配でしょうがない(本心では心配だし戦ってほしくないが、娘達の意志を尊重し応援)。本当は旅に同行したかったが、愛娘達に全身全霊で全力拒否され、しぶしぶ残ることに。
<目標・願望>
若い頃は「適度に息抜きしつつ、それなりに食えりゃいいや」と、実家を継ぐつもりでいた。結婚相手を探そうと思っていたところ先代メネアに一目ぼれし声をかける。呆気なくふられるが、「あわよくばメネアと付き合いたい」と下心を隠しつつパーティに同行。ただし持ち前の律義さもあり、戦いはそれなりに真面目にこなす。
冒険を通してメネアから心移りしてヴィヴィに惹かれ、最終的に結婚。この頃には「妻と娘達を守るためにも、世界を救わねば」という目標が固まった。
妻の死去後は「身近な危機から娘達を守る」ことが最大の目標だが、「娘達を守るためにも、世界を救わねば」「若くして散ったヴィヴィと先代メネアの想いを実現したい」という想いも抱えている。
※トレボウは、状況から先代メネアが死んだと思っている
<性格>
情に厚い感覚派。根は律儀だが、程々にしか仕事をせず割と遊んでいたこともあり、不真面目っぽい印象を周りに与えていた。旅をする中で「全力で取り組みたい目標(妻と娘達を守るために世界を救いたい)」を見つけたことで、人が変わったように真面目になった。
その後、妻の死去で自分が唯一の養育者となったこともあり、必要以上に世間と関わろうとしなくなった(娘達が妻のように殺されることを恐れ、目立たないようにしている、というのも大きい)。ただし娘達のため・先代メネア達との約束を果たすためなら、多少の無理はいとわない。
体格に似合わず手先が器用。細かな作業が好きで飽きずに続けられる。物語開始時は魔導具店を開いて、自作の魔導具を販売し生活費を稼いでいる。
<ビジュアル>
髪:茶色がベース
瞳:緑系
身長:189cm
体型:しっかり筋肉があり、がっしり
――――
◯物語構成
プロローグ+5章+エピローグ
■プロローグ
簡単な世界説明を兼ねた導入文
■1章
【メネア】は路地裏で盗みを働き暮らす
今日も晩飯を盗んで逃亡。
余裕で逃げ切れるはずが、調子に乗り追手に捕まる。
殴る蹴るの暴行を受け、気を失ってしまう。
目が覚めると【金獅子と同じ格好の女】が現れる。
金獅子は、メネアの夢に出てきた絵本の主人公で、特別な力を持つ。
メネアにとって彼女の物語は心の拠り所。
1人ぼっちの彼女は「“素敵な仲間”と共に過ごす金獅子」がうらやましかった。
女はメネアに「命を助けるかわりに、世界を救ってほしい」的な提案をする。
メネアは女を怪しむが、ケガで死にそうなこともあり、提案を受け入れる。
メネアは【
女は「今後の行動のヒント」をメネアに与え、姿を消す。
メネアは命を救われた恩を返すべく、女の指示に従うことにした。
【三番街の魔導具屋】へ行き、合言葉を伝えると、【トレボウ】が店の奥へ案内。
■2章
メネアが自分の状況を伝えると、トレボウが色々教えてくれた。
「トレボウが先代金獅子の知り合い」で「先代は9年前に敗北し行方不明」と判明。
世界を救うには具体的にどうすればよいか、メネアは当面の指針に悩む。
絵本の内容が気になるメネアは「絵本の金獅子と同じく冒険の旅に出る」と決めた。
しかし今のメネアは金も無ければ、戦闘力も皆無。
そこでトレボウが協力を申し出た。
だが彼には2人の娘がおり、世界を救う旅へ同行できない。
あくまで「一時的にメネアの自立や戦力アップを手伝うだけ」と。
メネアは、トレボウの助言で「普段は指輪を外し、黒猫の姿で過ごす」ことに。
彼女が金獅子であることは、当面、トレボウと2人だけの秘密、となった。
トレボウは黒猫メネアを「知り合いの紹介で一時的に面倒を見たい」と娘達に紹介。
【双子の姉妹・アスティとキリィ】は快く歓迎してくれた。
旅に出るつもりのメネアが活動費を稼ぐには、「狩人」が1番だという結論に。
そして“予想される戦い”をふまえても、メネアは戦いを覚えるべきだと。
メネアは双子に戦い方を教わることになった。
双子の狩りに同行し、メネアは実戦で戦いを教わる。
戦いの中で苦境に立たされたメネアは、指輪をはめ『金獅子』の姿に。
魔獣は無事に倒せたが、「メネアが金獅子だ」と知った双子が激昂する。
実は双子にとって「先代金獅子は、母が死ぬきっかけを作った憎き存在」だった。
双子と険悪な関係になったメネアは、狩場を飛び出してしまう。
■3章
生まれて初めて、「絵本の描写のように仲良く出来そうな友達」に出会えたのに。
メネアは“つかみかけた憧れ”が無くなってしまったことにショックを受ける。
そのまま目的地へ旅立とうかとも思う。
だが「世話になったトレボウに、せめて礼だけは言って去ろう」と思い直す。
魔導具屋へ行きトレボウに挨拶し、旅立つことを告げる。
トレボウは、自分と姉妹に起きた『9年前の悲劇』を話す。
実は「トレボウと【妻(ヴィヴィ)】は先代金獅子に誘われ旅立った仲間」だった。
姉妹の母(ヴィヴィ)は、姉妹の目の前で【敵の幹部】に殺されたと。
トレボウは自分の無力さを謝罪し、当面の旅の資金とアイテムを工面してくれた。
■4章
金銭援助のおかげで、メネアは最初の目的地【ルネドの沼】へ苦労せず到着。
絵本の金獅子が1つ目の能力をものにする「最初の試練の土地」だ。
沼に到着後、魔獣と戦ってみた黒猫メネアは「私は1人で戦える」と自信をつける。
その後、ある魔獣との戦闘でメネアが殺されかける。
所詮メネアは戦闘初心者なのだ。
メネアをかばい、かわりに魔獣を倒してくれたのは【通りすがりのパーティ】。
助けられたメネアは、そのパーティへ、近くの宿で礼の晩飯をおごる。
起きるとメネアの財布やアイテムが消えていた。
実はそのパーティは悪質で、晩飯に睡眠薬を盛ってメネアの荷物を盗ったのだ。
メネアは一文無しになった上、何より大切な指輪が消えたことにショックを受ける。
また初めて自分が「盗まれる立場」になったことで、その気持ちを知る。
今更ながら、これまで自分が盗みを重ねたことへの罪悪感を覚える。
全てを失ったメネアは絶望してしまった。
だがメネアはまだ生きている。
自分の命が残っていることに希望を見出し、自分の荷物を取り戻す決意をした。
■5章
自分の荷物を奪った悪質パーティを探し、メネアは戦いを挑む。
金獅子の力もなく、戦いの経験も浅いメネアが断然不利で、殺されかかる。
だがメネアはひるまず、「絶対に指輪などを取り返してやる」との気迫で挑む。
指輪無しのメネアが『金獅子』の姿に変化し、戦況が逆転しかける。
(能力は継承済、今の指輪はあくまで能力発現トリガー。能力本体は既に今代の中)
だが相手パーティは、ここで戦い慣れており、地形や実状をよく知っていた。
彼らの罠にはまったメネアは、ボス魔獣【ヒュドラ】前に単身投げ出されピンチに。
助太刀に現れたのは、双子だった。「父トレボウに色々聞いた」と。
「先日の暴言は流石に言い過ぎた」と謝罪がてら手伝い(短期)に来たとのこと。
連携してメネアの荷物を取り返し、ヒュドラも討伐。
討伐完了により、淀んでいた周囲の沼が浄化されまるで「澄んだ泉」のように。
ここで“金獅子の存在”を嗅ぎつけた【敵幹部】が登場。
それは双子の母の仇(と同じ姿)だったため、双子が襲い掛かるが逃げられる。
(敵幹部が意味深に話すことで、敵組織の名前・敵の目的の断片が少しだけ見える)
双子は「金獅子の力を継承したメネアに思うところもある」が、「メネアと共に行動すれば、“母の仇”に再会できる確率が高い」とも。さらに状況をふまえ「メネアと利害は一致しており、協力したほうが復讐につながる」と判断し、同行を申し出る。
1人旅に不安を覚えるメネアにとっても、双子の旅同行は願っても無い申し出。
こうして3人はパーティを結成した。
■エピローグ
沼で狩った魔物の素材は、素材売買に慣れた双子のお陰で高く売れた。
さらにメネア達は「悪質パーティの悪事の証拠」を掴み、自警団に捕まえさせる。
自警団からの謝礼金と素材売却金で、山分けしてもかなりの大金を手に入れた。
いったん元の街へ戻ると、メネアは暮らしていた路地裏へ。
「盗まれるツラさ」を知ったメネアは、これまで盗んだ相手へ金銭で弁償。
トレボウの所にも顔を出し、パーティ結成を報告。
メネア・アスティ・キリィは3人で街を旅立った。
〇2巻に繋げること
・メネアが世界を救うために、具体的に成すべきことは?
・能力『
・母を殺した仇(敵幹部)へ、改めて復讐を誓う双子
・見え始めた敵組織の存在
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