風花ちゃんとクリスマス 後編
「んちゅ、ちゅぱっ……ちゅぷっ……」
「んっ、んんっ……ハァ、ハァ……あっ……」
「じゅぷっ、ちゅぽっ……んっ、悠真君、あんっ……悠真君、しゅき、大好き……ちゅぱっ、ちゅっぷっ……」
「ハァ、ハァ、ハァ……風花ちゃん……俺も、大好き……んっ……」
「あむっ、ちゅぷっ……悠真君、悠真君……もっと、いっぱい、好き……悠真君と、大好き……ちゅぽっ……」
「んっ……風花ちゃん……風花ちゃん……んんっ……」
☆
―眩し。それになんか唇から首にかけてなんか冷たい、しっとりしてる。
ーなんでこんな……あれ、もしかして寝ちゃってた? ダイナミック涎だらだら?
―風花ちゃんを寝かして、それで……とにかく、朝、みたいだ。
「んっ、朝……!?」
眩む視界の中に入り込んできた陽光に目を開くと、視界に入るは天使の寝顔。
身体に感じるは柔らかくて幸せな感覚、顔にかかる熱い息、耳には心地よい水音とぁ温かくて蕩けそうな不思議な感覚。
「あむあむ……うへへ、悠真君……じゅぷっ」
「んんっ、気持ちい……ちょ、え、風花ちゃん!? なに……ひゃう!?」
俺の身体にぎゅー、っと抱き着いた風花ちゃんが、ほんのりピンクに色づいた天使の寝顔をとろとろに溶かしながら、俺の耳をはむはむと……!?
「ぬへへ、好き、ちゅぷっ……はむはむ……悠真君……好き……」
「風花ちゃん、ストップ! 風花ちゃ……ひゃう!?」
やばい、風花ちゃんの舌使い気持ちよすぎ……じゃなくて、昨日ソファに寝かしたはずだよね!?
温かくて、的確に気持ちいいとこちゅぱちゅ……じゃなくて、風花ちゃんの隣で寝るのはやばいから、ってソファで寝て貰ったよね?
昔から寝相は悪くて俺に色々してたけど、ここまでじゃなかったよね?
それがなんでか隣にいて、俺に絡みつくように体全体でぎゅーってしてて。
熱く燃えるようなほっぺを、成長著しいたぷたぷ豊満なその双丘を、柔らかくて触り心地のいいお腹を、ふとももを惜しげもなく俺に押し当ててきて。
「はむはむ……んちゅ、ちゅぱっ……えへへ、おいひい、悠真君……」
「あうっ、風花ちゃん……んんっ」
そして寝ぼけているのに、普段甘えてるときよりももっと恍惚な表情で、もっと気持ちよさそうな表情で、しゃぶる様に俺の耳をはみはみする。
その表情は、仕草は無邪気に大好きなアイスを舐めるようにも……一心不乱にそう言う事をしているようにも感じて。
その温かさが、舌使いが気持ちよすぎて身体がビクビク反応して。
「ちゅぽっ、あむっ……えへへ、好き……大好き……ちゅぱっ……」
「ひゃうっ、風花ちゃ……あうっ……」
……ダメダメダメ、ダメダメ!
こんな風に密着されたら、こんな風に寝ぼけて甘えられたら……本当にもう我慢できなくなる、風花ちゃんへの大好きが我慢できなくなる!
昨日反省して、もう風花ちゃんにそう言う事思わないように、って思ったのに。
風花ちゃんの恋を応援するんだって、幼馴染の俺の立場はそこなんだって言い聞かせたのに。風花ちゃんを悲しませること、しないって決めたのに。
「ちゅぷっ、ちゅぱっ、んちゅ……じゅる、ちゅぷっ……好き、もっと、大好き……ちゅぷっ……」
「……風花ちゃん……あうっ……ハァ、ハァ……」
こんなことされたら、もう我慢できないよ。
大好きな女の子にぎゅーって隙間なくなるくらいに密着するくらいに抱き着かれて、そんなえっちな表情で、好きって囁かれながら耳をはむはむされて……本当に我慢できないって、俺限界だよ、風花ちゃん。
「ちゅぷっ、じゅるっ……濃い、好き……もっと、好き……ちゅぱっ……」
「ハァハァ、風花ちゃん……!?」
風花ちゃんのむちむちなお腹に当たった俺のはもう暴発寸前なくらいにパンパンに大きくなっていて……そして俺の脚を巻き込んで絡みついた風花ちゃんのそこも準備万端なようにぐっしょり濡れていて。
冷たい水感がわかるくらいに、びちょびちょに濡れていて。
「あむっ、ちゅぱっ……好き、好き……大好き、あむっ……好き好き……あむっ、ちゅぱっ……」
「風花ちゃん……風花ちゃん……ハァハァ……くそ!」
……相手は誰なんだよ、誰とそう言う事してるんだよ、風花ちゃんは!
翠ちゃんじゃないよね、これ。それに俺が相手だったら……誰なの、風花ちゃんの大好きな人は!? どんな男の人なんだよ! どんな男の人と、こんな気持ちよくしてるんだよ、どんな男が風花ちゃんの事をここまでえっちにしてるんだよ!
ここまで風花ちゃんの事を大好きに出来て、幸せに出来て。
ここまで一心不乱に風花ちゃんが身体を許して、ここまで乱れて、こんなに求める人……ホント誰なんだよ、どこのどいつだよ、そいつは!
誰なんだよ、風花ちゃんとそう言う事出来る人は……俺の大好きな風花ちゃんとしてるのは、いったい誰なんだよ!!!
俺だって、俺だって風花ちゃんと……くそ!!!
「ちゅぷっ、ちゅぽっ……あえ? あえ?」
「ごめん、風花ちゃん! ごめん、本当に……ごめん!!!」
我慢の限界で、今にも暴走して風花ちゃんの事を襲ってしまおうとする自分の身体を最後の力で制御して、するっと風花ちゃんの包囲網から抜け出す。
しゃぶっていた耳が無くなった風花ちゃんは、寂しそうに口をすぼめながら、
「あれ、あれ……あうぅ、悠真君……あうぅ……」
「なんで俺の名前……もしかして……ごめん!!!」
違う、風花ちゃんは違う!!!
そんなわけない、そんな……とにかくお風呂! それで色々……色々落ち着くんだ、冷静になるんだ!
風花ちゃんの事、風花ちゃんを……絶対に、ダメだから!!!
この耳に残る幸せでえっちな感覚も、身体のふわふわ柔らかい感覚も……俺のものじゃないから、俺じゃないから! 忘れないと、忘れないと……ハァ……クソ!!!
「悠真君……最後まで……んっ、悠真君、悠真君、ちゅぷっ……あっ、んんっ……悠真君、大好き、好き、もっと、ちゅぱっ、んっ、あんっ……んっ、悠真君、好き、好き……んっ、あっ、ああんっ、……んんっ、じゅぷっ……あっ、あんっ……悠真君、大好き……ハァハァ……大好き、悠真君……ハァ……」
「ハァハァ、風花ちゃん、風花ちゃん……んっ、あっ……ハァハァ……最低だ、俺って……ホント、最低……ごめん、風花ちゃん」
ホント最低な幼馴染でごめん、自分の事しか考えてないような最低の幼馴染でごめん……本当にごめん、風花ちゃん。
本当に最低だ、俺……ホント最低、ごめん。
~~~
「すぴー……すぴー……」
「……風花ちゃん、まだ寝てる。それに、なんか変な匂い」
お風呂から上がると炬燵の中には静かに眠る風花ちゃん、そして漂う少し変な匂い……完全に俺のせいだよな、これ。
パンツもすごかったし、それに……やばい、罪悪感。ごめん風花ちゃん……本当に、ごめん。ごめん、風花ちゃん。
「……とりあえず朝ごはん、作るか。風花ちゃんもお腹、すいてるだろうし」
その罪滅ぼしも兼ねて、俺はキッチンに向かう。
風花ちゃんに美味しい朝ごはんを食べてもらうため―それが大好きに幼馴染の風花ちゃんに俺が出来る、最高の罪滅ぼしだから。
だから俺は、キッチンへ……あれ、母さんからLIMEだ。
あれ、そういや今日母さんも父さんもいない……も、もしかして!?
「……うちも風花ちゃんのところも、昨日はお泊りした……先に言えよ! もっと早く言えよ、それ! 朝に言う事じゃないだろ!」
「……えへへ、悠真君……大好き、悠真君……もっともっと、大好き……えへへ」
★★★
信じられないくらい長くなったので、後編が2回あります。
僕はいつまでクリスマス時空にいるのでしょうか。
感想や☆やフォローなどしていただけると嬉しいです!!!
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