743のネタ帳
743(名無しさん)
第1話 ハロウィンの予約
「ピンポーン」と家のチャイムが鳴る。
今日は誰かが来るなんて聞いてないが、一体誰が来たんだろう?
「トリック・オア・トリート!
お菓子をくれないと隠してるオタ活、バラすぞー!」
急に何言ってんの!
「ちょ、ちょっと待って!
とりあえず家入れるから!」
「梨奈、やさっしー」
ふざけてるな?ふざけんな?
急いで、二階の自室から玄関のドアを開けに向かった。
「紅美、とりあえず入って!」
「お邪魔しまーす!」
紅美が大きいレジ袋を持って来た。
「何その、袋? 何買ったの?
それでトリック・オア・トリートって何?
ハロウィンは一昨日だよ?」
「まあまあ、一個ずつ答えよう。
いや、ちゃんとハロウィンの予約入れたよ?
だから、トリック・オア・トリートって言ったんだけど。」
ん?ハロウィンの予約なんて紅美が言ってるところなんて聞いたことないけど?
「そんな予約は当店に入っておりません」
「え、ちゃんと入れたよ!LINE見てみてよ」
見てみると、一昨日のLINEにあった。
送られた時間は午前一時。
あ、思い出した。喋ってたら寝落ちした時だ。
ずっと通話してたのに、ハロウィンの予約の下りだけちゃんとメールで会話してやがる。
ご丁寧に二人の都合が合う時を話し合って今日という日時設定をしている。
しかも、私が睡魔と戦ってる時に。
こいつ、こういうとこほんと頭良い。
これは睡魔と戦いながらLINEするという隙を見せた私が悪かった。
「分かった、分かった。
でも今あるのって、チョコパイくらいしか……」
「それでこの袋よ」
紅美がレジ袋の持ち手の部分を片方ずつ広げて見せると小麦粉やバターなどが入っていた。
「作ろうぜ!」
「合点承知の助!」
「古いし、急なキャラ変はしない方がいいよ」
「つくるよー!(恥ずかしくなった)」
このあとの百合は皆さんの想像にお任せします。
――――――――――――――
あとがき
「ハロウィンの予約」という訳分からん造語が頭に出てきて書いたものです。
最後の部分はうまく書ける気しなかったので書いてません。
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