第97節 ヒントは意外な場所にある

自分は自分の競技だけに集中したいって思っているのに、勉強もしなさいとか、他のスポーツもやってみればとか、なぜ言われるんだろう。


こんにちは、柑那かんなです。


言われている人は何歳ぐらいの人なんでしょうね。

柑那かんなは、いろんなことを知ることってすごく大切だと思う。特にお子さんなら、学校の勉強も可能かのう範囲はんい頑張がんばってみるのがいいかな。隼高はやこうの運動部も、成績が下がったら部活停止とか、そういう措置そちをとってるところ多いです。全てにパーフェクトである必要はないとは思うけど、知識を得ることって武器になると思うから。


例えば言葉を勉強していれば、インタビューを受けた時に自分の気持ちや考えを誤解ごかいなく相手に伝えることができる。数学が分かれば、今の自分の脈拍みゃくはくがどのくらいかとか、どのくらいの速さで走っているとか、一日に必要な栄養えいようとか、そういうことを計算できる。地理が分かっていれば、大会会場の天候や風が強いなどの情報もあつめられるわよね。


スポーツもそうで、他の競技のテクニックやきたえ方が、自分の競技に役に立つってことは結構あるの。ある演技系のスポーツでは、バレエを習ったりするんだって。バレエのポジショニングや、足先、指先の伝統的な表現を学ぶことで、自分の演技の表現力も上がるみたいなの。サッカー選手では短距離たんきょりを学ぶ選手が多いわよね。一瞬の飛び出しとかの反射神経とか、そういう身体の使い方に、やっぱりコツがあるみたいです。


他にも一見関係なさそうなコトでも、意外なところに役に立ったり、ヒントになったりすることはよくあると思う。例えば音楽をいていて、歌詞の内容に自分の今の状況を打開だかいするヒントがあった! とか。いネコの遊ぶ様子を見ていて、フェイントのかけ方を思いつく、とかね。


知識があると、そういう情報がポンと目の前に現れた時に「これだ!」って気づける。だから、勉強とか他の競技への興味きょうみって、必要だと思います。


あと、アスリートって「○○が体にいいよ」とか「スポーツやってるならこれおすすめだよ」ってすすめられること、多いと思うのね。相手は完全に善意ぜんいで言ってくれてると思うんだけど、それがなぜ体にいいのか、どういう理屈りくつで効果があるのか、ってことを自分で納得できるかどうかっていうのも、大事かなって思う。体にいいよって言われてたけど何の根拠こんきょもなかったりすることもあるし、それだけならいいけど、逆効果だったり、がいのあるものだったり、ドーピングに引っかかったりしたら、それこそ選手生命にかかわることになる。


何事も経験して学べればいいけれど、時間も身体からだかぎられていて、その中で知識って言うのは先人せんじんが身をもって経験したことをわかりやすくまとめて教えてくれていることなので、実はとっても効率的。知識を武器にできれば、今のあなたがもっとパワーアップできるかもしれないね!


あと、いつも何かを探す脳にするためには自分に質問を投げかけることが大事!

「○○がうまくいくためには何をしたらいいだろう?」って自分に問いを持っておくと、答えが見つけやすくなるよ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る