夜明けの国のヨハル

COCO NE

第1話 prologue

 リダ王国

 それは遥か東の極東にある小さな国。

 一切の国交を持たず、独自の文化と豊富な資源で発展した。その歴史を遡ると古く、………


「あっ!あまり変なことを書くなよ。」

「ありのままを書いているだけです。この国の事

を自国に伝えるのが私の仕事ですからね。」

「だからってそんな事まで書かなくても…。」

「これから国交を結ぶ国の事はよく知りたいでしょう? それに嘘を書いたら私が怒られます。」

「確かに…。」

「…はぁ…で、それからもう一つ。」

「どうした?」

「貴方様の事も書かせていただきたい。貴方様がどうしてそんな波瀾万丈な人生を送ったのか。

差し支えなければ…よろしいでしょうか?」


「第108代目リダ王 ヨハル様」


「…様をつけるな。あとお前は敬語を使うな。

命令だ。はっきり言って気持ち悪い。」

「は? 立場があるだろう。私だって嫌だ。」

「ははは…そうだった!そうだったな‼︎

 すまなかった。いいだろう。」


「あれは俺が14歳の頃だったかな………。」









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