2022年12月30日(金)

部屋も綺麗になった。




年末、お正月の準備をした。




もう思い残すことはない。




いや、まだある。






今更ながら、まだ年賀状を書いていない。







流石にこれはまずい。







たいへんにまずい。







一昔まえならかなり遅くに投函しても近所であれば1月2日には届けてくれていたが、このご時世だ。







コロナにくわえ、郵便の休日が確保されたため、

今日の夕方出そうが、明日の朝一に出そうが

早くても3日か4日にしか宛先に到着しないだろう。






弱った。






少し頭の回る人であれば、



吾輩、年賀状出すの遅かったんだな、



と分かってくれるであろうが、



頭が亀回転だったり、

吾輩のように嫌な性格の人だったりすると、



こいつ、こっちが年賀状送ってきたの確認してから出したな!




とか、




自分にだけ出し忘れてたんだな!





とか思われかねない。








後者は非常に面倒臭い。








吾輩、こんな時期まで何をしていだのだろう。







もっと早くに仕上げるべきだった。






吾輩のお馬鹿さんめ。








いつからこんなに年賀状を嫌に思うようになったのだろう。








子供の頃は、

年賀状を書くのが楽しくて仕方がなかった。





それこそ、

クラス全員に出すのかというくらい年賀状を書いていたし、その作業を楽しく思えた。







でも、ある一定のラインを超えた頃から、

年賀状に書ける内容が決まってきた。







相手への敬意をはらう言葉に気を使い、

無礼のないように当たり障りのない1年の軽い近況報告。









あぁ、書くことが嫌になったんじゃない。









年賀状を出す相手が変わったから、

楽しくなくなったのか。









そんな単純なことに今更ながら気がつく吾輩。









これが親しい友人などであれば、

気兼ねなく軽口を書きながら楽しくしたためられたのだ。






そうだ。






久々に親しい友人に年賀状でも書いてみよう。






誰に出そう。













……親しい友人なぞ、吾輩にいたのだろうか……。











……。











……。











と、とにかく、今は遊んでいる場合ではない。








急いで仕上げて一縷の望みにかけて素早く投函せねば。










と、言いながらもこんな日記を書いているのだ。









吾輩、年賀状の投函が遅れていることを




そんなに気にはしていない





だって、















毎年同じことだもの、てへっ☆

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