2022年11月4日(金)

昨日の理不尽な出来事を引きずりながら、今日を迎える。

そんなことは生きる中、日常的にあることではあるが

参拝した後という、無慈悲な現実が塩のように滲みる。


棚を押せ、と言われたから押せば、何故押した!押すな!と言われただけのことだが、もやもやしてしまう。


押せって言ったじゃん……。


堂々巡りを繰り返すワンフレーズ。


驚愕のあまり直接伝えることもできなかった一言。


言葉もでないとは、このことか。

人生何度目かの確信と納得。


いつも疑問であるが、本人に自覚はあるのだろうか。


あ、自分が指示出したんだった!とか、あ、真逆言ってしまった!とか。

内心は思っているが、その矛盾が気まずく、口に出せないだけなのだろうか。


無意識だったら、言われた側のこんなに切ないことはない。

どのくらい切ないかというと、言葉を使えぬ赤子が、自分の意思を伝えきれず

泣き叫ぶそれに等しい。


吾輩も大声で泣き叫びたかったが、それをするには大人になり過ぎてしまった。

理性も知性も鎖のように思えてしまう。


吾輩、意外に神経症なのかもしれない。


歴史に名を刻んだ物書きは、たいていそんな病を抱えているため、少し嬉しく思える。


吾輩もそのうち、誰かに4メーターの手紙を送りつけたり、良い人と川に飛び込んだりするのだろうか。


ぼんやりとした不安が、いつも真後ろに立っている。


そんな気がしたら、そうとしか思えなくなってしまった。


別にいてもいなくても構わない。

もし、本当にいるにであれば、


ただ、1つだけ約束して欲しい。


真夜中、


鏡に映ったりはしないで欲しい。


とても怖いので。

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