第47話

弥生に渡されたものは、誰一人としてネタには走らなかった

雪菜→ティーセット

紗奈→ティーセット(色違い)

煉河→ティーセット(高級品)

霊斗→サイフォン(アルコールランプ付き)

夜斗→服(アンド下着とネグリジェ)



「…ありがと。見事に被ってるけど…」


「すごいですね、ここまで被るなんて…」


「つまり、お兄様に感化されて紅茶を飲むようになったのが衝撃的だったということですね」


「まぁ、僕も特に考えなかったしな。3人も被るのか…」



弥生が紅茶を飲むようになったのは今年の7月頃からだ

夜斗の好きな味を知ろうとしたのが始まりである



「…ごめん、弥生さんコーヒー好きだって聞いてたから…」


「…間違ってない。けど、サイフォンは困る」


「だよな、使わんよなぁ」


「豆を挽く道具がない」


「そこ!?」



夜斗の買ってきたものは後で開封するように厳命されたため、ここでは見なかったことになった

そして次は煉河の番になった



「少しは期待していいのかなと思っているよ」


「任せろ」



夜斗→ガスボンベ式発電機

弥生→ガスボンベ式コンロ(発電機と共通規格)

雪菜→バッテリー式給湯器(工業用)

紗奈→三つ折り財布(夫婦の名前刻印入り)

霊斗→調味料入れ(キャンプ用)



「ほぼキャンプ用品だな。突っ込みにくい」


「発電機は便利だぞ。弥生と買いに行ったから同じガスボンベが使えるものにした」


「うん。そのほうが何かと便利。本当は調理器具も入れたかったけど、そこは本人の好みもあるから…ね」


「発電機に頼らずともコーヒーくらいは飲めるように、と思いまして」


「私はほらその、愛の形?」


「調味料入れは種類が多くて、携帯しやすいポーチ型にしておいたぞ。粉物と汁物で分けられるから利便性は高いしインテリアにも向いている。あとこれもオマケでやるよ」



霊斗が並べたのは自分が愛用しているスパイスなど、世界各国から取り寄せてきた調味料だ

ジップロックではなく、薬用の紙に包まれているため怪しさが凄まじい



「職質されたら終わりだなこれは…さすが緋月」


「ちょやめて!?俺がそういうことよくやってるみたいな反応良くないぞ!」


「次はー…俺か!さぁ!!」



何気に一番テンションが高いのは夜斗だ

雪菜→ガジェットポーチ

霊斗→ミラーレス一眼カメラ

紗奈→サーバー(かなり大きい)

煉河→サーバー管理用端末

弥生→ペアネックレス(ハート型)



「弥生がもう可愛い…」


「ガジェットポーチ、新型が出たのでいいかなと思いまして」


「カメラほしいとか前に言ってたからな」


「お兄様が持たない唯一の機械はサーバーだと思いまして」


「紗奈が買おうとしてたから管理用の端末はいるだろうと思った」


「紗奈や雪菜先輩と同じで、愛情」


「やったぜFoooooo!!」



夜斗のテンションが爆上がりしたため、緋月天津風両夫婦は退避した

弥生と夜斗が抱きしめ合うのを見て感化されたのか、紗奈と雪菜はそれぞれの夫の胸に顔を埋め、夫たちは妻を抱きしめる



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