路傍の石よ、儚げに。


 煤けた道に転がる石よ。

 戦火に塗れた街の片隅で。

 砕けた瓦礫の一礫ひとつぶて

 悲しいのか。辛いのか。

 それさえも分からない。

 路傍の石よ、儚げに。

 花のように咲けなくとも。

 そこを写す絵はあると。

 信じて語る。

 夢の道行をどうか。

 その意思で。

 転がって行け。

 Rowling Rowling……

 繰り返し叫ぶよ。

 Rowling Rowling……

 繰り返し叫ぶよ――

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