38話 告白 ミカエルとサラ

魔王を倒してから数日が経った頃。俺達は王に用意してもらった新居を訪れていた。そこは王都にある一軒家で、結構広い。庭もあって綺麗に手入れされている。


「凄いな……」


俺は家の中に入り、呟く。


すると奥からメイドが出てきた。


「お待ちしておりました」


「あっ、はい。どうもありがとうございます」


「いえ。こちらへどうぞ」


そう言われて案内されたのは応接間のような部屋だ。


そこでしばらく待っていると国王陛下がやってきた。


「待たせたな」


「いえ、大丈夫ですよ」


「そうか。気にいってくれたかい。君達の功績の褒美に用意した屋敷だ。いつまでも宿暮らしじゃ何かを不便だろう」


「ありがとうございます。とても気に入りました」


「それは良かった。それと魔王討伐おめでとう」


「ありがとうございます」


「それでは私はこれで失礼する。これからもよろしく頼むよ」


「はい。お気をつけて」


「うむ。さらばだ」


そう言って国王陛下は帰って行った。


「さて、せっかくだし家でも探検しますか?」


「そうしましょ」


こうして俺達は家の中で色々と見て回るのであった。


そして夜になり、夕食を食べ終えるとサラが話しかけてきた。


「ねぇ、ミカエル……話があるんだけど」


「ん?どうした?」


「実は私、貴方が好きになったの。付き合ってほしいわ」


突然の告白に俺は少し動揺してしまう。


だが、俺の心は既に決まっているのだ。


「いいよ。俺もサラの事は他人と思えない。こちらこそお願いする。付き合おう」


「えぇ、喜んで!」


こうして俺は正式に彼女と付き合い始めた。


その後、俺はサラにキスをして愛を伝えたのだった。




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