18話 新たなる戦いの始まり

翌朝、俺たちは再び出発した。


「よし、準備できたか?」


俺は確認を取る。


「うん。大丈夫だよ」


サラが答える。


「私も問題ありません」


エルザが言った。


『いよいよ魔王討伐の開始ですね』


ルーナもやる気だ。


「それじゃあ出発しようか」


俺は言う。


そして、歩き始めた時、突然轟音が響いた。


「なんだ?」


俺は音の鳴った方を見た。


そこには巨大な魔物がいた。


「あれは……」


俺には見覚えがあった。


「あれって前に戦ったよね?」


サラも気付いたようだ。


「はい。間違いないと思います」


エルザが肯定する。


「またあいつと戦うのか……」


俺はげんなりとした気分になった。


しかし、今回は戦うしかなさそうだ。


「仕方ないか……」


俺は剣を構えた。


『ここは私が行きます』


ルーナはそう言って前に出た。


「大丈夫か?」


俺は心配になる。


『任せて下さい!』


そう言い残して、ルーナは駆け出す。


そして、一瞬にして魔物との距離を詰めた。


「速いな……」


俺は感心した。


『いきますよ!』


ルーナが叫ぶ。


すると、ルーナの体が光り輝いた。


次の瞬間、ルーナの姿が見えなくなった。


そして、光が収まった時には、魔物の首が切断されていた。


『終わりました』


ルーナはこちらを向いて言った。


「お疲れ様」


俺は労う。


「やっぱり凄いね」


サラは関心している。


「はい。さすが精霊です」


エルザも同意する。


『いえ、そんなことは』


ルーナはとても謙遜していた。


その後、俺たちはすぐにその場を離れた。


「これからどうするか……」


俺は悩んでいた。


「まだ決めてなかったんだ……」


サラは呆れているようだ。


「どうしましょうか?」


エルザが尋ねる。


『まずは魔法軍四天王を倒しましょう。そうしなければ魔王は倒せません』


ルーナが提案する。


「そうだな……」


俺は納得した。



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