10話 昼食休憩

それから数時間後、遂に目的の場所に辿り着いた。


「やっと着いたな……」


俺は額の汗を拭う。


「そうだね……。もうクタクタだよ……」


サラは座り込んでしまった。


「お腹も空きましたね……」


エルザのお腹から可愛らしい音が鳴る。


「確かにそうだな……」


俺も空腹を感じ始めていた。


「ここで昼食にしないか?」


「賛成です」

「私もいいよ」


二人は了承してくれた。


「じゃあ、作るから待っててくれ」


俺は鞄の中から調理器具を取り出した。


そして、サンドイッチを作り始める。


「はい、どうぞ」


俺は二人に手渡す。


「ありがとうございます」


エルザは笑顔だ。


「いただきます!」


サラは勢いよく食べ始めた。


「美味しいです! 凄いですね! 料理が出来るなんて尊敬します!」


キラキラとした目で見てくるエルザ。


「そんな大袈裟なものじゃないさ……」


俺は照れ隠しをする。


その後も食事を済ませた俺たちは、再び森の奥へと進んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る