スキル威圧で異世界無双~威圧の力で相手をヘタらせて大活躍します~

@kalula

1話  気付いたら異世界

 思えばロクでもない人生だった。

雰囲気が威圧感があるのか周囲は俺を見るとすぐに逃げだした。

気がついたら不良のボスになっていた。

そして喧嘩の最中に恐怖のあまり錯乱した一人のチンピラにナイフで刺されて死亡。

それが俺の人生だった。

そして今、俺は気がついたら……異世界に来ていた。


「なんだ? ここは?」


俺は深い森の中にいた。

周囲を見渡せば木々が生い茂り、鳥の声や虫の音も聞こえてくる。

だが、その光景を見た時、違和感を覚えた。


「……あれ? おかしいな」


俺は思わず自分の体を触った。

手を見る。足を見る。服をめくって腹を見る。……傷一つない。

ナイフで刺されたはずの腹には傷跡すら無かった。


「どういう事だ? 死んだはずだよな? 俺は……」


混乱する頭を必死に落ち着かせながら考える。

まずは現状の確認だ。


「えっと……確か刺されたはずじゃなかったか? それで意識が無くなって……あれ?」


……思い出せない。何故自分がここにいるのかが分からない。


「まさか夢でも見てるのか? それとも死後の世界とかか? そんな馬鹿な事があるわけ無いと思うんだが……」


周囲を見る限り普通の森に見える。

とりあえず歩いてみる事にしてみる。



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