第14話 シーマ地方

 突然やって来た町。シーマ地方とか言っていたか。

 そして、このシーマ地方とやらを仕切っているとかいうとかいう女性に会った俺は、現在この町の人が所属?するというのだろうか。何もわかってないから。とりあえず何となくでいいだろうが。シーマ地方の冒険者ギルドの建物内に居る。理由はアマミに言われた冒険者登録のために受付の列に並んでいるところである。もしかしてこの冒険者登録とか言うのが住民登録と同じなのだろうか?と今は並びつつ思ったりしている俺。

 ちなみに俺が列に並んでいると、アマミという女性も横にやって来た。そしてこの目立つアマミという女性が隣に来たことで、それじゃなくてもボロ布しか着ていない俺。この場では目立っていたのにさらに目立ったという。

 アマミが俺の横に来たのは、『並んでいる間の待ち時間が無駄だから、先に説明できることを説明する』とやらで、この地方のことを簡単に話し出した。


 まずシーマ地方というのは、この国にある町のひとつで、主に周りからは海の町と言われているらしい。俺は山の方から歩いてきたらしく海は見ていないが。ここから少し歩くと港があるらしい。あと、その他の町からみると田舎でこれでも人は少ない方らしい。

 あと、基本町の中はモンスターが出ないが。町の外ではいつモンスターと遭遇してもかしくないとか。俺——町の外れ。外に寝っ転がっていたのだが――どうやら何も遭遇しなかったのは奇跡らしい。基本町を出て他の町へと行く際はそれなりのレベルのある冒険者に依頼を出して――と言うのがこの国での当たり前の事らしい。

 そうそうあと、チラッとだけ聞いた話だが。今この国では神?にあたる生き物が人里から離れたところで活動を開始したとかいう話があるとか。どうやら、あまり平和な国ではないというか。俺なんかの意味わからん奴は即死んでもおかしくない状況の国に俺はやって来たらしい。

 まあそんな感じで、とくに俺が聞いたわけではないが、勝手にアマミが少し話しをしてくれたのだった。


 アマミの話を自分なりにまとめると。これは先ほども触れたが現在地はシーマ地方。この国では誰でも冒険者登録が出来るらしい。以前は年齢制限があったが。今は無くなり希望するもの全てが冒険者になれるらしい。まあでも子供はしないので、基本12、13歳くらいかららしい。

 冒険者登録をするとどうなるかと言うと。まずは登録をすることでこの国での一番信頼がある身分証。ギルドカードを作れる。そしてギルドで仕事の依頼を受けれるようになる。あと、ギルドでお金を預けたりもできるとか。だから冒険者登録と言っても何だろうな。やはり住民届?――ではないかもしれないが。まあそんな感じの認識でいいらしい。あと、冒険者登録をすることで、経験値というものを貯められるようになるらしく。経験値をためることで自身のレベル。ギルドのカードレベルが上がるといった方がいいのか。

 とにかく、登録をしないと経験値は貯まらない。だから子供の時とか。大人でも登録をしていないとずっとレベル1らしい。そうそう冒険者登録をして初めて自身のステータスは見れるらしい。登録するまではとにかく何をしても。例え依頼ではない仕事などで何か貢献してもレベル1扱いらしい。経験値が入らないからな。何をしても1だろう。

 また、レベルが上がるとそれだけ町の中での信頼度も上がるらしく。ここで住むなら冒険者登録をしないといろいろ不便という事らしい。

 ってか、ぱっと見この町は田舎。ハイテクな感じは全くないのに――魔法というものがあるからか。先ほどのステータス画面というのか。あんなものが普通に見れたり。それこそ経験値か。あの経験値は自動で自身がこなしたことにより増えていくと。すごいといえばすごい。

 ちなみにレベルが上がったくらいで、自分の力とかが上がるんじゃないだろ?と思うかもしれないが。この国。世界では上がるらしい。レベルが上がれば上がるほど、その人の能力が上がるとか。ひと昔前なのか、未来なのかわからないような世界だ。

 もう1つ。この世界では人が一番多いらしい。そして次にエルフ。ドワーフ。さらに少なくなるが獣人族なるものも少しだが居るとか。あと言葉とかお金は全て国で統一されているらしい。まあ俺もアマミと普通に話していたのでそのあたりはあまり心配していなかったが。


 いろいろ話したが、とりあえず今の俺は冒険者登録をして、先ほどアマミと言っていた人が驚いていたこと。何かの数字に関して調べたいから――ということで登録をしようとしているところである。

 地味に受付が進むのが遅いので結構話してしまったが――まだ俺の順番は来ない。


 チラッと前を覗いてみると、今受付に居る人は、筋肉ムキムキで特大の大剣を背負っている人なのだが――あの人は依頼の報酬?というのだろうか。お金らしきものをもらっているように見える。

 ってか、マジか。ホントはち切れそうなくらいムキムキ何をどうしたらあんな身体になるのか。また、アマミと違い鎧とかは付けてない。むしろ俺に近いか。布を巻いているだけのような人なのだが――もちろんボロではなく。高そうな布を巻いている。でも布だけなのに、ムキムキの筋肉が鎧のように固そうな雰囲気があった。俺あの人に掴まれたら粉々になる気がする。すると筋肉ムキムキの人は大きな袋を受付で受け取り受付を離れていった。


 ちなみに俺の順番はまだだ、俺の前には俺と同じく冒険者登録らしき人が後は並んでいたみたいで、次の人からは何か書いているといった感じで、受付の男性に教わりつつ。といった感じだったので、さらに前に進むのが遅くなった。まあ急いでないからいいのだがな。

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