第26話 碧玉《へきぎょく》の修行
僕は陰陽の気をある程度扱えるようになり、
様々な仙術を会得した。
「先生ありがとうございました」
「いいえ、それで答えはでましたか?」
「......いえ、答えはまだ......
でも何か仙人である意味を作ってみようと思います」
「......それでいいと思います。
自分の生き方は自分でお決めなさい」
「はい!」
僕は
仙島を離れ地上へと戻る。
「久しぶりに
その前に気になることがあった。
「
安心だけど、それを作り出した者は、
かなり強い力を持つとはいっていたな」
「にゃう?」
懐にいれた幼龍のコマリがこちらを見てないた。
「コマリ落ちるからちょっと大人しくしていてね」
「にゃう」
そう鳴いた。
あの
「
その仙人に従います。あなたが責任もって育てなさい」
そう先生からいわれ連れてきた。
陽の気を吸いながら成長するらしい。
(いずれ
仙人になるのかな......)
撫でるとコマリは嬉しそうにほほを寄せてくる。
地上に降りてまず、
会いに行くことにした。
「これは......感じたことがある気だ」
森から
「あ、やはり
笑顔でそう話しかけてきた。
「
「ええ、ずいぶん大きな気をされていますね......
師匠に連れていかれて、どこかで修行なさったのですね。
最初は分かりませんでした」
「
修行してもらってたんだよ」
「
確か十二大仙の一人すごい仙人です!」
少し気になったことを聞く。
「十二大仙って、
その十二大仙なんだけど、知ってた?」
「えっ............」
口を開けたまま呆然としている。
それから近くの町までいき、
「そうだったんですね。
十二大仙人の
師匠をすごい人だといってた意味が分かりました」
「今も
「いいえ、元々すごい人なんだろうということは、
薄々かんづいてましたから......でもすごい力をもちながら、
それを使わない師匠を認められなかったのです」
「それで......」
「ですが、あの
人々の為にその力を使われているのだと!
それ以来、酒を買ってこいといわれれば買いに行き、
借金を返しとけといわれれば返しています!」
そうキラキラとした目でいった。
(それって、いいように使われてるだけじゃ......
真面目すぎだな
「ま、まあ良かった。お礼をいいたいのだけれど、
「それが用があると三ヶ月前にどこかに行かれて......」
困ったように
「そうか、ああ、それで
何か聞いてないかな?」
「ええ、
ほぼ薬のお陰でなくなっていますね......」
少し元気がないように
「どうしたの?」
「はい、実は......
あの疫病が仙人によるものだとの噂がありまして......」
(まあ、作れるのが道士か仙人だろうから、仕方ないが......)
「で、実際作ったものの話は」
「いいえ、誰かは......」
(やはり、まだわからないのか、
「
そうおずおずと
いいづらそうにしている。
「なに?」
「
「先生に?」
「はい......
一人で修行していますが、あまりうまくはいっていません。
やはり師匠についた方がよいと......
そこで
合わせていただけないでしょうか?」
「まあ、紹介はできるけど......」
(あれは地獄だからなあ)
「お願いします!」
「で、でも、とても厳しいんだ」
「私は覚悟できています!」
(仕方ない......)
「わかった。本当に覚悟してね」
「はい!」
元気よく答えた
「ひ、ひえ、空を飛んでる!」
それからしばらく飛び、
「ここが
物珍しそうに
キョロキョロと見回している。
「どうしましたか?
そうおっとりとした声で、
羊に乗った
「ふむ、まだ彼女は道士ですね......まあ話しは家で聞きましょう」
僕たちは先生の家へと向かった。
「なるほど
「は、はい、どうぞお願いします!修行をつけてください!」
そう平伏して
「いいでしょう。
これから仙人が多く必要になるやも知れない......」
そう遠くを見て先生はいった。
「ありがとうございます!」
「へ、
僕がいうと、
「もちろん!十二大仙に教えを乞えるなんて光栄です!」
それを聞き
「では
私は強くなって必ず力になりましょう!」
「う、うん、無理せず頑張って!」
(お願いだから死なないように......)
僕は
そして
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