賽の目で決めるAIの恋占

霜花 桔梗

第1話 クラスのアイドルと甘々に?

「何で、起こしてくれなかったの?」

 わたしは元気いっぱい高校二年生、生きていること大好きなごく普通な生活だ。

「昨日の夜にもう子供じゃないと起こすことを断ったじゃない」

 そう、今は絶対絶命の危機である。 突然、思いついたことは親に起こしてもらうのを断るであった。 鳴り響く、スマホのアラームを止める。

「あー遅刻、遅刻」

 わたしは髪を整えながら食パンを詰め込む。

 スクールバックに日常を入れて。 玄関を出る。 団地の階段をかけ下りて駐輪場に向かう。

「出発GO」

 わたしは自転車で走り出す。 今のわたしは何でも出来る、そんな気がした。そのまま、自転車で飛ばして校門に駆け込む。

 !!!

 やばい、ぶつかる。 それはクラスのアイドルの一季君であった、 無理に曲がったので大きく転ぶ。


「アイ、テテテ」

 少し擦りむいたか。

「大丈夫か?」

「そんなことより、遅刻よ」

 わたし達は二人で教室に駆け込む。しかし、授業前のショーホームルームは終わりかけていた。

「なんだ、お前達、怪我をしているじゃないか」

 保健室に行けと言われた。そして、わたしはクラスのアイドル一季君と保健室に向かっていた。


「わ、わたしのこと知っているよね?」

「ああ不思議ちゃんキャラの『谷崎 きあ』だろ」

 不思議ちゃんキャラ?わたっている事であるがアイドルの一季君に言われるとショックである。あー胸が痛いこれは本格的な恋なのか?切ないよ、一季君……。

「なんだか熱がありそうだな」

 わたしの想いに一季君は首を傾げている。そんな事を話していると保健室に着く。

「こんにちは!誰かいませんか?」

「はいはい、要件は」

 奥から若い保健の先生が出てくる。うう、賢そうで綺麗な顔立ち、何よりシャボンの香りが似合った、女神の様な人だ。

そんな憧れの目で見ていると。胸にネームプレートがある。保健の先生の名前は『佐藤 美海』である。早速く怪我を見せる。

「擦りむいただけね」

 わたし達はばんそうこうを貼ってもらった。

「この傷は跡が残りますか?」

「大丈夫、残らないわ」

 一季君はわたしの事を心配してくれた。わたしは胸がキュンキュンする。このまま恋人に成れたりして。

「えへへへ」 

 ぱっ。やばい顔がヘラヘラしてした。急いでキリリとせねば。

「きあ?なにをしているの?」

 どうしよう、アイドル男子に萌え萌えなんて言えない。

「とにかく、教室に戻りまよう」

 ここは何も無かったことにしよう。あー不器用なわたしだ。家に帰ったら反省文だ。

「なあ、今から授業に戻っても途中からだ。このまま、ふけようか?」

 何か拒否権はなく、一季君はわたしを連れて『量子コンピューター研』と書かれた部室に案内される。

「ここでは時計のクオーツを使って量子コンピューターの研究をしている」

 はー何やら難しい。

「ここで重要なのはAIだ。俺の考えたAIはこの世界中スマホの機能を使ってコンピューターの演算をする仕組みだ」

 ほー解らん。わたしは退屈そうにしていると。雷鳴が聞こえてくる。

『バリリり!!!』

 うわー近くに落ちた。

 !!!

 わたしのスマホから煙が出ている。煙は落雷のせいか、大丈夫かな?わたしはスマホを取り出して見てみる。

「よかった、普通に動く」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る