魔物が溢れた現実世界で剣を極めます

おざごん

第1話 剣の世界

2xxx年、突如現れたゲートから魔物が溢れ出しほとんどの国は滅び、魔物が溢れかえった。幸いなことに、小さな島国だったこともあったのか、日本に溢れる魔物の数や強さは他の場所よりも少なく済んだ。だが、山々は魔物の巣食う山となり、政府は対抗手段として首都東京に対策本部を設立し魔物を倒す職業として狩人(ハンター)という職業が確立した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「くそっ、ちょこまか逃げやがって!」

火曜、午後3時、路地裏でネズミのような魔物を追いかける。速さはそれほど速くはないのだが小さい魔物のため機動力が高く逃げ足が早い。この魔物はテールラット、ネズミの尻尾が果物ナイフのように尖っている魔物である。

「よーし、追い詰めたぞ!!これでもくらえ!我が身に宿る漆黒の炎よ、、汝と汝の制約よ、、我が問いに答え、力を振るいたまえ!!って、、おい!!!逃げるな!!!」

股の下を潜り抜け、足元を尻尾で斬りつけてくる。俺は少しの怪我をしたものの帯刀していた刀で斬りつけ倒すことができた。

「ふぅ、いっちょあがりっと」

今の日本では帯刀が許されている。帯刀といっても、刀だけではなく、西洋の剣、いわゆる両刃の剣だったり、細長いレイピア、短剣、様々な剣が存在する。これらはこの溢れる魔物たちに対抗すべく、神が7本の剣をもたらした。その剣を元に魔物の素材や現存していた剣と科学の掛け合わせ作成されたものが僕らの持つ対魔剣である。魔物との戦いに特化されており、丈夫、魔法への相性、切れ味、全てが優れている。その中でも神のもたらした7本の剣は七神剣と呼ばれ、3本はハンターランキング1位、2位、3位のものが持っていて4本は日本のどこかにあると言われている。

「さて、テールラットの素材売り行くか…」

テールラットは尻尾の素材が剣に利用できるため弱い魔物の割にはいい売値になる。3000円か、もう少し稼げば目標の100万円に到達する。ハンターになって2年、毎日テールラットなどの弱い魔物を借り続け、100万円の3級神剣を購入するために貯めてきた、、。

今使っているのは5級神剣、1本5万円の剣で能力がない。だが3級神剣は神如き力、属性の魔法が使える剣なのだ。

今使っている剣の手入れや生活費がかかり、貯めるのに時間はかかってしまったがもう少しで買える、ハンターランクFからも抜け出せる。そんな思いで再び狩りへと向かうのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る