ニチアサ好きな転生メイド、悪を成敗する旅に出る ~気づいたら、ダメ王国を立て直していました~

日の原裕光/ファンタジア文庫

第1話 プロローグ

 私はベッドの上で、部屋に積み上がった段ボールの山を見上げていた。

 新卒採用の就職に失敗して丸一年。

 メイド喫茶のバイトで食いつなぐ毎日だ。人生の楽しみといえば、ニチアサの同人誌執筆くらいである。

 しかし、こんな生活が長く続くとは思えない。

 いっそ、どこかのお金持ちがメイドとして雇ってくれたりしないだろうか。

 もしくは、妖精さんが私を戦う美少女――そう、伝説の戦士にしてくれるとかね。

 でも伝説の戦士じゃご飯は食べられないよねぇ……。

 一応、就職活動をしてはいたのだ。

 バイトの経験と趣味を活かして、メイドの職を探してみたりもしたけれど、日本にお屋敷で雇ってもらえるような職は少ない。

 それはしょうがない。

 でも普通の企業にも就職できなかったってのはね……もうね……。

 オタクどうしならおしゃべりできるけど、偉いオジサンを前にするとすくんでしまうのだ。

 コミュ障な自分がイヤになる。

 メイド喫茶でなりきっているときは平気なのにな。

「はぁ…………」

 小さくため息をつくと、目の前がぐらりと揺れた気がした。

 最近、栄養のあるもの食べてないからなあ。

 目眩だと思ったその揺れは収まるどころか大きくなっていく。

 さらに地鳴りのような音も聞こえてきて……地震だこれ!

 私がそう認識できた時には、同人誌の詰まった段ボールが頭の上から降ってきていた。


◇ ◆ ◇


 どうやら気絶していたらしい。

 自分の描いた同人誌に埋もれて気絶とか、親戚一同の笑いものだ。

 親戚付き合いなんてろくにしてないけど。

 しかし、目を開けた先に見えた景色は自室ではなかった。

 降りしきる豪雨でぬかるんだ土の地面が頬に触れて気持ち悪い。

 体は痺れて上手く動かせない。

 視線を自分の体に向けると、自分がエプロンドレスに身を包んでいるとわかる。

 メイド喫茶で着るようなものではなく、古き良き本物のメイド服だ。

 本来ならテンション爆上げになるところだけど、パンツまでぐしょ濡れではありがたみも半減だ。

「ライゼ! ライゼ!」

 痺れて動かない私を見下ろし、名前らしきものを叫ぶ美少女がいた。

 西洋ファンタジーモノで旅の魔道士あたりがしそうな格好。透き通った肌に、ゆるいウェーブのかかった腰まであるブロンド、そして碧い瞳は現実感を失わせる程の美しさだ。

 現実感……?

 もしかしてこれって夢?

 体が思うように動かせないなんてことは、夢ではよくあることだし。

 しかし、痺れてはいるものの、体を濡らす雨の冷たさは、夢とはとても思えない。

「きゃっ!」

 雷鳴が轟くたび、美少女は体をびくつかせるが、決して私のそばを離れようとしない。

 メイドになる夢は何百回、何千回も見てきたけど、こんなことは初めてだ。

 よくみると、体もいつもの自分ではない。

 特に胸のボリュームがとても立派なことになっている。

 巨乳メイド……大好物である。

 メイドにハマったのは日曜朝に放送している子度向け番組――ニチアサがきっかけだった。中でも少女達が戦う女児向けアニメは、子供時代の私の心を鷲掴みにした。

 とあるシリーズに、戦う少女達を影ながらサポートするメイドの脇役がいた。みんながメインキャラに憧れる中、私はそのメイドに夢中になった。

 主人公達を影ながら支え、変身できない身でありながら、時には一緒に戦うその完璧な姿に魅せられたのだ。

 そんなこんなで、今では萌え系のメイドさんから本格メイドまで、なんでもいける私だが、長身巨乳メイドはトップクラスに好きな属性である。

 しかしこれ……もしかしてもしかすると、転生というやつでは?

 ということは私、自分の同人誌に埋もれて死んだの?

 マヌケすぎる!

 そこまで思考を巡らせたところで、激しい頭痛に襲われた。

 同時に、突然頭に大量の情報が流れ込んでくる。


 ――それは、一人の女性の人生だった。

 スラムで拾われた彼女――ライゼさんは、姫のメイド兼、護衛として育てられた。

 同時に、国で一番の暗殺者としても。

 そんな彼女が、姫の旅の護衛に選ばれたのは必然だった。

 この国では、王位を継ぐ者が十五歳になると三年間、国中を巡る旅に出なければならない。

 連れて行ける護衛は一人だけ、というなかなかに過酷なしきたりだ。

 ということは、目の前にいる美少女はお姫様!?

 しかもここは、魔法も存在するいわゆる西洋ファンタジーな世界らしい。

 ファンタジー世界で、姫とメイドの二人旅かあ……。

 いい……。

 すごくいいよ……!

 もし元の世界に戻れるなら、同人誌のネタにしたいくらいだよ!

 そうして旅に出て一月ほど。

 街道を歩く二人は突然の豪雨に襲われ、ライゼが落雷に撃たれてしまった。

 それが今だ。

 なんでよりによってそんな忙しいタイミングの体に転生しちゃうかな!?

 むしろ、だからこそ(・・・・・)かもしれないけど。

 今まさに、彼女の命は消えようとしている。

『ユキ様、ですね』

 頭の中で声が語りかけてくる。

「ライゼさんね」

 彼女のことはなんでも知っている。

 お風呂で最初に洗う場所から、お茶の好み、そして暗殺術まで全てだ。

 客観的に見られる分、自分のことより詳しいと言ってもいい。

 それはライゼさんも同じのようだ。

 ……恥ずかしいねこれは。

『おわかりかと思いますが、私の魂はまもなく死にます。異世界からいらした方に急で不躾なのは重々承知しておりますが、ユキ様にリレイア様をお願いしたいのです』

 リレイアとは、言うまでもなくお姫様のことだ。

「おっけー。任せといてください」

 私は二つ返事で了承した。

 戦うメイドさんになれるなんてこんなチャンスは二度とないだろう。

 まさにニチアサを見て憧れたメイドさんそのもの!

 前のつまらない人生に比べて、なんてステキなことだろう。

『ユキ様ならそう言ってくれると思いましたが、不安になる軽さです……。いえ、お願いできるだけでもありがたいことですね』

「ライゼさんの経験をそのまま使えるんだから大丈夫だよ。メイドの矜持、護ってみせます」

『ありがとうございます。リレイア様を……よろしくお願いします……』

 ちょっと不安そうなライゼの声はそれきり聞こえなくなった。

 体の中から温かい何かが抜けていくのを感じる。

 それど同時に、全身が軽くなる。

 落雷のダメージが抜けていく……?

 転生に付随する効果だろうか?

 なぜ私がライゼの体に転生したのかはわからない。

 超自然的な何かかもしれないし、神なんて存在がいるのかもしれない。

 転生時にそのあたりを説明してくれる女神様的お約束で便利なものはなかったので、永遠に謎かも知れない。

 ちょっと気にはなるけど、そんなことはどうでもいいか。

 少なくとも、もとの人生よりは、よっぽど楽しそうな体験が待っていそうだもの!

 まずはこの体に慣れるところからだね。

 体を動かしているのは脳。

 だから、彼女の人間離れした体術や暗殺術は今でもある程度使えるだろう。

 私はその場でぱっと跳ね起きた。

 そのままスカートの下からナイフを三本抜き、近くの木に投げる。

 真っ直ぐ飛んだナイフは、綺麗に木の幹に突き刺さった。

 すご……。

 転生前の私では絶対にできなかった芸当である。

「ライゼ!?」

 その様子をぽかんと見ていたリレイアが、私の前にまわりこんできた。

 座り込んでいたせいで、腰まであるブロンドや、スカートはどろだらけである。

 気付いてみれば、雨はあがり、眩しい太陽から光が降り注いでいる。

「無事なの!? カミナリに撃たれたのに……」

 リレイアはほぼ半泣きである。

 頭一つ分以上は下にある二つの瞳が、私を見上げてくる。

 ライゼが長身なのもあり、大人と子供と言ってもいいくらいの身長差だ。

「ライゼ……?」

 しかし、その美しい碧眼が揺らいだかと思うと、気圧されるほどに深く、強いものへと変わった。

 リレイアはじっと私の目を見つめてくる。

「あなた誰!? ライゼは!?」

 すごい。

 姿は同じ。しかも、直前まで一緒にいたはずなのに、はっきりとそう断じた。

 これが王となる者の資質というものなのだろうか。

 ライゼが惚れ込むはずだ。

「リレイア様……」

 私は姫に傅(かしづ)き、これまでのいきさつと、私の人生を語る。

 太陽を背に煌めく濡れ髪に目を細めながら、長い長い話をした。



 ――そして、半年後。



 最初はぎこちなかった二人旅も、半年もすれば慣れたものだ。

 やはりライゼの記憶を持っているのが大きい。

 リレイアの好みから、機嫌の取り方までばっちりだ。

 現代日本育ちの私にとって、自分の意志を殺すメイド道は思ったより険しいものだった。

 それでもリレイアのメイドでいたいと感じたのは、彼女の『目標』に共感したということろも大きい。

 そう、この旅は掟に従っただけの、観光旅行などではないのだ。

 そして今まさに、彼女がまた一歩、目標に向かって歩みを進めようとしている。

 ここは王都から遠く離れたさして大きくない街。

 その街の中央にある広場に、大勢の人が集まっていた。

「さあ! あなた達の悪事は白日の下に晒されましたわ! 申し開きは牢で壁にでも向かってすることね!」

 リレイアは街一番の貴族をびしっと指さし、糾弾している。

 お腹にたっぷりと蓄えた脂肪を震わせながら、その貴族はリレイアを睨み付けた。

 そろそろ私の出番だろう。

 準備をしておくか。

「ええい! いかに姫君と言えど、この街から出さなければ、証明できる者はおらん! 衛兵ども!」

 貴族の号令で、鎧に身を包んだ兵士達が広場になだれ込んできた。

 その数五十。

 辺境の街にしては、異常に多い。

 それも私兵なので、かかる金はハンパないはず。

 やましいところのある者らしい金の使い方である。

 私はエプロンドレスを翻し、兵士達の前に出た。

「リレイア様に傷をつけることは、この私が許しません」

 ひゅー。

 我ながら、戦うメイドさんっぽいセリフ!

「うおおおお!」

 まず斬りかかってきたのはひげ面の剣士だ。

 完全にこちらを殺す気まんまんの袈裟斬りである。

 こういう世界だし、彼らにも生活があるのだからしかたない。

 とはいえ、もちろんただでやられてあげるつもりなどない。

 私はスカートの下から右手でナイフを取り出すと、チンッと男の剣を軽く弾いた。

 それだけで、剣は軌道を変え、私の横を通り過ぎていく。

 男の横をすり抜けざま、左手に取り出した針を、鎧の隙間から男の首筋に突き立てた。

「んあ?」

 男はぐるんと目を回し、その場に昏倒した。

 この半年で、ライゼが使っていた技は全て使えるようになった。

 記憶は頭が、経験は体が覚えていたので、さほど難しいことではなかったのだ。

 もとの体より身長が高かったり、胸が大きかったりするのには、少しだけとまどったけど。

「怪しい技を!」

 今度は五人の男が手に手に武器を持ち、突撃してきた。

 私は男達の頭上を宙返りでひらりと飛び越え、一人に一本ずつ針を投げる。

 針を受けたある者はその場で昏倒し、ある者は二、三歩進んでから倒れ込んだ。

 すぐに倒れた連中は針で意識を奪うツボをついたのだ。

 また、角度的に鎧の隙間を狙えなかった連中には神経毒を塗っておいた針を使った。

 このあたりの知識もライザによるものだ。

 神経毒はちょっとお金がかかるから節約したいんだけどね。

「針仕事はメイドの嗜みですよ」

 私は指の間に挟んだ針を見せつけキメポーズ。

 腰をくいっとひねり、見栄えの美しさにも気を配る。

 これぞ、戦うメイドさんだ。

 キメポーズの練習は、毎週日曜朝の必修科目なのでお手の物である。

「たかが女一人だ! かかれ! かかれぇ!」

「「「う、うおおおおお!」」」

 貴族の号令で今度は十人以上の兵士達が、私を取り囲むように襲ってきた。

 私は大きなハンマーを持った兵士に突進、一瞬にして肉薄した。

 ハンマーが振り下ろされる力のベクトルを少し変えてやることで、そのハンマーは別の兵士を狙う。

 日本でいうところの合気道に近い技術だ。

 突然味方に攻撃された兵士の脚を払うことで、彼の持つ槍が別の兵士の眉間を狙う。

 そうしてドミノ倒しのように、兵士達は互いに攻撃しはじめた。

「ええい弓兵! 何をしている!」

「し、しかしここで撃っては町人にあたります」

「かまわん!」

 とんでもないことを言う貴族だ。

 矢を大量に放たれれば、さすがに町民全てを庇うのは難しい。

 だが、私の主様が準備完了である。

 私はリレイアの隣へとと戻り、膝をついた。

「さあご覧なさい!」

 リレイアがそう叫び、天に両手を掲げると、ちょっとした小屋くらいはありそうな巨大な紋章が空中に出現した。

「全ての火よ! その力を示せ! カタストロフエクスプロージョン」

 紋章が強く輝いたかと思うと、上空へ赤い光が伸び、雲を割いた。

 一瞬の間があった後――

 近くの山へ赤い光が落ちてきたかと思うと、山頂部が眩く光り、爆散した。

 そこから遅れて、大地を揺るがす爆音が街へと届く。

「うひゃあっ!」

 爆風にとばされ、地面を転がる貴族は、脚をがくがく震わせ、腰を抜かしてる。

 これがリレイアの必殺技。禁呪と呼ばれる魔法だ。

 ニチアサなら変身バンクでぬるぬる動くこと請け合いの派手さである。

 なぜ『禁呪』と呼ばれるかは、機会があったら語ることにしよう。

「これであなたの屋敷を吹き飛ばすこともできたけど、どうなさいます?」

 リレイアはブロンドをかきあげ、余裕たっぷりの笑みで貴族を見下ろした。

 まあ、禁呪を街で使ったりしたら、屋敷どころか街ごと吹き飛びそうだけど。

「わ、わかった! 言う通りにする! 税も国の基準に戻すし、町人から接収した財産も返す!」

「私が街を出ても、誰かが見ていますからね。もし、約束を破れば……」

「しない! そんなことはしない!」

 これで当分はこの街もまともになるだろう。

「姫様、どうお礼をすればよいか……」

 リレイアに駆け寄ってきたのは、やせこけた女性だ。

「お礼なんていらなくてよ。当然のことをしたまでですわ」

「お姫さま、ありがとう!」

 女性の娘らしき小さな女の子が、一輪の花をリレイアに差し出した。

「お礼はこれで十分でしてよ」

 リレイアはその花をひょいとつまむと、街の出口へときびすをかえした。

 私は町人達に一礼をし、近くに置いていた荷物を背負うと、リレイアの隣に並ぶ。


 街を出た私とリレイアは、街道を並んで歩く。

 この瞬間がとても好きだ。

「よかったですね、リレイア様」

「なににやけてんのよ」

 私のからかい半分な一言に、リレイアはつんとそっぽを向いた。

 その耳が少しだけ赤い。

 町人達に感謝されたことに照れているのだ。

 かわいい人である。

 強さといい、かわいさといい、ニチアサに出しても恥ずかしくない逸材だ。

 戦うマジカルプリンセス、最高かな?

「いいえ、なんでも。これでまた街が一つ、リレイア様派になりましたね」

「そう単純にいけばいいけどね。種はまけたと思うわ。この腐った国を変えるためには、味方が多い方がいいもの。弱みを握るのでもいいけどね。ふふふ……」

 不敵な笑顔が、半分照れ隠しであることを私は知っている。

 そう、旅を続けるうち、彼女はいかに国民が王侯貴族の腐敗に苦しめられているかを知った。

 しかし、できあがったシステムを変えるのは並大抵のことではない。

 それが例え女王となった後でも。

「暗い顔をした国民を虐げるより、笑顔の国民に慕われた方が人生楽しいじゃない」とは、彼女がぽろりとこぼしたセリフだ。

 きっとこれは本心であり、苦しむ人を見て心を痛めたことを隠すための方便でもあるのだろう。

 ライゼの記憶がそう教えてくれる。

 そりゃあこんなお姫様がいたら、ついていきたくもなるというものだ。

「どこまでお供します」

「当然よ。貴女は私のメイドなのだから」

 くぅ~!

 メイド冥利につきるセリフ!

 現代のどんな立派なお屋敷に務めたとしても、もらえることはないセリフだろう。

 これだけでごはん三杯はいけるね!

「でも、次の街への路銀分くらいはもらってよけばよかったかな」

 リレイアがぽつりとこぼした。

 身分を明かせば、そこらの貴族から金品を接収することはできる。

 しかし、彼女はそれをよしとしない。

 城から持ち出した宝石を売って路銀にしているが、そうそう無駄遣いするわけにもいかない。

「かっこつけるからですよ」

「でもあそこで、『はいお金ちょーだい』なんて言ったら、せっかく上げた民衆の支持が下がっちゃうわ」

「そう思って、貴族の屋敷で情報収集したついでに少しだけ頂いておきました」

「あなたねえ……ライゼよりちょっと手癖が悪いわよね。でもでかした! これで野宿せずにすむわ」

「いいえ、次の街まで宿はありませんので、二泊ほど野宿ですね」

「うへぇ……。禁呪を使ったあとの体で野宿は……つらいの……よ……ね……」

 そう言うリレイアは歩きながらうつらうつらと眠そうにしている。

 私が彼女を抱きかかえると同時に、その体が六歳程度に縮んでいく。

 これが禁呪とよばれる先程の魔法の副作用である。

「まったくもう。必要ないのに、ストレスがたまったからってぶっぱなすからですよ」

「だってあいるら……むかついらんら……も……ん……」

 幼児化した時の寝顔は無垢でとってもかわいいんだよね。

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