1992・11・8 避難・逃げ遅れた人・ヘリコプター



1992年11月8日



大地震があって人々が避難するためビルの屋上に集まっている。


私もその一人で左右に植え込みがあるが、

そこに人の顔がちらちらと見え、

それを良く見ると幽霊のようだ。


まず右側の植え込みに白い幽体が現れ、

次には黒い全身の幽体が出て来て人々の方に

どんどんやって来る。

私には見えるが他の人には見えないらしい。

私は周りの人にうわっ、いっぱいいると言うが

他の人はえっ、なに?どこ、どこ?と言う感じ。



そのうち人々を避難させているリーダーのような人の所に

幽体がやって来て、その人の手を握る。

その途端その人は変な指示を言い出す。

それは人々を悪い方向に行かせるような指示。


私は幽体が見えるのでそれと目が合う。

すると幽体はにやりと笑い、

私に気のようなものをぶつけて来る。


私はびっくりするがそんな事をされて許せない気持ちになり、

出来るかどうか分からないが

私も気をためてそれにぶつけた。

それは幽体に当たり、幽体はどこかに飛んで行ってしまう。


人々はどんどんと避難先に向かい、

残りは10人ぐらいになった。

小さな子からヘリコプターに乗っていく。

あとの大人は歳の若い順となり私から乗る事となった。


だが私は何だかビルの中に何かがある気がして、

ちょっと見て来るから先に行って下さいという。

私は勘でまだ大丈夫と思っている。


見に行くともう誰もいないと思っていたら女の子が眠っていた。

女の子の身元は分かったので

急いで荷物をまとめて屋上に上がると

人がどんどんヘリコプターに乗っている。


私はまだ他に人がいるかもしれないと言うと、

残っている人の一番年上の人と一緒にビルを降りて行く。

すると赤ちゃんが見つかり荷物をまとめる。


すると突然ざわざわと嫌な予感がして、

もう危ないから上に行こうと急いで屋上に行く。


そこで一番高い所にいるが急にぐらぐらと揺れ出し

足元が危うくなる。


その時ヘリコプターが来てまず荷物を上げ、

次にロープおろそうとするが間に合わないので

ヘリの足に掴まれと言う感じでヘリがぐっと下に降りて来る。


私は一生懸命それに掴まる。

自分が死ぬという感じはしない。

絶対に助かると思っている。

そしてヘリが上がると足元のビルがガラガラと崩れた。




補足:


どうもこれは子どもの頃テレビで見た

ドラマ「日本沈没」の最終回のような感じである。

当然1974年に作られたものである。

最近たまたまそのドラマの最終回を見たが、

ヘリコプターで人々を救出している。


主人公とそのヒロインははっきりと助かったという描写ではなかったが、

ギリギリのところでヘリが来たような様子だった。


このドラマは子どもの時に見て

この夢はその18年後である。

確かに最終回を見て思い出すほど印象深い内容だったので

夢に見ても不思議ではない。

なかなかドラマチックな内容であった。





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