第26話 ギルドのトップ3

どちらにしてもこの街で行動をするならギルドに登録して

プレートを持っていたほうがよさそうだ。

ついでに 聞けそうなことも聞いておこう


「なあ ラムネ。ところで あのアルマジェロみたいな建物はなんだ?」

「あれは研究所だニャ。何の研究をしているのかは知らないニャ

ギルドの掲示板を見る限りかなりの報酬だ ニッシッシ

でも ランクが高いだけじゃなくて頭もよくないダメだニャン

ラムネは受けられなかったニャ」


研究所?

あのアルマジェロのような建物は研究所だったのか?


ギルドに着くとラムネは憲兵のところへ男を届けてくるといい

中で待っているように言われた。

ギルドの扉を開けると木造造りの古いアメリカン風な建物に

恐竜の骨がお出迎え。

照明はハチの巣の形の魔法のランタンと言ったところだろうか?

ロウソクじゃない。

奥へ進むとテールにいかにもと言った感じの野郎どもがアケミ目がけて口笛をならし

昼間っから酒を飲んでいる。

「そこのね~ちゃん いやらしぃ~ オッパイしてるじゃねぇか がははは」

ガヤガヤと ギルドに笑い声が広がった。


さらに腕には 何とか黒龍だの暗黒何とかなどのタトゥーを刻んでいるヤツが

アケミを罵倒してきたぞ。

こいつは見るからに魔物を召喚できるだろう。

それよりも まさか・・・。

「ここにいるやつらは 全員魔物を召喚できるんじゃないだろうな?」


アケミがたまらず口を開いた。

「あんたたち 口笛なんて辞めなさいよ!!(いいわぁ~もっと もっと崇めなさい)」


やめとけ!この人数と

ケンカにでもなったら勝ち目はないぞ。

ミリーとリーファも早くアケミを・・

あれ? 二人がいない。


気が付くといつもベタベタとくっついて離れないリーファとミリーの姿が無くなっている。

荒くれどものテーブルにもギルドの依頼掲示板のところにもいない。

入口を振り返ると二人は入らずに俺たちをじっと見ていた。


逃げたのか?

まずいぞ。

まずいと思ったけど ギルド内は急に静かになった事に気が付いた。

そして 腕にタトゥーを入れた野郎はモジモジとし始めて下をうつ向くと・・。


「だって。。 ごめんね。。」


ボソボソと アケミに謝った。

一体何が起こったんだ?


アケミが近づいてタトゥーの男の頭に手おいてさすった。

「静かにしてくれて あ・り・が・とう」


頭を撫でられた男は照れ臭そうに自分の頭を押さえて顔を真っ赤にしてしまった。

アケミの表情は 完全に上から下に人を見下し

ディスペクトしてやったという満足げな顔だ。


俺は入口にに戻ってリーファとミリーに話をした。

「リーファにミリー。どうしたんだ?」


リーファは鼻をつまんだ

「臭い あの男たちから 傷んだ生ものの匂いする」

ミリーは 震えだす。

「トシユキよ ここは男ハーレムではないか」


確かに男の比率は高いけど 中には戦士・僧侶・魔法使いみたいな

正当な感じのパーティーもいる。

でも よく目を凝らしてみると二種類の人間がいることに気が付いた。

アケミを挑発していた連中は悪ぶって見せてはいるけど女性にいざ迫られると

急にシャイになってしまう人たちだ。

きっと魔物も召喚できる人たちなんだろう。

ただ アケミがいれば逆に安全なのかもしれないとも思った。


それよりも ギルドに登録するなら4人で行かなければ意味がないだろう。

「お前たちがいないと登録できないだろ?」


ギルドのお姉さんは 奇麗だというのは異世界の常識なのだろうか?

愛想もいいし男たちが昼間から酒を飲みに来る理由もわかる。

「はい ギルドに登録ですね。次はこちらへどうぞ」


奥の部屋に通されてプレートを渡されて血を一滴垂らした。

これで俺たちはFランクの冒険者になった。


それにしても一番下がFランクと考えると Cランクのアイツは相当強い方に入るのか?

獣人のラムネは何ランク何だろう?

「あの ラムネという獣人はご存じですか?待ち合わせしているのですが」


すると受付はもちろんという顔をした。

「ラムネ様とお約束ですか?もちろん存じておりますよ。このギルドのトップ。

スリースターのメンバーの方ですから ふふふ

・・・・です。

それなら あちらのテーブルでお待ちください。

当方のギルドの食事を侮らないでくださいね。

その辺の宿よりもずっといい物を提供していますから よろしければ食事でもしながらお待ちください」



トップの3人というのは

・鳥獣人のデュース

・爬虫獣人のヴィクトリア

・猫獣人のラムネ

らしい。

人間離れした身体能力と特殊能力を持っている3人らしい。

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