光に向かって。

ももいくれあ

第1話

朝焼けか、夕焼けか、

そのどちらでも、今はよかった。

太陽がそこにあることで、

今日の存在をかろうじて実感できたから。

そんな日々に追われていると、

気がついたら沼のふち。

うっすら映る顔を見つけて、

ココロの端っこがジャリっとした。

遠くに、遠くに、行きたかった。

稜線にくっきり光る太陽が、眩しくって、

少し泣けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

光に向かって。 ももいくれあ @Kureamomoi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ