・2022 10/26
2022/10/26
誰かのお母さんが行方不明になっていて、その行方不明になっていた人が私の家に来たけど記憶喪失になっているみたいで、可愛いリュックを背負って歩いてきた。(あなたのことを)探している人がいるんです。と伝えたけど、曖昧に微笑んで、私が説得してもずっとそれで、その人はまたどこかへ歩き出して行ってしまった。夕焼けだったと思う。可愛いリュックを引っ張ってみたけど、するっとリュックを手放して進んで行ってしまった。それ(可愛いリュック)をその人の子供?っぽい人に渡すしかなかった。寂しい気持ちになった。その人は曖昧な笑顔のままだった。
コメント:
なんというか、寂しい夢だった。私にはその人を止めるすべがなくて、無力感があった。どうしようもない、という感覚が重たかった。
知らない誰かの母親だった。その人の顔を知っているはずがないのに、見た瞬間にわかった。どうして知っていたのかわからない。夢の中で時折こういうことがあると、夢をみている間は違和感がないのに、起きてみると不思議な気分になる。あの微笑みが、まだ頭に浮かぶ。
私はその人を引き止めることができないとわかった時、すごく寂しい気持ちを感じていた。何をしても離れて行ってしまうと理解していても、最後の足掻きでリュックを掴んだのに、結果は変わらなかった。諦めた後にその人の遠くなっていく背中を眺めるのは苦しかった。
私の中にある何かが、知らないうちに離れて行ってしまったような、喪失感があった。この夢の元になったかもしれない記憶を思い出した。
猫を飼っていた。可愛がっていたけど、彼はもうそう長くは生きられなくなった。どこかへ行こうとする彼を止めようと思えばできたのに、私はそれをしなかった。もう帰ってこなかった。もし諦めずに止めていれば、看取ることもできただろうし、私の手で弔うこともできたと思う。今更考えたところで全て無意味だ。
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