第22話
「ん……」
由香里が目を覚ました。
「おはよう、アズキ」
由香里は優しくほほ
部屋の
アズキはベッドからピョンと飛び下りると、床に着地した時には人の姿になっていた。部屋の
「腹へっただろ、ほら」
アズキはスープの入ったお
「
由香里はスープではなく、人のアズキを見ている。
「あれ? もしかして俺を警戒してんのか? 何でだ?」
「……チャラ男、じゃなくてアズキは、ウサギのアズキはエロの
「権化って……。悪の権化じゃあるまいし」
「アズキは何にでも
それじゃあまるで
「ウサギのアズキは
ひとを殺人鬼みたいに言うなー! アズキはお椀を置いた。このまま持っていたら、こぼすか落とすか両方だ。
「ウサギの時はどうしようもなかったんだ。由香里はすっげーいい匂いするから、どうしても体が反応してしまう。特に
由香里はベッドの上に体を起こして今にも逃げ出しそうだ。
「でもそれは、異世界での話だ。ここはモルモフ。俺は人に戻った。
服の下では下半身が
「今はとにかくスープを飲んで体力を戻さないと、だろ」
今度は由香里もお椀を受け取り、スープを飲んだ。
「おいしい」
熱いスープをふ~ふ〜しながら飲む由香里。かわいい。
アズキは床に座り、ベッドによりかかってスープを飲んだ。由香里の
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