第3話
あたたかい……。
由香里はぬくぬくと意識を取り戻した。
ズキン! 右肩に痛みが走った。なぜか体のあちこちが痛い。ケガをした覚えなんか……ある。白い壁に右肩から突っ込んだ。裸で壁に激突して
由香里は目を開けた……。
右肩を
どうやら夢ではないらしい。体がすうーっと冷えてゆく。身に着けているのは、だぶだぶの無地白Tシャツ一枚。
ここはどこ? 由香里は茶色い部屋を見回した。
壁も床も天井も木目。木造の部屋の中は明るかった。窓も照明もドアもない。部屋の中にはベッドがひとつ。
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