4月24日 不能共

 さすがに今日は不能共の話をします。今日発売された私の本だからです。一応貼ります。

https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001441/

https://kakuyomu.jp/publication/entry/2023042401


 しかし話すことが特になくて困っちゃったな…。日記が終わってしまう。でもなんというか、正直はじめは一話だけで終わるつもりだったし、タイトルもろくに決めてなくて「無題」で投稿したような始末だし、話の構想というかプロットみたいなものが本当に存在していなかったし、なんで十万越えるまで続けたかというと前半五万はセルフヒーリングというかちょっと有り得ないことが起こってここ数年の中での一番のマジギレ期間だったんですね。

 アクタージュという漫画わかりますか。わかる方は察しだと思います。私は当時あの漫画を超応援しており、どのくらいかというと今のサカモトデイズくらいです。電子も単行本も揃えてアクタージュ読むためにジャンプ毎週買っていました。本当に面白い漫画だった。連載終了のショックがなかったわけではないけどそれよりも連載終了の理由というかね、本当にこう、犯罪なんてマジでダメなんだよ。ダメですダメ。

 上記の理由でマジギレしているのにド虚無でした。そんな中で書いたのが不能共の前半部分です。書籍化作業にあたって読み返したときに「あーこれはキレてますね〜」と自分で思ったくらい酷くてちょっと笑いました。キレのドライブ感があるなと思います。

 後半部分は前半をたくさん読んでもらえた時に、もうちょっと先が見たいというようなコメントを拝見して、その時は特に続きを思い付いた訳ではないんですけど続き書いたらもっと喜んでもらえるかな!!?という完全な自己満でとりあえず見切り発車しました。後半の冒頭に不穏なものを持ってきたのでその不穏をどうにか回収するために必死にやりました。清瀬に朝陽以外の知り合いとかを増やしたりしてなんか頑張ってやりました。

 これ2020年に完結してほとんど放置していたものなんですよね。一回BLの賞に出していたりもしたんですが、普通に中間?も通らなかった記憶があります。なのでこれBLじゃないならなんだろ?ミステリなわけないしな……ホラーでもないし……エンタメではある気がするけど……もういいやわかんねえ!となり、その後は特に賞に出すこともなくほったらかしていた投稿作でした。

 そんなわけで二年以上経っていたので、書籍化の打診が来たときはびっくりしたし詐欺だと思いました。詐欺じゃなくて本当によかったです。


 今日本屋に不能共が並んでいるのを見て、嬉しいと同時に不思議な気持ちでした。私が書いてはいるんですけどあんまり私が書いたみたいな感覚がなくて、どこかの誰かが買ってくれたらそれは私の本じゃなくてその人の本だから、私の手からは離れているんだよなあみたいなことを思いました。きっといろんな読み方をしてくださる人がいて、面白くなくても面白くても、その人の手や目や思考の入ったまったく別の作品になるというか、そのままいろんな方面に伸びていって私の知らないところで生えたり咲いたりするのかなーって。そういうこともあるので、その読み方や解釈は違うみたいなことは絶対に言いたくないなーと思います。同時に私が書いた意図みたいなものも言いたくないかな〜…と言えたらよかったんですけど意図とかこだわりとかは元々あんまりないです。気にするのは読んだ時の語感と髪の長さくらいかな……。

 好きに読んでもらって、好きに遊んであげて欲しいです。ちょっとでも楽しんでもらえると嬉しいです。お買い上げいただいた方は本当にありがとうございます、まだの方はよかったら試し読みしてみてね。前半部分はカクヨムでもまだ読めます。そんな感じで今日の日記は終了です。


 地元のTSUTAYAの新刊コーナーに不能共が派手に置いてあったらしいので一生愛しました。

 また会いましょう。

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