《登場人物》

物語りが進むにつれて、少しずつ補足していきます。


柳琴(やなぎ・こと):本作のヒロイン。21歳。焔の鬼の母と人間の父と間に生まれた鬼。母の跡を継いで焔の鬼の頭領となるが、今は鬼の力を失っている。かなりのおばあちゃん子。13歳の時に母を失い、現在父は音信不通。


柳信恵(やなぎ・のぶえ):琴の祖母。人間。琴が鬼であることは知らない。人にも自分にも厳しい。料理上手。煎餅屋の朱火堂を切り盛りしている。


柳鈴乃(やなぎ・すずの):故人。琴の母。焔の鬼の元頭領。


柳幸彦(やなぎ・ゆきひこ):琴の父。信恵の一人息子。鈴乃の死後、行方不明になる。最近になって手紙を送るようになった。


《白鬼衆》焔の鬼の派閥の鬼たち


片岡羽魚(かたおか・はな):20歳。大学生。焔の鬼の派閥にいる白鬼。両親に鬼になることを反対されながら、琴に憧れて鬼の世界に入った。千里眼を持っている。


八坂春一(やさか・はるいち):30歳。金髪サングラスの派手な格好の白鬼。関西弁で話す。「夜叉」の異名を持つ程強い。鈴乃の死後、釜業町を離れたが、突如帰郷する。


《玄鬼衆》水の鬼の派閥の鬼たち


小金(こがね):25歳。玄鬼。カフェ「からくれない」の店主。美人。八坂の従妹にあたる。琴の良き相談相手。


《その他の鬼》


灰呂(はいろ):29歳。白鬼と玄鬼の仲介役である楔の鬼。旅館「あまやどり」の若旦那。白鬼衆から玄鬼衆に移ったため、裏切り者のレッテルを貼られる。謎の多い鬼。


佐山総次郎(さやま・そうじろう):享年124歳。通称、翁(おきな)。麩菓子作りが得意。鈴乃と琴の鬼術の師であり、多くの鬼たちを育てた。孫に幾三郎がいる。


《その他の登場人物》


仙道弥仁(せんどう・やひと):21歳。大学4年生。琴の高校時代の先輩で琴とは仲が良くない。飛泉神社でアルバイトをしている。


井守司(いもり・つかさ):42歳。陰陽師。釜業の鬼たちを調査しに来た。愛妻家で娘が三人いる。





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