第5話
ここではない場所のいつかの2人の物語。
ここから暫くの物語のご提供は、私神様がお送りいたします♡
2人は過去確かに夫婦でした。
2人の関係に名前をつけるとしたらね。
でも名前だけじゃなくて本物が出来上がる前に寿命がきてしまったのね。
アートでも音楽でもいくら美しく高地だけ作ったもので何も中身がないものは時代を経る前に淘汰される。
何かが篭ってないから。
ただの記号として、文字として、物質としてそこにあるだけ。
意味をなさない。それもそれでありなんだけどね。
それを後世の人々は「偽物」と呼ぶ。
自分の内側から湧き出たものを美に、芸術や、はたまた2人の関係に移し昇華させ形を創るプロセスを経て、
内と外が揃ったものが「本物」
それは不思議と人の琴線に触れるのよね。
この2人はその絶景を今度こそ見るために、またリベンジしてる。
リベンジマッチだからちゃーんと設定もあったりしちゃうわけ。
まず一つ目の設定は、
彼が愛情を持って接したつもりでも、彼女にはそれが十分に伝わらないようになってる。
※彼女が彼に求める優しさや愛情の量はとても多いのね。
だから彼女は求める愛情に満たない場合、彼に対し報復措置的に愛情を示さなくなる可能性があるわ。
2人の関係の特徴は
彼女の欲求は言葉にされない。
彼は彼女の欲求が言葉で示されない限り自分から察することができない。
この設定の解除方法は
彼が相手のニーズを聞き出すこと。
彼女が「愛されていると感じるために、何をどうして欲しいのか」伝えること。
なぜこんな酷な設定をするのかって?
2人が過去世で家族になり、その関係性に甘んじお互いの自立の機会や個人としての健全な成長の機会を手放したからよ。
そして、不健全に頼り合う共依存の関係に着地したから。
だから今回は、共依存に陥ることなくパートナーシップを維持すること。
自分のニーズを相手に依存することなく満たせるようにするための設定なわけ。
この関係ではね、彼女が自分の意思で彼に求めれば大抵の場合手に入るの。
そんなボーナス設定でもあるの。
だから活かすも殺すも2人次第ね。
簡単じゃないよ。でも誰にでもできるの。
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