第1話 女神


「うぅ…ここは?」


「あ、目覚ましました?霞城 雪(かじょう ゆき)君」


目を覚ますとそこは、すべてがぼやけた場所で、奇麗とは言い難いいや、奇麗なのかもしれないが顔が見えない人がいた気がする…


「奇麗とは言い難い?なかなか面白いことをいう人ですね?」


はぁ…?俺今口に出して「無いですよ」


「あの自分の思考読むのやめてもらっていいっすか?というか、あなた誰ですか?こ「こどこですか?」」


クッソこいつまた思考読みやがった


「あら、ごめんなさい。ついつい癖で、ここがどこなのかと、私が誰かでしたね。ここはハクリ宮殿、君の好きなゲームに出てくる女神 アルス・リディ・カイラムのいる宮殿です。そして私がそのアルス・リディ・カイラムです。あるちゃんって呼んでね♡」


そういうとアルスはこちらに微笑みかけた。


「まあいいや、君はアルス・ラック・オンラインのトップランカーである、ゼン・ショウだね?そんな君にお願いがあるんだけどいいかな?」


「はぁ…あなたがどこまで調べて僕のことを知ったか知らないけど僕にはそんなお願い叶えるほどの技量はないよ…」


なんで僕になるのかなぁ…


「あと僕の生き死にについてはどうなるんだい?」


「君の生死については安心してもらって大丈夫です。私がこの世界に呼んだのは君の魂のコピー体つまり現実の君の体と心はそのままということさ。あと君を選んだ理由は簡単さ、君はアルス・ラック・オンラインであまりにも簡単にトップランカーになってしまったが故にこのゲームに退屈しているね?」


「退屈なんてしてるわけないじゃんか、あのゲームは自分を意味のない現実から救ってくれるただ一つのゲームだぞ?そのゲームが楽しくないわけないじゃないか」


そういうとアルスは顔をしかめながら


「まぁ、あなたがそこまで言うのならそう言うことにしておきましょう」


そういうとアルスは何か空を操作しながらこう言った


「君にはあのゲームの世界へ転生をしてもらうどっちがいい?まったく新しい体で赤ちゃんの頃からになるのか、転生する前の体とゲームの中のアバターをもとに作るか君に選ばせてあげるよ」


ゲームか、最初からか…


「ゲームからにした場合アイテムはどうなるんだ?」


「アイテムはどちらを選んでも引き継がれるから安心していいよ」


「どんな形でもらえるのか教えてもらっていいか?」


すると女神は一冊の本を持ち出した


「この本は、ぺニン・パナンの魔道記録と言ってこの世のありとあらゆるものを記録し引き出すことが出来る。この本は神器と言って神の力をリスクなしに扱える武具となってます。あなたには、この神器のレプリカを渡すね。レプリカには、あなたの所有物のみが入ってるから。」


「なるほど…最初からにした場合でも同じ形で与えられるのか?」


アルスは静かにうなずく


「なら最初からの転生にしよう。」


「わかったわ。それでは、あなたの人生に冒険があらんことをあ

っちの生活を楽しんできてね。」


アルスがそう言うと視界がまばゆい光に覆われた

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