第2話 夏蝉
夏蝉が鳴いていた。毎日毎日うるさいと君は言うが俺は蝉の音が好きだった。セミの鳴き声は求愛らしいぞと伝えると、君は気持ち悪いと言う。確かにこんなにたくさんいたらそう思うのかもしれない。君の机には山もりのラブレター。めんどくさそうに君は読む。俺の告白も君は気持ち悪いと言うのだろうか。
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