あなたに捧ぐ140字
蒼瀬矢森(あおせやもり)
第1話 違うのに
自殺する人の気持ちを知りたくて、屋上の柵を乗り越えた。下を覗くとやはり恐ろしい。戻ろうとするとやってきた男子が大声で私に説得を始めた。私が自殺するつもりはないと言っても彼は聞く耳をもたない。迫ってくる彼に、後ずさった私は足を滑らせた。落ちていく中、彼は私に手を伸ばしていた
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