魔女の謎『姉編』
ダミー
第1話 始まりの日々
俺の人生がおかしくなった日。
それは中学への進学の日だった。
そんな誰にでも来るような日だったのに。
なぜ世界がかわり、視界が真っ黒になってしまったのだろう。
いつから変わってしまったのだろう。
いや。 そもそも世界も時間軸も変わってたのか………。
俺の名前は、春斗。
自分で言うのもなんだが、普通な人間だ。
全部が平均くらいで普通じゃないのが、予知なのか空気を読むのが上手いだけなのか相手の次の行動や言動がわかる時がしょっちゅうある。
これ以外は、本当に普通だ。
だがこんな普通な運命は、あいつによって普通じゃなくなった。
「俺は今日から中学生だ!」
と、慣れてない服を着て町を歩きながら言った。
今日から中学生であるが、大抵の生徒は学校事態に行きたくないだろう。
だが俺はちがった。
小学校より楽しいと思っているのもそうだが、あらたな人と出会うのは、世界が広がるから嬉しいし、楽しいのだ。
ただ残念な事に卒業した後引っ越してしまったため、小学校の知り合いなどがいない。
「ここがこれから通う学校か。」
と、学校に着くと小さく言った。
自分が階段を登って学年の階に着いた時にとある声が聞こえた。
「青炎のドラゴンと言われた私を倒れるかな」
と凄く自分をアピールをしている子がいる。
中二病の類かな?
と、思いながら自分のクラスに入った時だった。
「おいそこのお前私と会った事があるか?」
と、いきなりさっき聞こえた声がとんできた。
「いや ありませんけど。」
と迷い無く言った。
彼女は珍しい青色の髪をしていて、顔が整ってる方な人だった。
迷い無く言ったのだが、彼女は思い出そうとしている。
できればもう関わらないで欲しいと思っているのだが、
「あぁ思い出した。確かあれは、前世による記憶だな。ただ私は、お前をきずけたのだろう。」
と、一人でぶつぶつと喋り始めた。
「あのー もうそろそろいいですか?」
と、関わると嫌な予感がしたので、少し申し訳なさそうに言った。
すると
「そうか!これがあったからわかったのか!」
と、興奮しながらよってきた。
「お前これを持ってみろ。」
と、どこからか持ってきた物を渡された。
さっさと終わらしたいので
言われた通りに持ってみた。
それは、赤いパワーストーンのようなものだった。
「持ちましたけど」
「なにか感じないか?」
「ただの少し温かい石ですかね。」
「他には?」
「何も感じないですね。」
「私の時は、光って熱いものを感じたんだが…」
と、ありえない話をしてくる。
「とりあえずこの世界でもよろしく同友」
「え」
クラスの全員が揃い、自己紹介の時間がきた。ここまでで三十分くらいしかたってないはずなのにクラスの大半の人に変な目で見られている。したことといえば青髪の人に話かけられただけだ。
そんなにも前の学校で何かやらかしたのか?
そんな事を考えても仕方ないので自己紹介を聞く事にしよう。仲良くする上で、名前を覚えることも趣味を知っておくことも大切だからな。今はあいつのことを気にせずに話せそうな人を探そう。
そんなことを考えてると、周りが騒がしくなっていた。
みんな結月さん結月さんと言っている。今立っている人は紫の髪をした人だ。おそらく立っている人が結月さんなのだろう。みんなくぎついる。
有名な人は関わりやすいが、変に仲良くなりすぎると恨まれることもあるから気をつけて関わろう。
あれからとゆうもの時間が出来ればこっちに近寄ってきて
「なぁなぁあの戦い覚えてるか?」
とか
「あの技まだできると思うぞ。」
とか意味のわからない事を言ってくる。
周りからは、変な目で見られる。
とまぁ最悪の状況だ。
中学生の前を知るものがいないから余計に信用出来ないのだろう。
だから新しい人と出会って楽しい生活を送りたい俺にとって悪循環でしかない。
どうしたらいいか学校の屋上で頭を抱えていると、
「やぁ 困ってるみたいだね。私が助けてあげようか?」
と、聞こえてきた。
振り向くとそこにはさっき注目を集めていた人だった。
「あなたは結月さん?」
「そうだよ。何に悩んでいたのか言ってみなよ。」
ここで悩んでいる事を言うのをためらった。
何故なら同じクラスなら少なくとも葵さんに気に入られている事は知っているだろうし、真面目に話してからかわれないか不安になった。
だけど少しずつでも誤解をとかないとこの先つらそうだから良いきかいだし、試してみよう。
「なぜか俺は葵さんに気に入られているので、そこを不信がられて友達を作るどころか話す事も出来ないんですよね。」
「まぁ葵は中学生になってからおかしくなってるからね。それでおかしくなってる葵に付き合わされてると。」
「まぁそんなとこですね。みんな小学生の頃はおとなしいって言ってるんですけど、そんなにおとなしい性格だったんですか?」
「まぁおとなしいと言うか人間嫌いと言うのかってとこだろうね。だから葵が親しい人が何かしたんじゃないかと思ってる訳か。」
と、言うと何かを考え始めた。
しばらくして、
「じゃあ私と仲良くなって周りの皆に怪しいと感じさせないようにすればいいんじゃないかな?」
「いいんですか?一人で仲良く見せたらあなたまで怪しく見えるかもしれないんですよ?」
「良い~の 良い~の私から聞いておいて捨てとくのは悪いからね。」
と、笑顔でそう言った結月さんが女神に見えるほど嬉しくなった。
「わかりました。よろしくお願いいたします!」
と、元気よく言った。
とりあえず今回の件で少しは改善されるだろう。と思いつつも自分でも改善しないとな。
と、焦りを感じた日だった。
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