グラップル

バブみ道日丿宮組

お題:灰色の暴力 制限時間:15分

 友達に彼女が襲われてるから、町外れの廃屋に助けに来て欲しいとメッセージをもらったわけだが……。

「……なにしてん?」

 その現場にいたのは、灰色のスポブラパンツ姿の彼女。

 下には血だらけの男たちが倒れてる。

「強姦は犯罪なのよ」

「知ってるよ。過剰な自己防衛も犯罪だよ」

 なにいってんだこいつという目で彼女は見てくる。

「それであいつは?」

 友達の姿はどこにもなかった。

 彼女は顎で方向を示した。

 廃屋の壁には、どうみても白い男性液がついたと思われる友達がぐったりとしてた。

「性欲の発散がしたかったみたい」

 じゃぁ助けってのはなんだったのか?

「あたしまで発散の道具にしようとしてたから、途中から殴りつけてた」

「それだったら、両方無事じゃない?」

 男を撃退したというのであれば、精子がかかってるということは起こり得ない。

「無視されたのよ」

「えっ?」

「殴りかかって倒したら、他の男はみんな散っちゃった」

 つまり。

 殴られる役割と、友達を襲う役割にわかれたってことか?

「さすがに30人の相手をするのは大変だったみたいで、途中であんたにメッセージ送ったみたいね」

 彼女というのは友達のほうだったのか?

「久々に人殴れて濡れたわ。あんた相手してくれる?」

「それは……」

 かまわないけど、ここでやるってのはなんか雰囲気的に興奮しない。

「とりあえず、服を着せてホテルいこう」

「放置でもいいんじゃない? 不良がまたやってきて襲ってくかもしれないし」

「意識失ってるんだから、合意は……あったにしてもその後はダメじゃないかな」

 ばらまかれた下着と制服を拾いながら、友達に近づく。

 女物はよくわからなかったが、なんとなく隠すことはできた。

「じゃぁ、いくわよ」

 それを見てか彼女は廃屋をあとにしようとするので、友達を背負い後を追った。

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グラップル バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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